鳩山由紀夫首相・民主党代表の辞任に伴う、
新しい代表を選ぶ選挙が4日午前、
民主党の国会議員のみによって行われ、
新代表に菅直人衆院議員が291票を得て選出されました。
選挙の結果は次の通りです。
有権者(衆参の党籍を持った国会議員)数423。
投票数422、有効投票420、無効票2。
菅直人291票、樽床伸二129票。
ここで、たにしの爺が問題にしたいのは、
「民主党の怖い深層」というか、多数与党は首相・内閣総理大臣を思惑によって作り出すことが出来たということです。
樽床伸二。これなる議員を、どれだけの国民が知っていたでしょうか。
もちろん、たにしの爺はまったく知らない。大方の国民も「寝耳に水」の感じだったでしょう。
菅直人の対抗馬として、突如名乗り出た樽床伸二衆院議員。
もしこの人物がある陣営(金権前幹事長)の思惑で押し立てられ、
鳩山首相に道連れにされた豪腕幹事長による多数派工作で、
菅直人を上回る票を集めていたら、
国民の大多数が名前さえ知らなかった人物が、
日本の総理大臣になっていた。
テレビで見る限りキョロキョロ顔を振って、横柄な物言いで気味が悪いものでした。
そこで問いたいのは、
この樽床伸二衆院議員の推薦人に名乗り出た次の議員たちの思惑です。
衆院=打越明司、内山晃、勝又恒一郎、木内孝胤、木村剛司、熊田篤嗣、坂口岳洋、空本誠喜、高橋英行、玉城デニー、長尾敬、中島正純、伴野豊、樋口俊一、樋高剛、松本剛明、三井辨雄、向山好一、村上史好、本村賢太郎、森山浩行、山本剛正、笠浩史
参院=佐藤公治、水戸将史
残念ながら、これらの中に顔と名前が浮かぶ人は一人もいません。
推薦者たちは、本当に樽床議員が総理大臣にふさわしい、
現在の危機的な日本の状況に適う人物とした理由はなんなのか、
ということです。
昨年の夏、自民党がイヤだといって、
わけの分からない民主党候補に一票を投じた結果が、現在の日本状況です。
多数決に勝る民主的制度はない。
また、多数決の恐ろしさも身に染む。
何より、国権の最高機関とされる国会の審議を見ればよく分かる。
ほとんどの政府提出法案は、ろくな審議もされず、修正もされず、
将来の日本を破滅に導くような法律が多数決で素通りしている。
日本が壊れていく。