だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

春草の『黒き猫』

2010-03-16 21:12:53 | 展覧会
絵画好きの私の必見番組に、NHK教育テレビの“日曜美術館”と、テレビ東京の“美の巨人たち”があります。きっとみなさんもご覧になっているかも。現在公開中の美術展や展覧会を紹介しています。

“美の巨人たち”は、美術展に関連した作品や画家たちをドラマ的に紹介したりして、番組としても大いに楽しめます。昨年2009年11月14日放送された“菱田春草作『落葉』”を覚えていますか?果たして、菱田春草とは?

1874年(明治7年)9月21日、長野県生まれ。1890年(明治23年)東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、校長の岡倉天心が設立した日本美術院に参画。29歳の時インド、アメリカ、ヨーロッパを旅します。

帰国後、貧しい暮らしの中、日本画を描き続けますがやがて目を患い、1911年(明治44年)9月16日肝臓疾患のため亡くなります。36歳でした。『落葉』は1909年作。重要文化財に指定されています。

その春草の作品に、同じく重要文化財の『黒き猫』(1910)があります。猫好きの私はこの作品が大好き。東京国立博物館 平成館で開催の「特別展 細川家の至宝 珠玉の永青文庫コレクション」で見ることができます。

細川家とは、鎌倉時代から江戸時代にかけて栄えた武家とのこと。細川家16代当主・細川護立(もりたつ 1883~1970)は、細川家伝来の美術品や歴史資料を守り、後世に伝えるため、昭和25年(1950)財団法人永青文庫を設立。

大名家の歴史や暮らしぶりを紹介するとともに、刀剣や鐔(つば)といった武器・武具、禅僧の書画などの収集、同時代の横山大観や菱田春草、小林古径といった日本画家の活動を支えてきたのです。

なお現在の永青文庫の理事長は、近世細川家の18代にあたる現当主の細川護熙(もりひろ)氏。そう、第79代内閣総理大臣だった方ですね。それはともかく、知らないことばかりの細川家。

なにより、『黒き猫』を見に行きましょ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダ・ポンテをご存知? | トップ | 多重人格者の謎 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

展覧会」カテゴリの最新記事