だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

お花さんに、ご挨拶

2012-05-29 21:48:51 | 展覧会
先日、ザ・ミュージアムで「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」を見て来ました。今回の展覧会のメインとなる『ほつれ髪の女』(1506~08年頃)は、24.7cm×21cmととっても小さな作品でした。

ポプラの木の板に描かれた素描で、ダ・ヴィンチらしい質素な、でも繊細な作品でした。あまりに地味でもしかしたら、混んでると見逃してしまいそうなくらい。展覧会だと近づくこともできないし…。

それにしても『モナリザ』で有名なダ・ヴィンチですが、多くの画家たちに影響を与えたことがよくわかりました。モデルのポーズ、“スフマート”と呼ばれる描き方、肖像画の背景…などなど。

もう1枚の『モナリザ』と呼ばれた『アイルワースのモナリザ』。イギリスのアイルワースで発見され、スイスの地下金庫に厳重に管理されている本作も、見ることができます。これはぜひ見て欲しい!

そして『裸のモナリザ』と呼ばれる『サライ』(16世紀)。これは衝撃。そして美しい…。渋谷のザ・ミュージアムは、近いということもあってよく行きます。ダ・ヴィンチの後は、ガラッと変わります。

手にしたチラシには、まるで妖精の世界のような可愛くてユーモアにあふれた小さな生き物たちがいっぱい!「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」です。作家を知らなかったので、見入ってしまいました。

スイスのベルン出身のエルンスト・クライドルフ(1863~1956)。幼い頃から、自然の中の花や草木、昆虫をスケッチするのが好きだったそうです。画家を志し、スイスの美術学校へ。

しかし、学費を稼ぐために働きづめで無理がたたり体調を壊してしまいます。そして南バイエルンのアルプスで静養生活を送ることになり、それが後の絵本画家への基礎になったのです。

ポスターになった作品は絵本『花を棲みかに』の「わたりどり」(1926年前)、パンジーさんが蝶とご挨拶している「まま母さん」、いろいろな花が踊っている、絵本『花のメルヘン』の「輪舞」(1898)

絵本『はった』の「秋の行進」(1931)では、ばったさんがススキやほおずきを掲げて行進しています。本展ではスイスのベルン美術館を中心に約220点が展示される、日本初の回顧展です。ステキ!

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