健康食品№1 「小田原名産 精選白梅干」

「医者を殺すにゃ刃物は要らぬ。一日一粒の梅干があればいい」との諺があります。梅干で健康を得たい方の為のページ。

慣れた水

2006-11-13 13:40:16 | 今日の出来事
 内側から見ているよりも、外部から見ている時の方が、客観的に良く評価できる場合が多い。
 イタリアで生活されている方が「現在の日本を見ていると、全体主義に陥っている。米国に追従する余り、憲法を改正し軍隊を派遣していると、いつの間にか世界で戦争をしている。気がついた時に、こんなはずではなかったと言っている。あなた任せになっているから。」
 「あまり批判めいた事は言わない方がいい。何時、刺客を送られるとも限らない。」と言った風潮の中、書籍の世界では結構、体制批判の書が出ている。その中で、内橋克人著「悪夢のサイクル」には光るものがある。ー
 「もし、あなたが日本で規制緩和しようと言うのなら、こう理解しておけばいい。要するに規制緩和とは、ほんの一握りの非情でしかも貪欲な人間に、とてつもなく金持ちになる素晴らしい機会を与えることなのだと。一般の労働者にとっては、生活の安定、仕事の安定、こういったものすべてを窓の外に投げ捨ててしまうことなのだと。」 ポール・デンプシー
 1970年代クーデターによって軍事政権が成立したチリとアルゼンチンは、シカゴ・ボーイズ(市場原理主義者・フリードマンの担い手達)等による新自由主義的自由化政策を採用しました。即ち、金融規制緩和・労働規制緩和・保護貿易撤廃etcを実施しましたが、1980年代に対外債務危機に陥りました。
 チリは1980年代に自由化政策を改めることで、持続的な経済成長と貧困率の改善をみました。しかしアルゼンチンは、景気の低迷の原因を自由化政策の不徹底に求め、さらなる自由化の徹底を図り、国家経済を破綻させてしまった。
 市場に対する市民社会的制御は、たとえば北欧諸国の社会ですでに根付いています。基礎自治体は日本の市町村と同じ規模ながら、広範囲な自治権と、独自の財源や国からの補助金の自由裁量権を持っています。過疎地に住もうが、都市に住もうが、公共サービスに格差を許さない、国民的なコンセンサスと一体となっています。
 地方格差を許さないというコンセンサス。そのコンセンサスの実現のためにITの普及、ブロードバンド化を進めたのです。たとえば、先進的な遠隔医療サービス。僻地に住んでいても、都市の大病院との緊密な連携体制によって、地元のスタッフによる素早く適切なケアが行われる仕組などが整備されています。ー
 田舎の年老いた父母が、息子夫婦が住む町に移ることを望むだろうか?以前、Lund先生に「何故、息子夫妻と一緒に住まないのですか?」と伺った処、「彼等の生活の邪魔をしたくない。」と言うのが答えでした。慣れた水が一番良いのです。
  内橋克人著:「悪夢のサイクル」  

 
コメント
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