だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

尾崎秀実のことです。

2008-04-17 20:55:25 | 演劇
2000年4月、紀伊国屋サザンシアターで上演された、木下順二作/米倉斉加年演出の「オットーと呼ばれる日本人」の舞台を見逃していました。この作品は、劇作家木下氏と劇団民藝の宇野重吉氏の演出で1962年、初演されました。後に66年再演。

2000年の公演は、劇団民藝の創立50周年記念公演でした。そして今回、新国立劇場 中劇場での再演になります。2008年「オットーと呼ばれる日本人」の演出は、鵜山仁氏。とうとう見に行くことができます。うれしい!

20世紀最大のスパイ事件“ゾルゲ事件”。1895年10月4日旧ソ連邦アゼルバイジャン共和国生まれのリヒャルト・ゾルゲは、第1次大戦時にドイツ陸軍に志願。後にモスクワの軍事諜報部門にスカウトされます。彼の任務は、日本やドイツの政治・軍事上の最高機密を探り、ソ連政府に流すこと。

1933年9月6日、ドイツのある新聞の東京特派員として来日。横浜に住みます。上海で知り合った、南満州鉄道会社の嘱託職員だった尾崎秀実(ほつみ)たちと諜報団を結成します。こうして1941年10月に逮捕されるまで、スパイ活動を続けたのです。

興味のある方は、岩波書店から文庫版が出ています。ゾルゲや尾崎秀実は、1944年11月7日(ロシア革命記念日)に処刑されました。舞台は、1930年から約10年間の彼らの動向が描かれます。上海で朝日新聞の特派員として働くオットー(実は尾崎秀実)は、ジョンスンという男に出会います。

戦争を回避したいと願うオットーは、日本国家の機密をジョンスン(実はゾルゲ)に渡す諜報活動をはじめるのでした…。出演は、吉田栄作、紺野美沙子、グレッグ・デール、ジュリー・ドレフュス、石田圭祐、松田洋治、清水明彦、田中利花、永島敏行、鈴木瑞穂。

ついこの間の日本で起きたこの事件を、今、このキャストで見られる喜び。わくわくします。早く見たい!

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