タニシの爺――
眠りこけたまま、すっかりブログの更新が、止まっていました。
立冬の日以来です。
今日は大晦。
この1年、タニシのブログを尋ねてくださった皆様に感謝の意を表します。
見てくださった人、コメント残してくれた人、ありがとう。
とくにsuzuno様、全部見てくださったとのこと。
どのような方か、知る由もございませんが「共感していただき」、
今年最高のうれしさです。
とぢし目の うらにも 山のねむりけり 木下夕爾青
晩秋から、初冬への境界は何時なのだろうか。
暦の上では「立冬」という日があります。
この日は、師走も旬日が過ぎていましたが、風は冷たくも、日差しはぬくぬくでした。
ツルウメモドキの実がはじけていました。
吹き溜まりには、枯れ葉が敷き詰められ、踏みしめる足が深く沈みます。
ゆっくり歩く。行き交う人もなく、転がる枯れ葉が後を追ってくるだけです。
一年が過ぎてしまって寂しさが、押し寄せてくるように。
林の色も光も弱く、
いくらか湿りを残した葉を透した光が、林の空気を和らげています。
わずかに、渋茶色の葉を残している木々も、
やがて、枝も幹も裸に形をあらわにする日がくる。
こんな気配が「たそかれ」というのだろうか。
ひやりと冷たい空気が降りてきた。
2008年は良い年にしたいが、ネズミも困っている。
タマゴも、とうふも、パンも…物みな値上がりする。
世界的に拡散する「格差」
地球の贈り物……資源を独占する少数国の思惑で、
圧倒的多数の国々が「貧困国」に区分けされようとしている。
環境破壊者と富裕者のみが生き残れる「格差残酷社会」が到来する。
タニシのあぶく綴り