[8月下旬01:32.天候:曇 埼玉県さいたま市大宮区 敷島のマンション]
敷島:「う……。くそ……」
敷島は夜中に目が覚めた。
ダブルベッドにはアリスが寝ているのだが、彼女の寝相は頗る悪い為、いつもそれで敷島が起こされるのだ。
敷島:(俺の顔にオッパイ乗せんなや、このやろ!)
敷島は今度、ダブルベッドではなく、シングルベッド2つ購入して、ツインタイプにしようかと考えた。
以前それを提案した時、アリスは物凄く不機嫌になったが。
敷島:(ちょっとトイレ……)
幸いベビーベッドで寝ている息子は夜泣きすることなく、よく寝ているようだったが。
敷島:(そろそろベビーベッドも卒業かぁ、あいつ……)
寝室を出てトイレに行こうとすると、何か踏んづけた。
シンディ:「ふぁ……」
敷島:「おっとと!……なに、お前廊下で寝てんの!?」
シンディ:「社長がマンスリーマンションを引き払ったもので、サービスルーム(納戸)が狭くなっちゃったんです……」
敷島:「あ……」
その為、マンスリーマンションで使用していた荷物をこのマンションに持ち込むことになった。
それだけでなく、それまで護衛(という名の浮気防止)として交替で泊まり込んでいたマルチタイプ姉妹も一緒にここに住むことになってしまった。
敷島:「そうかぁ……」
[翌朝]
敷島:「おはよう……」
二海:「おはようございます。社長」
敷島が起きると、メイドロイドの二海がキッチンに立っていた。
本来はナースメイド(乳母)としての用途だが、キッチンメイドやハウスメイドとしての機能もある。
敷島が洗面所に行くと……。
エミリー:「トイレ清掃、終了しました」
ガチャ、ゴンッ!
敷島:「ぶっ!?」
エミリーの開けたドアに敷島がぶつかった。
エミリー:「も、申し訳ありません!」
敷島:「いや、うん……大丈夫」
[そしてその夜]
敷島:「ふー、さっぱりしたぁ……」
風呂から出た敷島。
風呂上がりのビールを手にする為、冷蔵庫に向かう。
キッチンには夕食の準備をするシンディが立っていた。
敷島:「ビールビール」
敷島が冷蔵庫を開けて缶ビールを物色していると、シンディが巨乳を敷島の頭に乗せて来た。
シンディ:「あ、ちょっとすいません。マヨネーズを……」
エミリー:「お坊ちゃまの離乳食をお作りしますので、失礼します」
敷島:「おいおいおい!」
上から横からマルチタイプ姉妹の巨乳に挟まれる敷島だった。
シンディ:「姉さん、邪魔だからどいて!」
エミリー:「お前がどけ!」
シンディ:「社長と博士の御夕食作りで忙しいの!」
エミリー:「私はお坊ちゃまのお食事作りで忙しい!」
敷島:「お前ら、ケンカすんな!俺がどくから!」
そう言いつつ敷島は、ちゃんとしっかりビールを手にしていた。
敷島:「マジでこの家も狭くなったなぁ……。うーん……」
[8月26日10:00.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 某不動産屋]
不動産屋:「3LDKのマンションですね?」
敷島:「はい。なるべくこの近くでお願いします」
不動産屋の紹介で、マンションをいくつか回った敷島とアリス。
不動産屋:「いかがですか?」
敷島:「うーん……」
アリス:「正直、どれもあんまり大差は無いわねぇ……」
敷島:「もっとこう、決め手になるようなものがあるといいんですが……」
不動産屋:「次にご紹介するのは、収納もありますよ」
敷島:「ほお……」
で、次に行ったマンション。
不動産屋:「こちらなんですけど」
敷島:「おっ、結構新しい」
不動産屋:「ええ。築浅ですし、特にダイニングが広いですよ」
アリス:「対面キッチンだね」
敷島:「収納は?」
不動産屋:「こちらです。こちらがサービスルームです」
敷島:「よく間取りで3LDKSとかあるけど、そのSか」
不動産屋:「そうです」
敷島:「今住んでるマンションは3畳間くらいの広さだけど……」
アリス:「そこにあんたの荷物置いてるもんだから、ロイドが1体分しか寝れないのよ」
敷島:「悪かったな。……おっ、こっちは広いな。どれくらい?」
不動産屋:「およそ四畳半ほどです」
採光や通風などの点で建築基準法の基準を満たしていない為、居住用の部屋としてではなく、納戸としての取扱いになる。
が、もちろん不動産屋としては居室と称せないだけで、実際の住民がそこを居室して使うのは問題無い。
敷島:「ロイド達を寝泊まりさせるにはちょうどいいな、うん」
他には……。
敷島:「うん。トイレも広くてきれい。これなら井辺君とかも呼べそうだ」
アリス:「井辺プロデューサー、そんなに綺麗好きなの?」
敷島:「いや、あいつ……酔っ払うと、トイレで寝る癖あるからさ……。『私ごとき下賤の者など、トイレで十分です。どうぞ、お気遣いなく』なんて……」
アリス:「何それ?そんなの逆に気を使うよ」
不動産屋:「いかがなものでしょうか?」
アリス:「タカオ、どうする?私はどこでもいいよ」
敷島:「はあ……。じゃ、ここでお願いします」
[9月2日10:00.天候:晴 さいたま市大宮区 敷島のマンション(引っ越し前)]
敷島:「じゃ、いよいよ明日は引っ越しだ。今日は引っ越しの準備を始めるぞ。まずは掃除からだ」
エミリー:「かしこまりました」
シンディ:「お任せください」
二海:「何でもお申し付けください」
というわけで、室内の大掃除を始める。
敷島:「皆してハウスメイドだな」
エミリー:「何でもできるのがマルチタイプですから」
シンディ:「そうですよ。社長達はどうぞ休んでてください」
敷島:「いやいや、そういうわけにはいかんよ。せめて自分の荷物くらいは自分でまとめるさ」
アリス:「タカオ、先に私達の寝室から掃除しましょ」
敷島:「おっと、そうだった!」
アリス:「私はトニーと一緒に散歩してくるから、あとよろしくねー」
敷島:「おい!」
敷島家の引っ越し、ちゃんと終わるのだろうか。
尚、現時点ではまだ持ち家を持つ計画は無いもよう。
敷島:「う……。くそ……」
敷島は夜中に目が覚めた。
ダブルベッドにはアリスが寝ているのだが、彼女の寝相は頗る悪い為、いつもそれで敷島が起こされるのだ。
敷島:(俺の顔にオッパイ乗せんなや、このやろ!)
敷島は今度、ダブルベッドではなく、シングルベッド2つ購入して、ツインタイプにしようかと考えた。
以前それを提案した時、アリスは物凄く不機嫌になったが。
敷島:(ちょっとトイレ……)
幸いベビーベッドで寝ている息子は夜泣きすることなく、よく寝ているようだったが。
敷島:(そろそろベビーベッドも卒業かぁ、あいつ……)
寝室を出てトイレに行こうとすると、何か踏んづけた。
シンディ:「ふぁ……」
敷島:「おっとと!……なに、お前廊下で寝てんの!?」
シンディ:「社長がマンスリーマンションを引き払ったもので、サービスルーム(納戸)が狭くなっちゃったんです……」
敷島:「あ……」
その為、マンスリーマンションで使用していた荷物をこのマンションに持ち込むことになった。
それだけでなく、それまで護衛(という名の浮気防止)として交替で泊まり込んでいたマルチタイプ姉妹も一緒にここに住むことになってしまった。
敷島:「そうかぁ……」
[翌朝]
敷島:「おはよう……」
二海:「おはようございます。社長」
敷島が起きると、メイドロイドの二海がキッチンに立っていた。
本来はナースメイド(乳母)としての用途だが、キッチンメイドやハウスメイドとしての機能もある。
敷島が洗面所に行くと……。
エミリー:「トイレ清掃、終了しました」
ガチャ、ゴンッ!
敷島:「ぶっ!?」
エミリーの開けたドアに敷島がぶつかった。
エミリー:「も、申し訳ありません!」
敷島:「いや、うん……大丈夫」
[そしてその夜]
敷島:「ふー、さっぱりしたぁ……」
風呂から出た敷島。
風呂上がりのビールを手にする為、冷蔵庫に向かう。
キッチンには夕食の準備をするシンディが立っていた。
敷島:「ビールビール」
敷島が冷蔵庫を開けて缶ビールを物色していると、シンディが巨乳を敷島の頭に乗せて来た。
シンディ:「あ、ちょっとすいません。マヨネーズを……」
エミリー:「お坊ちゃまの離乳食をお作りしますので、失礼します」
敷島:「おいおいおい!」
上から横からマルチタイプ姉妹の巨乳に挟まれる敷島だった。
シンディ:「姉さん、邪魔だからどいて!」
エミリー:「お前がどけ!」
シンディ:「社長と博士の御夕食作りで忙しいの!」
エミリー:「私はお坊ちゃまのお食事作りで忙しい!」
敷島:「お前ら、ケンカすんな!俺がどくから!」
そう言いつつ敷島は、ちゃんとしっかりビールを手にしていた。
敷島:「マジでこの家も狭くなったなぁ……。うーん……」
[8月26日10:00.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 某不動産屋]
不動産屋:「3LDKのマンションですね?」
敷島:「はい。なるべくこの近くでお願いします」
不動産屋の紹介で、マンションをいくつか回った敷島とアリス。
不動産屋:「いかがですか?」
敷島:「うーん……」
アリス:「正直、どれもあんまり大差は無いわねぇ……」
敷島:「もっとこう、決め手になるようなものがあるといいんですが……」
不動産屋:「次にご紹介するのは、収納もありますよ」
敷島:「ほお……」
で、次に行ったマンション。
不動産屋:「こちらなんですけど」
敷島:「おっ、結構新しい」
不動産屋:「ええ。築浅ですし、特にダイニングが広いですよ」
アリス:「対面キッチンだね」
敷島:「収納は?」
不動産屋:「こちらです。こちらがサービスルームです」
敷島:「よく間取りで3LDKSとかあるけど、そのSか」
不動産屋:「そうです」
敷島:「今住んでるマンションは3畳間くらいの広さだけど……」
アリス:「そこにあんたの荷物置いてるもんだから、ロイドが1体分しか寝れないのよ」
敷島:「悪かったな。……おっ、こっちは広いな。どれくらい?」
不動産屋:「およそ四畳半ほどです」
採光や通風などの点で建築基準法の基準を満たしていない為、居住用の部屋としてではなく、納戸としての取扱いになる。
が、もちろん不動産屋としては居室と称せないだけで、実際の住民がそこを居室して使うのは問題無い。
敷島:「ロイド達を寝泊まりさせるにはちょうどいいな、うん」
他には……。
敷島:「うん。トイレも広くてきれい。これなら井辺君とかも呼べそうだ」
アリス:「井辺プロデューサー、そんなに綺麗好きなの?」
敷島:「いや、あいつ……酔っ払うと、トイレで寝る癖あるからさ……。『私ごとき下賤の者など、トイレで十分です。どうぞ、お気遣いなく』なんて……」
アリス:「何それ?そんなの逆に気を使うよ」
不動産屋:「いかがなものでしょうか?」
アリス:「タカオ、どうする?私はどこでもいいよ」
敷島:「はあ……。じゃ、ここでお願いします」
[9月2日10:00.天候:晴 さいたま市大宮区 敷島のマンション(引っ越し前)]
敷島:「じゃ、いよいよ明日は引っ越しだ。今日は引っ越しの準備を始めるぞ。まずは掃除からだ」
エミリー:「かしこまりました」
シンディ:「お任せください」
二海:「何でもお申し付けください」
というわけで、室内の大掃除を始める。
敷島:「皆してハウスメイドだな」
エミリー:「何でもできるのがマルチタイプですから」
シンディ:「そうですよ。社長達はどうぞ休んでてください」
敷島:「いやいや、そういうわけにはいかんよ。せめて自分の荷物くらいは自分でまとめるさ」
アリス:「タカオ、先に私達の寝室から掃除しましょ」
敷島:「おっと、そうだった!」
アリス:「私はトニーと一緒に散歩してくるから、あとよろしくねー」
敷島:「おい!」
敷島家の引っ越し、ちゃんと終わるのだろうか。
尚、現時点ではまだ持ち家を持つ計画は無いもよう。