マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」千秋楽

2014年04月27日 | ミュージカル
本日千秋楽公演でした。



最初で最後の鹿賀ファントム×綾香クリスを楽しみにしていたのですが、鹿賀さんいったいどうされちゃったんでしょう

「ジキル&ハイド」の時の鹿賀さんが素晴らしかったのでとても期待していたのですが、歌やセリフが一本調子で感情が感じられなかったのです。

実業家として成功した自信からくる落ち着きのある余裕綽々の大人の男という感じのファントムでしたが、醜さゆえの劣等感とか天才だからこその傲慢さなどの屈折した感情やクリスティーヌに対する狂おしいまでの愛情というものは感じられず、歌もさらっとしていて心地良いのですが胸に迫っては来ないのです。

さすがの美声で聴かせてくれるわというところもありましたが、所々不安定で歌詞飛ばした??と思われるところもあり、まだ本調子ではないのかしら・・・と心配になりました。

クリスティーヌの綾香さんは、そりゃあもう素晴らしいのなんのって!3月に観た時と比べて確実に進化していました。「愛は死なず」を歌う姿は、神々しいほどで体の震えが止まらないほど感動しました

この熱唱にブラヴォーの声と拍手鳴り止まず劇場中が一体感に包まれました。

4回観て私なりのベストキャストは、

ファントム:市村さん
クリスティーヌ:平原綾香
ラウル:橘・田代
メグ・ジリー:笹本玲奈
マダム・ジリー:香寿たつき
グスタフ:加藤清史郎

私はやっぱり市村ファントムの屈折した暗く激しい愛に惹かれるんだなあ・・・と再確認した次第。

所作も美しく観ていてうっとり。特にクリスティーヌに迫る時のロングコートの裾さばきやひざまずく時の足の角度がツボでした

私のすぐ近くで右近健一さんがご観劇でした。先日、「蒼の乱」を観てきたばかりだったのでドキドキしてしまいました。