どうしても市村×濱田の組み合わせを観たくて、しかも今日しか行ける日がないことに気づき急遽当日券を求めに日生劇場へ。
私が9時半頃到着すると7~8人の方が列を作ってました。10時の時点で12~3人だったでしょうか。
当日券は昼・夜共に出ていまして、私も何とか昼の部をゲット出来ました。
本日の昼の部の当日券は1階センターと上手2列目が3~4枚ずつ出ていたようでした。
というわけで私は2列目の端から3番目で観劇というラッキーさ
前回は後ろから2列目の下手端から5番目くらいだったから、全体は見渡せたけど細かい表情までは全然見えなかったのですが、流石に今日は良く見えました。特にファントムが!市村ファンの私は大満足。
【本日のキャスト】ファントム:市村正親
クリスティーヌ:濱田めぐみ
ラウル:橘慶太
マダム・ジリー:香寿たつき
メグ・ジリー:笹本玲奈
グスタフ:山田瑛瑠
ストーリーはハチャメチャで、格式のあるパリオペラ座の代わりに猥雑なコニーアイランドの遊園地が舞台だし、ラウルはやさぐれた男になり、孤高で気高ささえも感じられた怪人は生々しい男としてクリスティーヌに迫るし・・・と突っ込みどころ満載の「続・オペラ座の怪人」ではありますが、アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽はやはり素晴らしいし、豪華なセットとキャストの力でとても見応えのある作品になっています。
濱田めぐみさんのクリスティーヌは、流石に元劇団四季の看板女優だけあって演技も歌唱力も抜群安心してみていられます。
気のせいか、月のない夜~と怪人がクリスに迫る時、平原さんに対するよりも遠慮無く激しく生々しく迫ってたように感じられました。なんせ前から2列目なもので・・・ドギマギしてしまいましたよ
ただラストの「ラブ・ネバーダイ」を熱唱する時だけは、濱田さんよりも平原さんの歌を聴いた時のほうが心揺さぶられてしまったのですよね。何故だかわからないのですが。
濱田さんはオペラ歌手がアリアを歌うようにとても素晴らしい歌声だったのですが、平原さんは(低音のイメージがあるので)高音大丈夫かな?とドキドキしながら聴いていたので相乗効果もあったのかも。
いずれにしろどちらのクリスティーヌも素晴らしかったのであとは好みの問題かな。
某新聞の劇評では、耳に残る音楽がない、とかがっかりしたとか書いてあったけど「ラブ・ネバーダイ」を始めとして素敵な曲が沢山ありますし見応えあります。
初演時からの「オペラ座の怪人」ファンの私でもそう思います。ただ、あのファントムを引きずっていてはダメ。全くの別の物語として楽しむのがいいのでは。
それはそうと、私が初めに聴いてがっかりした「ラブ・ネバー・ダイズ」のCDは2010年のだったから、どうも評判が悪かったロンドン版のものらしい。 道理で冒頭のシーンや歌の順番とかが違うし、違和感があったのです。深みがないというかチャラい感じ。
今上演中のは、大ヒットしたメルボルン版の演出、セットを踏襲しているのですよね。
演出でこんなにも変わるものなのかと驚きです。
是非再演して欲しいけど、市村さんは3年後までスケジュールがいっぱいらしいので当分無理みたいです。
市村ファントムをご覧になりたい方は、頑張って当日券を手に入れて下さいね。