7月が終わって 8月が始まりました。
当地は集中豪雨もなく、7月の最終日は涼しい一日になりました。
ツクツク蜩の声が烈しくなる、夕闇ともなれば、
カラスウリの妖艶な白い糸状の花が開く。
つぼみの中に織り込まれていた花弁が動き始める。
妖しい誘いの触手を伸ばすように。
夜になるとその白い花に誘われ蛾が寄って来る。
一夜の情交の果てに、
朝になると、萎れてつぼんでしまう。
そうして、晩秋の風情を演出する
繭玉のような橙色の実が生って、楽しませる。
俳句にも、カラスウリの花の妖しさを歌ったものが多い。
もつれ咲く妖しき花よ烏瓜 高橋照子
烏瓜咲く一穢なき妖しさに 水原春郎
もじやもじやの糸のごと咲く烏瓜 黒澤登美枝
夕闇より融け出て咲くや烏瓜 後藤眞由美
誰がために咲く烏瓜魔女めきて 鈴木浩子
ふはふはと泡かと咲けり烏瓜 松本たかし
怪しく面妖といえば、いまの永田町も毒々し触手で充ちている。
小澤一郎が言い放った「菅が辞めれば、後は誰でもいい」と。
これほど国民を愚弄した言い分はあるだろうか。
「首相」が誰でも言い訳がないだろう。
偉そうにしているジャーナリストたちよ、
「菅以外なら、総理は誰でもいい」などと、
嘯く政治屋を追及しないのは、なぜなんだ。
政治・永田町の退廃は極まっている。
今世界で一番不幸な国民は日本人です。そう思いませんか。
「最大不幸国家です」
税金の催促状が来ている。
国家権力末端の有無を言わせない、律儀さは恐ろしい。
この時期、怒りが通り越して悔しくさえなる。