たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

ほととぎすの花 咲きつる先に 秋の山

2008-11-29 11:38:07 | Journalism


かねてから撮りたいと思っていた花、
ほととぎすの花に出会った。
山というには低い丘に登った帰り途、



山野の樹の下や傾斜地などの、日当たりの弱いところに自生するのが特徴だという。
花びらにある紫色の斑紋が、鳥の時鳥の胸の斑紋と似てので、
ホトトギスの名が付けられたと記されている。
花言葉は「永遠にあなたのもの」



 ところで、オバマと太郎の違いについて考えてみた。
次期アメリカ大統領になるオバマ氏については、
当初、大統領候補として登場してきたとき、
この人がアメリカの顔になるのかな、と思っていた。
ところが、国民に向かって話すメッセージ力の素晴らしさで、
リーダーとしての資質を、国民に圧倒的な力強さを植え付けてしまった。
その原動力は「発する言葉」の信頼性、安心感、任せられる期待感だったと思う。



わが国の太郎サンはどうか。
なんとも軽薄、マンガとアキバを売り物に、
商店街やコチカメの駅前をひょこひょこ歩き回る。
居酒屋でアホ学生と一杯。カップラーメンが400円だという庶民感覚。

ときどきの集会や会合に出ては、
サービスのつもりで話すたびに繰り返す失言。妄言。
原稿を読めば漢字が正しく読めない。

迷走している「定額給付」についても、
選挙目当てに「国民サービス」つもりで、軽い気持ちで言ったこと。
こんなに大騒ぎなるとは、本人は夢にも思わなかったに違いない。
なんという想像力の欠如だろう。

場当たりサービス的な、首相の言葉で日本の政治壊れてしまった。
自民党や民主党が、ましてや公明党などがぶっ壊れてもいいが、
国民が壊れてしまうのでは、たまったものではない。

その最大責任は麻生太郎首相にある。
首相として依って立つべき「政治哲学」がない。
誰に向かって言葉を発しているのか基準がない。
時々刻々発言のたびに、その場サービスで話す。

100年に1度の危機が国を襲っているというなら、
首相として国民に安心と希望を抱かせるような、
哲学を持った言葉を発して、なすべきことを実行する。
出来ないなら、潔く退陣すべきだ。

このままでは日本が壊れてしまう。
太郎さん、話する方を眺めれば、ただ空虚な妄言ばかりなり。

タニシがアブ句を噴いた。
壊れる前に、冬眠するに限る。

空澄みて ものみなあらわ 透ける秋

2008-11-22 10:14:08 | Lyricism

水車馬を囲む 小藪や 烏瓜   正岡子規
地と水と人をわかちて秋日澄む  飯田蛇笏
草々の呼びかわしつつ枯れてゆく 相生垣瓜人

晩秋から初冬へ。大気が澄みわたり、
遠くにあった里山や木々が近づく。

夏の間、葉や枝に絡み付いて伸びた蔓草。
繁茂していた藪垣も、葉が散り果てて、
覆い隠していた姿が透けてくる。

真夏の宵に、糸状に裂けた白い妖しい花。
夜の蛾を誘い受粉した、カラスウリの花。
この季節になると、赤い実となって姿を現す。

やがて霜が降り、赤い実も色が抜け灰色に変わる。
秋が終わり冬の訪れである。
タニシには、最も自然の気配が身にしみて、
たそがれを感じるときだ。


秋彩る 光のしずく 日本の色

2008-11-15 10:52:32 | Lyricism

いま日本列島は、秋色に染まり、一番美しい季節だ。
全国の紅葉の名所には人が押し寄せているでしょう。
真っ赤に染まる神社仏閣の紅葉もいい。
赤・黄・茶のまだら模様の山・高原もいい。

でも湧水田のタニシが見上げるこの紅葉がいい。
光の演出がすべての日本の色を描き出している。

手前のドウダンツツジの垣根に走る、一条の光。
木の幹の明と暗。黄昏の予感にみちた朽ち葉色。
タニシは癒されていく。


日本の色表現は、見た感じからうまれたという。
植物・花の姿を見てその明暗・濃淡が色の表現になったという。

 webで見た解説に以下のようなものがあります。
朽葉

平安時代の貴族は朽葉色の陽光のような明るい黄赤を非常に好み、
朽葉には黄色味が強い「黄朽葉」、
赤色味の強い「赤朽葉」、
青みの残る落ち葉を模した緑色系統の「青朽葉」
などの派生が「朽葉四十八色」と言われるほど存在する。

このうち青朽葉以外はみなクチナシとベニバナを重ね
染めしたもので染料の配合のみ変えて染めた。
重ねの色目では「朽葉色の襲」は表が朽葉色で裏が黄色
「赤朽葉」が表が赤朽葉、裏が黄色、
「青朽葉」が表が青朽葉、
裏が黄朽葉ですべて秋に着る衣装に用いるとされた。

氷焔のごと 火打ちの 立冬

2008-11-08 09:34:32 | Lyricism

朝日山に住む、ユキウサギさんが、

秋の景色を眺め浸っていたいのに
やはり 冬が近いと思うと ぴよん!
なんか そわそわしてしまいます。ぴよん
過ぎ去れば 特に何もないのでしょうけど……

「新しく降った雪です。11月30日でした」
と冬構えの感懐と写真を送ってくれた。
タニシの里に、雪が来るのいつだろうか、ブツブツ


朝日山といえば、来年はNHK大河ドラマ『天地人』のご当地。。

戦国武将・上杉景勝に仕えた上杉家の家老直江兼続。
戦国時代に「義」と「愛」に生きた知勇兼備の「義の武将」「戦国ヒーロー」「民と故郷への愛を貫いた」直江兼続。謙信亡き後の、上杉家存亡を主君景勝とともに戦う様と、それを支えた女たちを描くという。

池波正太郎の「真田太平記」にも、直江兼続については、真田昌幸、幸村親子が一目置いた知将として描かれている。

北信五岳を挟んで越後と信州、
知と勇と畏敬の歴史山河があった。

今日から11月。秋のささやき。キクの花。冬支度。

2008-11-01 09:24:17 | Lyricism

11月になりました。
べつに云うこともありません。

解散風も止み。消えた年金もそのまま。
世界金融恐慌とか、危険な食べ物とか、
国民の生活不安は、そのまま持ち越し。
世は何事もなしのように過ぎ行くのみ。

ブッシュの戦争に加担する「テロ特措法」が、
また民主党の人質になっている。
4日に、オバマが勝って「日本は給油はもういいです」なんて事になったら、
麻生さん「チョー、恥ずかしい」

タニシの棲みかは火の車だ。今週もまた、
市役所から市・県民税第2期43,000円の催促状と
国民健康保険料第4期31,100円の督促状が来た。
まだ何期か続く。固定資産税も残っている。

所得税も挽かれているし、介護保険料も摂られている。
毎日、消費税も払っている。たまにはガソリン税も。
そうだ、毎晩ビールを飲むから、アルコール税も払っている。
「定額給付」も税金に逆戻りするだけだ。

悪代官から収奪される昔の農民みたいだ。
一揆を起した、昔の農民の方が勇気があった。

麻生さん、得意げに、高速道路料金下げるから、
3年寝たら「消費税上げます」という。
冗談じゃない、ゼイゼイ、青息吐息で死にそうだ。

まあ、こんなときはこんな音楽でも聴いて、
ああ、日本はどこかの国より、いい国だと思いましょう。

秋のささやき