中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

海外展開の具体的な課題は何か・・・

2016年06月15日 04時11分55秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書85ページの「図 122‒65 海外からの撤退の検討」を見ましたが、今日は86ページの「図1 海外における事業運営上の課題」を見ます。

下図から海外に直接投資先を持つ中小企業が直面している事業運営上の課題を見ると、「現地人員の確保・育成・管理」や「人件費の高騰」、「採算性の維持・管理」などが挙げられる。また、「販売先の確保」を挙げた企業も多く、市場動向や顧客ニーズを把握しきれないまま、販路開拓、拡大が思うように進まず、販売不振に陥る企業も出てきているものと考えられます。

次に、下図から事業運営上の課題を抱えている中、実際に事業再編を行った、または検討している主な理由は業績不振であり、その具体的な理由を見ると、「人件費の上昇」が最も多く、次いで「パートナーとの不調和」、「主要顧客の販売不振」、「製品需要の低迷」などが挙げられていることが分かります。

また、海外現地法人の実質的な経営を任せた「パートナーの不正」が発覚し、ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源を損失したり、現地経営者との信頼関係が著しく悪化したりしたために、事業再編を決断した企業もあります。

さらに、「品質の確保困難」、「新規事業の失敗」、「管理人材の確保困難」など、日本本社や海外現地法人自身に内在する問題を主な理由として挙げている企業もいくつかあります。

こういうリスクは進出時にある程度織り込んでいるとは思いますが、それでもこういう課題が生じるところが海外展開の難しさなのでしょうね!

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撤退を余儀なくされたら・・・

2016年06月14日 04時18分53秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書84ページの「図 122-60 海外生産拠点の新設・増強前後での変化」を見ましたが、今日は85ページの「図 122‒65 海外からの撤退の検討」を見ます。

下図について白書は、海外進出が継続して拡大していく一方で、為替環境や経済情勢の変化や経営悪化など海外からの撤退を余儀なくされる企業も存在する。

「撤退は考えていない」企業が56.3% と半分以上を占めてはいるが、4割近くは「撤退または撤退の検討あり」と回答している、とあります。

次に、下図から海外からの撤退または撤退検討の際に直面した課題を見ると、「資金回収が困難」が38.3% と最も多く、「現地従業員の処遇」が31.8%、「法制度・会計制度・行政手続き」が29.5% となっていることが分かります。

この結果について白書は、海外進出をする際には、撤退する可能性があることも考慮し、進出先を決定する必要がある、としています。

経営計画を策定する際には「失敗の定義」を明確にすることが大事と言われますが、その条件が整ったとしても現地の担当者には相当なストレスを与えてしまうでしょうね。。。

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海外生産と雇用調整

2016年06月13日 04時12分20秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書83ページの「図 122-59 海外生産拠点の移転・増設時に考慮すること」を見ましたが、今日は84ページの「図 122-60 海外生産拠点の新設・増強前後での変化」を見ます。

下図から最も新しい海外生産拠点の新設・増強前後の国内拠点の変化を見ると、ほとんど変化がないと回答している企業が最も多くなってはいるが、「国内取引先からの調達額の変化」と「国内生産量の変化」においては、減少が増加を10ポイント以上上回っており、「国内雇用数の変化」や「国内利益の変化」と比較して国内事業に与える影響が大きいということが分かります。

次に、上右図から、正規雇用者数が減少すると回答した企業が実際に行っている雇用調整を見ると、「新規採用を抑制した」が65.3% と最も多く、「希望退職を募った」が31.6% と続いているのに対し、「海外拠点への配置転換を行った」は10.5% に留まっていることが分かります。

海外生産拠点の増強は必要と思いますが、それが雇用調整に繋がることも学ばなくてはなりませんね!

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海外生産拠点の移転や増設に考慮することは??

2016年06月12日 05時24分57秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書83ページの「図122‒58 海外拠点への移転を決定する要因」を見ましたが、今日は83ページの「図 122-59 海外生産拠点の移転・増設時に考慮すること」を見ます。

下図から海外生産拠点の移転や増設の際に考慮することと考慮しないことを見ると、考慮することとしては、「連結ベースの利益最大化」との回答が64.0% と最も多くなっていますが、考慮しないことととしては、41.2% が「輸出の維持・拡大」を挙げていることが分かります。

この結果について白書は、これまでも述べてきたように輸出のみで稼ぐ構造は変化してきており、輸出の維持・拡大に重きを置くのではなく、地産地消・最適地生産の流れの中で海外展開を行い、連結ベースで利益最大化を目指していく企業の姿勢がうかがえる、とあります。

この図を見ると「国内生産の維持・拡大」が考慮するが、「国内雇用者数の維持・拡大」は考慮しないとなっています。

製造業の国内回帰が進んでも、働く場所が得られる訳ではないのかもしれませんね!

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海外拠点への移転を決定する要因は?

2016年06月11日 06時02分42秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書80ページの「図122-55 炭素繊維の世界各社の生産能力」を見ましたが、今日は83ページの「図122‒58 海外拠点への移転を決定する要因」を見ます。

下図から海外拠点への移転を決定する要因について、市場要因をみると、大企業では「海外市場の拡大」を挙げる企業が最も多く、「取引先の海外展開」が続いており、これは中小企業も大企業と同じ傾向がみられます。

この結果について白書は、「取引先の海外展開」、「海外市場の拡大」の割合が高く、拡大する海外市場に応じて、海外拠点を設けていくという地産地消の流れが継続していくものと考えられる。

また、「人材の確保」に関して、中小企業は大企業の2倍程度高くなっており、国内における人材確保に対する課題が指摘できる、とあります。

続いて、上右図から環境要因をみると、企業規模にかかわらず「為替レート」を挙げる企業の割合が最も高く、「法人税の実効税率の高さ」が続いていることが分かります。

この結果について白書は、六重苦問題のうち、「為替レート」、「法人税の実効税率の高さ」は、先に述べたとおり、国内の立地競争力の強化の観点から重要な役割を果たしているが、企業の海外移転を決定する際にも大きな影響があると指摘できる、とあります。

最近、また為替が円高になっているのが気になりますね。

また、弊社は4月末決算のため、先日、法人税を納付したのですが、国税についてはここ数年で税率が下がっていますが、地方税は見直されているのでしょうか。特に都税は非常に高いですね。下げるように是非、見直して欲しいですね!

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炭素繊維は年率20%で拡大する?!

2016年06月10日 04時11分34秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書75ページの「図122-45 中国・韓国企業の生産能力と国内消費」を見ましたが、今日は80ページの「図122-55 炭素繊維の世界各社の生産能力」を見ます。

下図について白書は、化学繊維の中でも特に炭素繊維は、開発の継続的実施などによる技術力の高さや、高性能、品質安定性などの面から我が国が産業競争力を持つ代表例の1つであり、国内メーカーが世界の炭素繊維(糸)のシェアの約60%(2013年)を持っている、とあります。

また上右図から今後の市場規模予測を見ると、2014年は約1,800億円なのに対し毎年20%程度の拡大が継続するとされており、2020年には4,000億円を超える見込みとなっており、国内生産や輸出はさらに増えると考えられる、とあります。

数年前までは、炭素繊維と言えば、最新鋭の航空機やF1というピラミッドのトップというイメージでしたが、市場が拡大するにつれて、今では私の自転車にも採用される程の一般的な技術になったということですね。

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粗鋼生産量と通商摩擦

2016年06月09日 04時43分20秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書75ページの「図122-44 産業別に見た鋼材使用量」を見ましたが、今日は75ページの「図122-45 中国・韓国企業の生産能力と国内消費」を見ます。

下図について白書は、近年、国内の粗鋼生産量は1億1,000万トン前後で推移しているが、近隣国では中国と韓国が急速に生産量を拡大し、両国の内需の減少とも相俟って、両国から各国への輸出が大幅に増加し、通商摩擦が増加している。

また白書は、こうした状況の下、国内の高炉各社は、規模の拡大を図る近隣国メーカーとは異なり、価格競争力等強化のため、生産量を維持しつつ生産拠点を集約するとともに、集約先設備などの国内生産基盤の強化を行う取組を進めている、とあります。

中国の経済成長が世界経済の大きなリスクである理由が、ここにも読み取れる訳ですね!!

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「鉄は国家なり」と言っていた時代。

2016年06月08日 04時11分56秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書72ページの「図122‒41 ジェット旅客機の運航機材構成予測」を見ましたが、今日は75ページの「図122-44 産業別に見た鋼材使用量」を見ます。

下図から、国内出荷分の産業別鋼材使用量を見ると、建設48%、自動車22%、造船9%、産業機械6%、電気機械4%となっていることが分かります。

これについて白書は、「鉄は国家なり」という言葉を引くまでもなく、鉄鋼は一国において他産業の基盤となる産業であり、たとえば金属製品の90%以上に鉄が使用されている。

また、自動車に次いで我が国で第2位の輸出品目であり、2014年の輸出額は約4兆円、我が国輸出総額の5.4%を占める、とあります。

では、今「鉄は国家なり」を標榜している国はどこでしょうか。明日、見ていきます!!

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注目すべき分野へ進出を目指す中小企業を応援する!

2016年06月07日 04時20分14秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書72ページの「図122‒40 ボーイング787の製造分担割合」を見ましたが、今日は72ページの「図122‒41 ジェット旅客機の運航機材構成予測」を見ます。

下図について白書は、今後、世界の民間航空機市場は年率約5%で増加する旅客需要を背景に継続して増加する見込みであり、今後20年間の市場規模は約3万機・4~5兆ドル程度と、現在と比較してほぼ倍増する見通しとあります。

さらに白書は、下図について、我が国からの航空機生産額や航空機部品輸出は増加しており、特に輸出は2014年には対前年比30%の大幅増となっている、とあります。

最後に白書は、現在、輸出額全体に占める航空機部品輸出額の割合は0.8%と小さいが、直近10年で約4.4倍に伸びている分野であり、今後も長期にわたって着実に輸出額を増加させることが見込まれる点において、航空機製造業は注目すべき分野と言える、とあります。

こういう世界市場に挑戦するのは中小企業を応援して行きたいですね!

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飛行機市場に参入できたら・・・

2016年06月06日 04時10分43秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書71ページの「図122‒39 航空機関連産業の構造」を見ましたが、今日は72ページの「図122‒40 ボーイング787の製造分担割合」を見ます。

下図について白書は、完成機メーカー向けに主翼、胴体等の機体構造部品を納入する我が国の重工メーカーは、30年以上継続して完成機メーカーとの取引を継続している上に、製造分担割合を継続的に上昇させてきている(B767の機体構造の約15%、B777の機体構造の約21%、B787の機体構造の約35%)。

また、エンジンについても、小型機向けのV2500エンジンにおける国際共同開発への参加を皮切りに、各重工メーカーは継続的にエンジンの国際共同開発に参画、参画レベルを向上してきている、とあります。

さらに白書は、日本国内に長らく完成機メーカーが不在であり、必然的に、欧米メーカーの傘下に入る形にならざるを得なかったことがある。

また、産業構造の特色として、初期投資コストが極端に高い一方、完成機の製造ロットが小さいために(B787や B777といった中大型機で月産10機前後、B737といった小型機で月産40機前後)、投資回収にかかる時間が長いハイリスク事業である点や、新機種開発やモデルチェンジのタイミングが自動車ほど頻繁にはないため、参入機会が限られているという点が挙げられる。

さらに、安全規制への対応のため、装備品及び部品については、耐空性・安全性について十分保証されたものでなければ使用することができないこと、製造者に対して厳格な品質管理及び品質管理システムの認証取得が求められることに加えて、信頼を勝ち得たサプライヤーからの乗り換えが起こりにくいことが挙げられる。

つまり、一度、飛行機市場に食い込むことができれば、高い参入障壁を築くことができ、大きな先行者利得の長期間の継続を享受できるということですね。

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日本の航空機産業は自動車の30分の1?!

2016年06月05日 04時18分36秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書71ページの「図122‒38 日本の航空機生産修理実績と民需比率の推移」を見ましたが、今日は71ページの「図122‒39 航空機関連産業の構造」を見ます。

下図について白書は、我が国航空機関連企業は、機体分野では、ボーイングやエアバスといった完成機メーカーの製造パートナー(部品サプライヤー)、エンジン分野では GE、Pratt & Whitney(P&W)及び Rolls-Royce(RR)の製造パートナー(部品サプライヤー)として位置するに留まっており、完成品メーカーとはなっていない。

また、装備品(電子機器、油圧機器、内装品等の航空機の内部構成品)分野においても、欧米メーカー(United Technologies corporation(UTC)グループや Safran グループ等)の部品サプライヤーとして位置している、とあります。

こうした我が国の航空機製造業の産業規模は、現在約1.5兆円強で、米国10分の1以下、国内で見た場合、自動車産業の30分の1以下となっています。

では、なぜこのようになっているのでしょうか。明日、この背景を見ていきます!!

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航空機産業と補助金の申請内容

2016年06月04日 06時27分12秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書68ページの「図122‒34 世界の市場規模と日系企業のシェア(2013年)」を見ましたが、今日は71ページの「図122‒38 日本の航空機生産修理実績と民需比率の推移」を見ます。

下図について白書は、航空機産業は、高い性能要求、高い信頼性要求の観点から、厳しい技術的要求を満たすことが求められる。

その結果、航空機における技術発展は、機械、電気、電子、素材等の分野の技術的な発展を促し、こうした他産業への技術波及を通じ、我が国製造業全体の更なる発展に貢献している。

一方、我が国航空機産業(民間)は、防需を通じて技術を獲得、向上させ、機体・エンジンの国際共同開発を通じ、1980年代から大きく発展、今後も、ボーイング737や787、エアバス320等の増産及び国産旅客機 MRJ(三菱リージョナルジェット)の量産開始等により、大幅な売上増加が見込まれる、とあります。

ものづくり企業からの補助金の申請書を見ていると、「飛行機部品」という言葉があるだけで、支援者としては、その取り組みを応援したくなってしまいます。

つまり、同じ取り組みであっても、最終用途に「成長産業」を設定し、そこに向かうために生じる課題や問題点を明確にし、これを補助金により克服することで、厳しい技術的要求を満たすことができる。

このストーリーが申請書の定石ではないでしょうか?

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日系企業の世界でのシェアは??

2016年06月03日 04時30分46秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書65ページの「図122-29 国別工作機械購入額の推移」を見ましたが、今日は68ページの「図122‒34 世界の市場規模と日系企業のシェア(2013年)」を見ます。

下図について白書は、世界の市場規模と日系企業のシェアを見ても、「電子部品・デバイス」は比較的高いシェアを維持していることが分かる、とあります。

この結果について白書は、「電子機器」市場においては、市場規模が相対的に小さい「AV 機器」市場では依然として高いシェアを保っているが、「通信機器」や「コンピュータ及び情報端末」市場では十分なシェアを得られていない、とあります。

このグラフの右軸に数値がないですが、最もシェアが高いのが「撮像機器」です。

「カメラ白黒戦争」と呼ばれる程、ガラパゴス化せずに世界を席巻するメーカーになる、経営戦略はさすがですね!!

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日本は世界一のロボット大国である!!

2016年06月02日 04時38分27秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書65ページの「図122-29 国別工作機械購入額の推移」を見ましたが、今日は67ページの「図122-32 産業用ロボット出荷額の推移」を見ます。

下図を見ると、2013年の国内ロボットメーカーの出荷額は約5,400億円であり、その大半が製造業向け産業用ロボットとなっており、特に産業用ロボットについては、輸出向け比率が急増しており、出荷額の67%が輸出に回っていることが分かります。

白書は、日本企業は産業用ロボットの世界シェアトップを長期にわたって維持しており、2013年のシェアは4割程度となっていることから、我が国は産業用ロボットの年間出荷額、国内稼働台数ともに世界一のロボット大国であるとしています。

日本人はロボット好きという話は昔から聞きますが、世界一のロボット大国であるとは知らなかったですね!

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中国の工作機械の需要がスゴイ!!

2016年06月01日 04時30分30秒 | 2015年版ものづくり白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2015年版ものづくり白書65ページの「図122-27 我が国の工作機械生産台数」を見ましたが、今日は65ページの「図122-29 国別工作機械購入額の推移」を見ます。

下図から世界の工作機械(切削型 + 成形型)市場規模を見ると、中国における工作機械(切削 + 成形)の購入額は1990年代後半から増加し、2002年から世界最大の購入国となっていることが分かります。

また上右図から、受注額の推移と外需比率を見ると、我が国の工作機械受注額ベースでは外需が6~7割で近年は推移していることが分かります。

この結果について白書は、中国の高度成長により2011年には過去最高の917億ドルを記録し2000年と比べ2倍以上に伸長した。

しかし、その後の中国経済の後退等により2014年は755億ドルに留まっている。

なお、その半数は日本やドイツから輸入をしていることもあり、我が国の工作機械受注額ベースでは外需が6~7割で近年は推移している、とあります。

中国の工場には最新の日本製工作機械が納品されているという話はよく聞きますが、需要がここまで強いとは、本当に驚きますね!

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