たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

日ハム・ファーム球場の鎌スタはワンダーランド

2014-04-28 10:05:54 | Journalism


2014年、GW前半の25、26、27日の3日間、
プロ野球・北海道日本ハム・ファイターズのファーム、
鎌ケ谷ファイターズタウンは対巨人3連戦と、
グルメ祭り★ジンギスカンシートで大賑わいになりました。



わんこそうめんの早食い大会、地元のB級グルメ・季節料理「みや」のまぐろカルビ丼、
目黒屋のしなそばたんめん、鎌スタ☆食堂のかき氷、ビール、
わかたけ社会センターの味噌・ジャム、鎌ケ谷青年会議所のポップコーン、
まごころ会の冷やしトマト、きゅうりなどのグルメ広場。
ちびっ子向けの遊び広場・ふわふわガビーも出現して、それぞれに行列ができていました。





なんと言っても人気は、外野スタンドフェンスの外側に設置されたジンギスカンシートでした。
「松尾ジンギスカン」提供の一卓定員4人5000円
<ジンギスカン(およそ800g / 4人前)、野菜(もやし・たまねぎ・にんじん・ピーマン)、
ドリンク ミニ缶(人数分)、デザート(人数分)、
追加分のジンギスカン、野菜セットは1000円)。
野球観覧券1000円も人数分付きです。かなりのお得感ですね。
ブログのレポーターは見て歩いただけです。





順番を待つグループが別席で待機しています。翌日の席も代予約で埋まってしまったと言う。
松尾ジンギスカンは北海道滝川市に本拠があり、半世紀を超す老舗です。



天気も良く、26日の試合では巨人の中井選手の3ホーマー5打点を含め、
6本塁打が外野席に飛び込み、ファームの試合とは思えない3000人観客とともに、
ジンギスカンシートでもラムを突っつきながら、ホームランに湧いていました。

26日の始球式には、
ワールド女子プロレス「ディアナ」の選手がバッテリーで登場し、パフォーマンスで沸かせました。
ビール売りの「美しすぎる」売り子さんも登場、いい感じになってきました。





試合の方は25日は日ハム・吉川が先発、巨人のエラー続出で日ハム。
26日は先発の木佐貫が乱調で、中井の3本塁打5打点で巨人。
27日は斎藤祐樹が先発、4回6安打うち本塁打1、3失点。
初回に日ハムが5得点しその後大量得点で15点。
斎藤に勝敗は付きませんでしたが、力強さに欠け「打たれたら困る」そんな気持で投げている感じです。
アメリカに行ったマー君のような「打てるなら打ってみろ」の気迫がほしいですね。



この日一軍では対ロッテ戦で二刀流・大谷祥平が先発登板しました。
初回から2ホーマーを打たれ5失点、プロ初の敗戦投手になった。

●ファンサービスは勝つことが第一です
栗山・北海道日本ハム・ファイターズ、いろいろ話題はありますが、
どうも成績の方はあまりぱっとしないですね。
鎌スタ外壁に球場から巣立っていった選手の大型ポートレートの設置工事が完成し、
ファーム球場としては立派な外観となっています。





●鎌スタ初★婚活イベント
独身男女を大募集、青空の下で野球観戦とバーベキューを楽しみ、
パートナーと出会えるチャンス・メーク・イべントもあります。
5月18日(日)、男7000円、女性3500円。各30人募集。練習日に押し掛けている女性フアンには見逃せませんね。
グラウンドで対ライオンズ戦がありますので、
お目当てのファーム選手とのチャンス・メークとなるかどうかは不明です。
主催は船橋の婚活業者です。



左の「シール人間」は帯広に自宅があって、農業の合間に、
全国の球場めぐりでシールの蒐集をしていると聞きました。



●鎌ケ谷とカブトムシと鎌スタ
球場脇の一角では、プランターの中の腐葉土からカブトムシ幼虫を見つけ出しプレゼント。
このイベントは鎌ケ谷市地域活性化を図るプロジェクトチームによるもので、
鎌ケ谷市の特産品ナシの枝で造った堆肥でカブトムシを育てる地域振興策の一環イベントだと聞きました。



カブトムシは、甘みが強く栄養分が多いナシの枝を好むことから、
市商工振興課でナシ農家の協力で、ナシの剪定枝チップの堆肥でカブトムシを育てるプロジェクトを始動。
鎌ケ谷スタジアムのカブトムシ養殖場や市内ナシ畑で、カブトムシに卵を産ませ、
堆肥を食べて育ったカブトムシを子どもたちに提供したものです。
スタジアムが出来て18年。いまや鎌スタが各種コラボのセンターになって、
鎌ケ谷市の地域振興発信基地になっています。

この3日間、鎌スタはワンダーなイベントに充ちていました。
長文を最後までお付き合いくださりありがとう。
 たにしの爺でした。

散策路で出会う春野の花の妖精たち

2014-04-24 21:20:30 | Lyricism

一人静の群生地がありました。
 紫十二一重は少し小ぶりですね。
踊り子草は近くの神社の参道に幾株も咲いています。
 初めての紫の小花、ホタルカズラ(?)
道端の生垣の下にひっそりと咲いていました。
図鑑で調べましたが良く分かりません。
ご存知の方はご教授ください。

「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」老父の信じた100万ドルに寄り添う息子の道中記

2014-04-22 17:37:35 | 劇場映画

灰色のハイウェイが遠くまで続いている。
側道をよたよた歩いてくる老人がいる。パトカーが回り込んで止まる。
映画はこんなエピローグから始まります。

「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(アレクサンダー・ペイン監督)を見てきました。



いつも行くシネコンのスケジュールを見たら、
今週で上映が終わるというので行ってきました。
アメリカのモンタナ州ビリングスに住む老人ウディ・グラント(ブルース・ダーン)は、
郵便受けにあった「あなたは100万ドルに当選しました」
のダイレクトメールを本気にしてしまったのです。
よくある手の込んだ広告の騙しのテクニックですね。
ウディそれを信じてしまったのです。

モンタナ州から、ネブラスカ州のリンカーンまで歩いて、
100万ドルを受け取りに行こうとしていたのです。
次男のデイビッド(ウィル・フォーテ)と妻のケイト・グラント(ジューン・スキッブ)が、
「インチキで騙されているんだ」いくらと言い聞かせても、
ウディは頑として受け付けない、廃車同然の車を修理してでも出かけようとします。


心優しい次男のデイビッドは、結婚を渋る彼女、経営しているオーディオ店も思わしくなく、
頑固一徹に信じ込み、思い詰める父に付き添って、無駄だと分かりながらも、
ネブラスカまで連れて行く心境になるのです。

父子の道中記・ロードムービーの始まりです。
映画はこここから、滑稽で、切なくて、絶妙の情愛が胸に迫ります。
途中、父が結婚し自動車工場を共同経営していた田舎町の故郷に寄ります。
ケイトとテレビキャスターの長男のロス・グラント(ボブ・オデンカーク)もやって来ます。

100万ドルを手にするウディをめぐって
親族縁者、幼馴染み、共同経営者、父の結婚前の彼女らが登場して、さまざまな人間模様が展開されます。
両親の意外な過去も知り、一家のヒストリーロードとも重なってきます。

ウディは騙されていることを知った町の嘲笑を背に、
二人は目的地・手紙の発信されたリンカーンに向かいます。

果たして100万ドルの結末は、……映画館でどうぞ。
アレクサンダー・ペイン監督の腕の見せ所です。
観る人を幸福な気持にさせてくれます。

100万ドルを手にしたら一番に欲しかったトラックのハンドルを握るのはウディ、
荷台には空気乾燥機(これは二番目に欲しかった)を乗せ、
嘲笑された故郷の町のメーンストリートを意気揚々と走り去っていくのでした。

この映画の素晴らしいのは、演技なのか地なのか、認知症なのか頑固なのか、
圧倒的な老人の存在感を演じたウディ(ブルース・ダーン)に尽きるでしょう。
妻を演じたケイト・グラント(ジューン・スキッブ)の故郷の町での仕切りは見事なものでした。
モノトーンのシネマスコープでアメリカ中西部の風景が心を落ち着かせてくれます。
とてもいい映画です。

サクラは満開過ぎても、日本古典奇術・和妻は満開だ

2014-04-08 22:34:41 | 散策の詩


4月8日は「お釈迦様の花祭り」です。
雨にも風にも耐え頑張っていたサクラも、「落花盛ん」――
サクラ前線が通り過ぎて行きました。ご近所サクラも堪能しましたが、
6日の日曜には思い立って、
印旛郡栄町の千葉県立房総のむら「さくらまつり」に行ってきました。
サクラはもちろん、いろいろなものに出会いました。



 大木戸前では和妻(手妻)、軽業曲芸の実演に人が集まっていました。
日本古典奇術、女流和妻師・和田奈月さんの華麗にして不思議な手捌きに魅せられました。
袋からタマゴが次々出てくる。紙がウドンに変わる。
和紙を切り刻んでも繋がった短冊になっている。
口上と共に、金輪を繋いで切り離して日常の小物に見立てていく。
サクラが舞い、奈月さん手の内から噴出す紙吹雪が見物席に降り注ぎました。
かわいい和の小物を使い、動きや衣装も華やかな古典奇術の花見酒に酔いました。
別項の「フォトチャンネル」にまとめてみました。
「サクラ舞」か和妻の「紙片の曲」か





 続いて向かいの館の2階に上がれば、金色の大屏風の前には緋の毛氈。
 一面の琴が置かれ、生田流筝曲演奏家の阿佐美穂芽さんによる演奏が始まっていました。
 弦からは春の花の世界が澄んだ高音で座敷一杯に広がっていきます。



 ソメイヨシノは満開を過ぎてしましたが、
自然観察ボランティアによる「サクラいろいろガイド」にご案内いただきました。
公園には、花の時期がそれぞれに異なる、10種類のサクラあることを知りました。
あちこちに見える葉の茶っぽいのは山桜。茶店の前には枝垂桜。
弱った樹の花の出方の違いも教えていただきました。



 近隣の市町からマスコット・ゆるキャラが集合。
栄町からドラムくん、神崎町のなんじゃもん、
鎌ケ谷市のかまたん、いすみ市のいすみん、
むらのマスコットキャラクター「ぼうじろー」
一緒に、子どもたちと遊んでくれていました。



 武家屋敷をはじめ、古民家の点在する村内を歩けば、
さまざまな春の姿に出会うことが出来る体験型博物館
風土記の丘は四季ごとに訪れたい公園ですね。



 三年前にもこの村のサクラまつりに来たことがあります。
そのときのこともブログにアップしました。
「サクラは3部咲きでも、大江戸玉すだれは満開だ」


サクラ回廊を通り抜ければ木の芽道

2014-04-03 20:05:52 | 散策の詩

今日は一日中雨の日になりました。
サクラ前線があっという間に通り過ぎて行く。
31日の午前にほころんだ蕾が午後には5分咲き。
1、2日が満開で夕方には花びらが風に舞っていました。
今日3日は朝から雨、歩道には散り花が濡れていた。
明日4日も低気圧の発達で荒れ模様のようですね。



1、2日は花と新芽道を1万歩超の徘徊をしました。
居住地周辺は大規模開発で宅地化してから40数年、
サクラの木も育って巨木の並木になっている。
今では市内でも有数のサクラの名所になって、
市の広報でも紹介されています。
観光バスが来ると言うわけもありません。
(写真は前回に見ていただきました)



サクラ回廊から中沢道を歩き、いつもの自然公園に入ると、
いろはモミジの新芽が鮮やかにも伸びて、
目の前に自然の息吹が迫ります。
ショウジョウモミジの赤い新芽と織り成す、
芽生えのシンフォニーを奏でています。



当地の名産品のナシ畑が広がり、
梨園の道は木の芽風の通る芽吹き道です。



ひた急ぐ犬に会ひけり木の芽道 (中村草田男)



サクラの後を受けナシの花が市内を彩ります。
そして初夏の訪れになります。



たそがれのわが身には眩しくもあり、
年々新たに生まれかわる木樹の生命力が羨ましい。
写真と文が分裂している。