これ何だか分かりますか?
何頭もの牛が一度に食べられるようにした藁、巨大な罠、カウボーイが使う巨大な牛を捕まえるロープ、巨大な虫メガネ、大喜利じゃないよ! 答えは大浜の豊年祭の行事の一つにある大綱引きの片方です。もう片方は↓
石垣島の豊年祭は1日目はオンプール、2日目に村プールと行われ、詳しく書くと長いので今回は止めておきますが、その村プールの日の午後のさらに一番最後にオーセ(番所)の前でこの大綱引きが行われます(以下簡略して書きます)。それにしてもこれだけの綱、どうやって作るんだ?って思うでしょう。フダニンと言う係りの人があらかじめ割り当てられて作った綱を集めこれだけの巨大な綱に編んで行くんだそうですが、ウンター(上ヌ村)は雌綱(ミヅナ)、スムンター(下ヌ村)は雄綱(ウヅナ)を作り、引く時もウンターとスムンターに別れて引っ張り合います。
武者装束を着、ウンター側は鎌、スムンター側は槍を持ちオーセの前で睨み合い引き上げ、その後双方綱を持ち上げグラヌキ(輪っかの部分をグラと言う太い棒で貫き繋ぐ)をし、号砲の合図で引き合います。大浜の場合は結構長引くそうで、昔はあまりに長くかかるので途中一旦休憩、食事をしてからまた再開、なんて事もチョクチョクあったとか(笑)。昔からウンターが勝ったら来夏世(クナツユー)はまた一年良い年で豊作と言われてるそうですが、逆だったらどうなるんでしょう?大浜の方、教えて下さい!