たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

春の鴨 オタマジャクシ 梅にさくら

2010-03-27 17:43:14 | 散策の詩
ガコガココ なにを急ぐか 春の鴨  (爺)
 池の淵にやすんでいた鴨の親たち、
いきなり走り出しました。
 池の中には、30羽を超すコガモたちが、
勝手に泳ぎ回っています。
 爺の足音を聞いた親がも、きっと、
注意を知らせに走り出したのだろう。


 この冬は厳しかったのに、まあよく育てたものだ。
「春の鴨」は春の季語になっています。
周囲は白梅の林が広がっています。


 週明けは、新年度体制に移行です。
桜の花も盛りになります。


 たにしの周りには、孵ったばかりの、
オタマジャクシが黒い塊りとなっています。

映画「花のあと」 許してはならないことがあります

2010-03-21 20:54:04 | 劇場映画

映画 「花のあと」 を観てきました。

      ただ一度、竹刀を交えた
      以登と江口孫四郎

海坂藩で男顔負けの剣の腕を持つ以登(北川景子)は、
満開の桜の樹の下で、一人の武士と会った。、
下級武士ながら、藩随一の剣の使い手の江口孫四郎(宮尾俊太郎)と、
師匠でもある父の前で竹刀を合わせる。
激しい打ち合いの末……



映画が激しく動いたのはこのシーンだけ。
武家の娘として、静謐に凛として生きる以登。
しかし胸のうちには、激しくも、また哀しくも、
武士の家系の運命を受け入れなければならなかった。

そして、映画は最後にきて、再び激しく動く。

原作は藤沢周平の短編小説。
舞台は「蝉しぐれ」「武士の一分「山桜」と同じ海坂藩。

秘めた想いを剣に託し、凜としたたたずまいの以登。
満開の桜のシーンから、夏へ、秋から、雪の舞う冬、再び桜の春。、

月山など冬の庄内地方。四季の風景に彩られた映像が美しい。
何回も映される月山。とりわけ雪のシーンが印象的だ。



白布を巻いた竹刀、白い稽古着に象徴されるように、
清冽な白雪の吹雪と、以登の胸にも広がる白い情景。

騒々しくけたたましい最近の映画が多い中で、
静かな緊張感と清々しい気配に満ちた日本映画。
運命に耐え、ひたむきさの持つ力強さが感動を呼ぶ映画だ。

「山桜」もそうであった様に、
 たった一度、出会った男と女 藤沢文学の映画には、
桜のシーンが似合う。


落ち椿 民主党の汚花はいつ落ちる

2010-03-19 23:28:38 | Journalism
 
       地の紅をひとつ増やして椿落つ   蔦三郎

      椿落つ樹下に余白のまだありて   神蔵器

          この季節、椿の花が凄まじい。
          つぎから次に蕾が生まれ出る。
          開き初めの花、
          咲き盛りの花、
          ぽたりと落花、

      自然の摂理で、何の不思議もない。
      木の葉が流れ、石が沈むの喩えのように、
      不条理なことはない。

      ところで、民主党では、
      正論が潰され、悪がまかり通る、
      「木の葉が沈み、石が流される」ような、
      不条理な日常に支配されているようです。
      怖いですね。


新聞報道によると、民主党・生方副幹事長解任について、

<鳩山由紀夫首相は18日夜、首相官邸で記者団に「言論を封じるという話とはレベルが違う。党の中で話をせず、メディアに(批判を)するのが潔いのかという議論だ」と、小沢氏の判断を擁護した>

この問題の最大責任者は、鳩山さん。あなたです。
あなたの言うこと、やること、全く真実味がありません。
国民は、うんざりしています。

たにしの爺的連想ゲームで言えば、

鳩山由紀夫首相→金満→生活実感なし→何も知らない。
小沢一郎幹事長→金権→汚い→すべて知っていて→白を切っている。

貧困率30%の日本を、
何も知らない(本人がそう言っている)金満家と金権家が、
支配していることになります。

格差に泣きながら、納税をする国民の心が、分かるはずがない。
政治の方向が「施しとばらまき」にしか向わない。
不幸なことですね。




アカデミー賞の季節 改定

2010-03-13 10:53:55 | 劇場映画

アカデミー賞の前触れを、アップしたままにしておくわけにいきませんので、
報道されている通り、結果も掲載します。

ハート・ロッカーが6冠に輝く
作品賞、監督賞、脚本賞、音響編集賞、編集賞、録音賞。
キャスリン・ビグロー監督が史上初の女性で監督賞の受賞となった。

主演女優賞は、黒人のアメリカンフットボール選手を育てる白人養母を熱演した、
「しあわせの隠れ場所」のサンドラ・ブロック。



今年の彼女はすごい。
米アカデミー賞に合わせ、前日に発表されたゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞・最もひどい映画や俳優)では、最悪主演女優賞にもサンドラ・ブロックが選ばれていた。

さらに、昨年12月22日に授賞式が行われた、第67回ゴールデングローブ賞でも、主演女優賞(ドラマ部門)に、アカデミー賞と同じ作品でのサンドラ・ブロックが選ばれている。主演女優3冠賞ということになる。

今後、これらの作品を幾つ観られるか楽しみだ。

==============
■第82回アカデミー賞 受賞作品
作品賞=ハート・ロッカー
監督賞=キャスリン・ビグロー(ハート・ロッカー)
主演男優賞=ジェフ・ブリッジス(クレイジー・ハート)
主演女優賞=サンドラ・ブロック(しあわせの隠れ場所)
助演男優賞=クリストフ・バルツ(イングロリアス・バスターズ)
助演女優賞=モニーク(プレシャス)
長編ドキュメンタリー賞=ザ・コーヴ
長編アニメ賞=カールじいさんの空飛ぶ家
外国語映画賞=瞳の奥の秘密(アルゼンチン)
脚本賞=ハート・ロッカー
音響編集賞=ハート・ロッカー
編集賞=ハート・ロッカー
録音賞=ハート・ロッカー
視覚効果賞=アバター
撮影賞=アバター
美術賞=アバター
歌曲賞=クレイジー・ハート
脚色賞=プレシャス
メーキャップ賞=スター・トレック
衣装デザイン賞=ヴィクトリア女王 世紀の愛
作曲賞=カールじいさんの空飛ぶ家
短編アニメ賞=ロゴラマ
短編ドキュメンタリー賞=ミュージック・バイ・プルーデンス(ベネズエラ)
短編実写映画賞=ザ・ニュー・テナンツ

アカデミー賞の季節

2010-03-06 09:15:26 | 劇場映画
 たにしの爺の「非日常」ワールドは映画館。
映画は対人ストレス解消の頓服薬になります。

3月は新聞やテレビで映画に関する話題が特集される。
昨日・5日には、日本アカデミー賞の発表・授賞式がありました。
 「沈まぬ太陽」が最優秀作品に選ばれ、
主演男優賞に渡辺謙、編集賞の新井孝夫と併せ、3部門で受賞しました。
「劔岳 点の記」は監督賞、助演男優賞など最多の6部門で受賞しました。
近く観たいと思っている「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」の松たか子が主演女優賞に選ばれました。

 アカデミー賞となればやはり本場・ハリウッド。
第82回アカデミー賞の授賞式が7日夜(日本時間8日朝)、米ロサンゼルスのコダックシアターで行われます。
最有力作品賞はジェームズ・キャメロン監督の「アバター」と言われています。
たにしの爺はCG・SF映画はあまり観ません。
 二番手にはキャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」が下馬評に上っています。
このビグロー監督はキャメロン監督の元妻だそうです。
この辺も話題になっています。

 会場となるコダックシアターのレッドカーペットに、
華麗で優雅なロングドレスの美女たちが、
つぎから次に嫣然と登場します。
テレビ中継が楽しみです。

 次にちょっと耳にした面白い話です。
 ある日の電車の中、定年退職者らしい3人のおじさん。何かの集まりでの帰宅途中のようです。
話題は365日サンデー毎日の過ごし方で、はじめはゴルフ三昧。
ところが毎日行く訳にも行かず、それも同じメンバーとばかりでは、
現役時代に仕事がらみでやっていたゴルフの緊張感が全くないと一人が言う。
 話しを引き取ったもう一人。映画専門チャンネルに契約して、たっぷりある時間をテレビ映画を観ていたが一日中、次から次から懐かしい映画、観たいと思っていた映画に浸かっていた。
気が付いたら外出しなくなってしまっていた。家人からは悪評惨憺たる日々になっていた。
久しぶりに顔を合わせたらしく、会社の同僚現役時代のことから定年後のことまで、聞こえてくる話題は身につまされることが多々ありました。
 今日は外は雨、WOWOWがアカデミー賞特集で無料放送の一日らしいです。
身体によくないなー。


今日から3月 弥生の季節です。

2010-03-01 07:08:49 | 24節気

今日から弥生3月ですね。
クリスタルな雪と氷の祭典。
バンクーバーの冬季オリンピックも閉会式です。
雪といえば、雪のふるさと、朝日山のゆきウサギさんが、
貴重な撮れたて写真を送信してくれました。
この季節にこれだけの積雪。今年は大雪の冬だったという。
独り占めではもったいないので たにしのブログで公開します。
まさに神が宿る光景です。

> 大きな重機
> 雪上車 またはピステンブーリーっていいます
> これに乗っていきました
> なので 眼下に妙高三山があるというより
> すぐ目の前でした
> ここまでいけるのは 今年が大雪だったので幸いした>というところです
>雪こそ私の棲家でぴょ~ん

めったに見れない、雪山の現場写真。
ネタ切れのたにしの爺、
ブログに活用させていただきました。