以前素潜りしてる時に撮影した、アオウミガメ(ウミガメ科、絶滅危惧種)の画像が出て来たので紹介しましょう。早ければ4月くらいに産卵に来るママガメですが、遠くから泳いで来て石垣に着いたら直ぐに産むという訳ではありません。しばらく島の周りのリーフあたりで旅の疲れを癒したり、条件が整うのを待っています。沖から砂浜を眺め産卵に適した場所かもチェックし、いよいよ砂浜に上陸してからも気に入らないと帰ってしまい、また上陸を繰り返す、と言う事もあります。
オイラが出くわしたのはその上陸前のだったんだろうと思います。石垣島近海で出会うウミガメは人を見ると逃げて行きます。それは石垣島がウミガメを食べる習慣があったからでしょう。これが慶良間の方に行くとウミガメは逃げないのでかなり近くで写真を撮らせて貰えます(羨ましい)。ウミガメさん達にしてみると人間が敵だ!と言う感じじゃなく、この島で人間に会うと逃げなきゃ!、この島では大丈夫、と言う記憶がDNAに刻まれているんでしょう。
オイラが石垣に来た頃はまだウミガメ漁の「おじぃ」がいて、海亀料理の店も一軒だけですがありました。店の裏の駐車場には取っ来たウミガメがひっくり返して置いてあり、近所の人はかなり臭かったそうです。お腹の糞を全部出させる為にそうしてたんですが、食文化と言うのは分かっていますが何とも切ない光景ですね。ですがウミガメが来る地域では何所もウミガメ(卵も)を食べいたのも事実です。ウミガメ漁のおじぃが引退すると後継ぎも無く取る人がいなくなったせいか、海亀料理のお店も何時の間にか無くなっていました。
ちなみに、石垣島でウミガメの産卵を見るツアーを以前やっていた?人がいたようですが、今でもいるんでしょうか? T師匠が会長で「石垣島ウミガメ研究会」と言うのがあり、数十年前から調査・保護を続けて来ましたが、基本的に「ウミガメを金儲けに使うのは止めよう」と言うのが石垣島でのウミガメに対するスタンダードです。
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