金閣寺

赤坂ACTシアターにて「金閣寺」観劇。

宮本亜門さんの演出、森田剛君主演の舞台です。

三島由紀夫の原作は読んだことないので、金閣寺の若い僧？が五重塔に火をつけて全焼させてしまう物語という認識しか無かった私。

森田剛君の演技が凄いです。ほとんど出ずっぱりで喋りっぱなし、しかもよく動き回ること！

あの膨大なセリフを覚えるだけでも大変そうなのに、精神的にも肉体的にも大変だろうな。

観ているうちに森田剛演ずるところの溝口の劣等感と底知れない孤独感に胸が痛くなるようでした。

不謹慎なことに、金閣寺の五重塔が燃え上がるのを観た時、思わず綺麗！と思ってしまいました。

溝口も美しいと思いつつもずっと自分を縛っていた金閣寺から逃れたかったのかもしれませんね。

だから燃やした後、生きたい！と思えたんでしょうね。

宮本亜門さんの演出は、今まであまり好きではなかったけど、「金閣寺」は面白かったです。

大東俊介さんや高岡蒼甫さんも存在感と華がありました。