たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

秋雨で10月が終わる 花のときから紅葉の季節へ 木枯らし1号

2010-10-30 08:39:28 | 花とつぶやき

秋本番十月の終わりは、雨模様です。
台風も近づいてきました。

今週は、急な冷気に支配された日が多かったです。
各地で木枯らし1号が発表されました。
東京では26日の深夜から27日にかけて観測されたという。
10月中の木枯らし1号は10年ぶりだそうです。

26日には、近畿地方で木枯らし1号が吹いたと発表されていました。
昨年よりも7日早く、10月中の観測は8年ぶりとのこと。
27日、当地でも北風が吹き、冷気が一段と身にしみました。
雨中のランにタイムは、燃やしラーメン?(モヤシです)700円でした。



秋の深まりとともに染まり始めた「紅葉列島」
初雪の風景がテレビで映し出されていました。

週末も好天気は望めそうもありません。
かかわっているボランティア団体で企画した講演会が日曜日にあります。
講師に高名な方をお呼びしているので、市民の出足具合が心配です。







秋の花も終わりの季節になりました。
近くの自然公園を徘徊中に撮ってきた花々です。

ヨーロッパ土産 ハンガリー パブリカ フォグラ

2010-10-23 09:41:16 | 頂き物

ご近所のご夫妻がヨーロッパ旅行をしてきました。
お土産をいただきました。ハンガリーの物のようです。

ひとつは、ハンガリー料理の香辛料に欠かせないパプリカパウダーです。
ピーマンを大きくした形状で、赤や黄色で日本のスーパーでも売っています。
ハンガリーはパプリカの産地として特に有名で、
料理にもふんだんに使われているという。

ハンガリー料理といえば、もう十年以上も昔になるけれど、
在日ハンガリー観光局長さんによる、パーティーに参加したことがあります。
局長さん手ずから、なべに小切れの牛肉を入れて、煮込んでくれた。
パブリカ風味牛肉スープ。
そのとき、パブリカパウダーがあったか、なかったか記憶は定かではない。



お土産のパブリカパウダーの袋は、これもハンガリーの名産「カロチャ刺繍」ですね。
ハンガリー刺繍は、その繊細さとカラフルさで世界遺産級だという。
溢れんばかりの、花の刺繍が施された民族衣装、特にスカートの少女、
テレビの旅番組などでよく目にします。

もうひとつは WENSCHITZ 
wenschitz

ウェンズリーのチョコレートです。
最高級の原料で作る手作りチョコレート・ウェンズリー。
ユニークな味と芸術的な洗練が特徴のチョコレートスイーツがレシピです。



もうひとつは、世界の三大珍味のひとつ・フォアグラ。

三つ目のオーストリア土産はフォアグラの缶詰。
帯を巻き取りながら開ける缶に入っている。
開ける途中で巻取りに失敗して、手がどろどろになった。
形も崩れてべとべとになってしまった。

これがフランス料理をはじめヨーロッパの高級料理に出る珍味か。
アボガドを油っぽくした感じの味。
パンにつけるとよいと聞いたが、
パンがなかったので、舐めたり、うどんにいれて食べてみたが、それほど美味しいものではなかった。

でも、わざわざ買ってきてくださったご近所さん夫妻には、
お礼をします。味わったことがなかった世界の珍味を、初めて食しました。

たにしの爺、海外旅行は経験が少なく、多く語ることも経験もありませんが、
海外旅行中に、人様への土産を選ぶって、とっても面倒で、
大変なエネルギーを要することは知っています。

3品もいただき、ありがとうございました。
ご馳走様でした。記念にブログに残しました。

東京スカイツリー 押上駅 向島百花園

2010-10-20 22:53:34 | 散策の詩

3連休の一日、たにしの爺、東京下町歩きに出かけました。
「向島百花園」に行ったことを2回に分けて書きました。
今回は東京スカイツリーです。
(上京した主たる目的はこれを撮ることでした)

JR総武横須賀快速線の錦糸町駅で下車、ホームから数枚カシャ。
北口改札を出て、メトロ半蔵門線に乗り換え一つ目の「押上」駅。



改札の駅員に「スカイツリー」はどの出口かと聞くと、「3番」だと言う。
みんな大勢がそっちにいくので、付いて行って地上に出ました。

東京スカイツリーが見えない。
周辺は背丈以上の塀で仕切られていているうえに、
建築中の高層建築物に取り巻かれて近寄れない。
大勢の見物人に押され(あは、ここはまさに押し上げだ)、
20~30㍍離れて撮ったのがこの一枚。
なんか邪魔物が張り付いているようですね。



地下駅構内に戻って、長い地下通路と階段、エスカレーターを使って
「B3」とは反対の「A3」出口に上がりました。
そこはマンションの脇で、スカイツリーがすっきり見えます。

マンションのアプローチを少し入ったところで、カメラを構えていると、
管理人らしき男が出てきて、「ここは敷地内だから入らないで」という。
他にも2~3人居たが追い出される。「感じ悪~い、ケチ」



道路を行ったり戻ったり幾枚か撮りましたが、近すぎてよくありません。
ちょうど太陽の位置と重なってこのようになりました。



この後、向島百花園に向かいました。
途中に秋葉神社という社があり、境内からもタワーが見えました。
東京スカイツリーは遠くから見るのがいいです。
近寄ると周りの建物が邪魔になります。
完成時には、高層の商業ビルに巻かれてしまうという。

その点、東京タワーはいい。周りに何もない。邪魔な建物もない。

麻布台の高台に建ち、増上寺と東京プリンスホテルの間の道を登っていくと、
周辺の有栖川公園緑地などにマッチしていて趣がある。
また、飯倉方面から近づいても、4本の塔柱の露出している基礎に出会う。
周りは広い空地で、真下から反り上がる鉄塔を見上げることができる。



東京スカイツリーも完成時には、それなりの魅力が出るかもしれないが、
東京夜景は、東京タワーが勝ると思っています。周辺の都心が豪華です。
完成時にはツリーにも新たな魅力が発見できるかも知れません。
それまでは、高さでは抜かれたが東京タワーに一票入れます。

向島百花園 秋の野花 スカイツリー

2010-10-16 18:09:16 | 散策の詩

3連休の一日、たにしの爺は東京に出かけました。
東京下町歩きで「向島百花園」に行ったことを前回に続いて書きます。


入り口の庭門です。園内には歌が書かれた行灯がいくつもあります。

ここは文人たちの足跡が多く残されています。
入り口でいただいたパンフによりますと、
<入り口付近の庭門に蜀山人の扁額、両脇には詩人・大窪詩仏が書いた「春夏秋冬花不断」「東西南北客争来」の木版がかかっています。そのほか、句碑を含め29の句碑、石柱が園内随所に建ち、庭造りに力をあわせた文人墨客の足跡をたどれます>
と記されています。


吾亦紅と女郎花です。

現代作家で、ここをラブスポットにした本があることは、前回に書きました。
小川糸さん「喋々喃々」―-日暮里で趣味の和装店を営む主人公の栞が、男に、
「百花園」の名物・お月見の会に誘われた前日、何を着ていくか着物選びの場面があります。27ページ。


 <私は、袷を解いて単に仕立て直したばかりの大島紬を一枚取り出す。
 濃紺に、幾何模様のような椿の柄が鏤めてある。なんとなく最近の澄み渡った空の感じに近いので、今回は迷わずこのきものを選んだ。
 ……帯には、植物の繊維で編まれた締めやすい黄土色の昼夜帯を合わせてみる。昼夜帯は表と裏に違う布を使っているので、裏返せば、昼と夜とで趣の異なる表情を楽しむことができる。
 ……特に泊りがけの旅行の時などには重宝する。
 帯止めに兎を選ぶと、ぐんとお月見の雰囲気が盛り上がった。>




萩のトンネルの前にあるこの行灯には、
「わびさびの和服の集ふ月見の会(八恵)」と記されています。

公園のように思っていたが、園内は花木と草にあふれた庭という感じです。
縦横に幾筋もの小道が延びていて、両脇には秋の草木が溢れています。


萩のトンネル周辺はハギの道。シロハギが多いです。


ススキの道です。


ザクロやへびうり、アケビの棚も。



園内からは東京スカイツリーも見えます。

向島百花園 萩のトンネル スカイツリー

2010-10-13 06:51:23 | 散策の詩

仲秋の3連休の一日、たにしの爺は 東京散策に出かけました。
上着が邪魔になるほどの暑さでした。

まず、JR総武横須賀快速線の錦糸町駅で下車、
メトロ半蔵門線に乗り換え一つ目の「押上」まで。
そこはスカイツリーの直下で、秋天に突き建っていました。
(スカイツリーについては別に更新します)

今回は、かねてから訪ねてみたかった「向島百花園」を報告します。
案内のパンフには「江戸の文人趣味漂う、四季の百花咲く園」として、
国指定の名勝・史跡と記されています。
パンフの写真は「ハギのトンネル」です。



入園料150円を払って木製の、それほど大きくない門を入ると、
大きな公園のように思っていましたが、秋の草花の庭の感じです。
入り口から右手の方に歩くと「ハギのトンネル」に入ります。



「ハギのトンネル」は「月見の会」と並んで「百花園」秋の名物イベント。
「ハギを竹の柵にそわせたトンネル状にした園路。初秋を彩るこの園の名物で、全長30メートルの花のトンネルになります」と記されていました。



かなりの人出です。当然、中高年ばかり。
入り口から出口まで人が続いていてシャッターチャンスがありません。
少なくなるまで待機してはカシャ、カシャしました。



ハギは盛りを過ぎていましたが、頭上から細い柄が垂れ下がり、
シロハギも多く、小さな紅白の花が散りばめられた、
万華鏡の中を歩いているような感じです。
行灯も二つ三つ、灯が入る夜間はまた趣が変わるのでしょう。



この「百花園」をラブスポットとして登場させた本があります。
小川糸さんの「喋喋喃喃」―-この本については、すでにこのブログで書いてあります。
「桜の花びらごとに 「喋々喃々」小川糸」

本には次のような場面がありました。
栞さん、日暮里で趣味の和装店を開いている佳人が、男に誘われて月見の会に行く。
仲秋の宵、ラブラブしながら逍遥します。262ページから。
<私と春一郎さんは、まだ完全に暗くなる前に、園内をぐるりと一周することにした。「しおん」「しもつけ」「げんぺいもも」「まゆみ」「さるすべり」など、まるで幼稚園児の名札のように、はっきりと大きな文字で木版に名前が記されている。
「萩のトンネルだって」
……………目の前に、細い竹をアーチ状にして並べ、そこに萩を沿わせて作った狭いトンネルが続いている。…………中は薄暗く、所々に行灯の明かりがぼんやりと浮かび上がっている。紫の小花をつけた萩の花が垂れ落ちて、優艶な雰囲気を出していた。私たちはトンネルを抜け、さらに園内をそぞろ歩いた。
「本当に素敵な場所ですね」私は、春一郎さんと手つないだまま言った。池にかけられた小さな橋を渡るときに、私の方から手をつないだのだ。>………………………………………………………………… 後は本でどうぞ。



盛りの過ぎた花もありましたが、小さな池や橋、細い曲がりくねった道の両脇は、
秋の花園です。歌の付いた行灯が並んでいます。
爺には連れ添う佳人もなく、甘酒1杯300円すすって退園しました。

次回は「ハギのトンネル」以外のことを報告し、その後、スカイツリーの写真にします。

ジュリア・ロバーツ「食べて、祈って、恋をして」

2010-10-09 09:35:11 | 劇場映画

「悪人」を観るつもりで、シネマックスに入ったら、チケット売り場が混み合っていました。
隣席に人がいたり、ポップコーンやポテトチップの匂いをかぎながらの映画は、
真っ平ごめんの、たにしの爺。

「悪人」が混んでいるのか、他の「3D」が混んでいたのか、分からなかったので急遽、
ジュリア・ロバーツの「食べて、祈って、恋をして」を観ることに変更しました。



ジュリア・ロバーツといえば、「プリティ・ウーマン」「愛がこわれるとき」など、
主演女優賞はじめ映画賞の常連。また、日本に来たことがない有名女優の一人。
ところがこの8月、夫と一緒に自家用ジェットで来日し、この映画のプロモーションで記者会見にも臨んだ。
「日本は嫌いではない」とリップサービスも。



映画「食べて、祈って、恋をして」には原作本があることも知った。。
エリザベス・ギルバートの自伝的ベストセラー小説を、ジュリア・ロバーツ主演で映画化した人間ドラマ。
ジャーナリストとして活躍するヒロインが離婚と失恋を経て、自らを立て直すために一年間の自分探しの世界旅。

◆ニューヨーク
エリザベス(ジュリア・ロバーツ)は小説家でジャーナリスト。
平穏に、何不自由なくニューヨークで暮らすセレブ。

なんとまぁ(ここから突然、淀川さん調で)ベスは、
平穏な家庭生活を営んでいる自分を、許せなくなるんですね。
離婚を決意するんですね。(まぁ、なんと大胆ですね)
年下の男とつき合ってみても、満たされないんですね。

ロバーツのような美人が、
やりたいようにやって(いまどきの日本女性たちの憧れですね)、
それでも悩むなんて似合いませんね。(自分のことが判ってないんですね)

恋と人生に疲れ果てたエリザベスは一念発起。
仕事も恋も捨てて、(そんなことをする女性は日本には居ませんね)
一年間の自分探しの旅に出るんです。
さぁ、べスは自分を見つけることができたのでしょうか……。

実はべス、取材旅行でインドに行っているんですね。
そこで占い師に(まぁ、なんと)「貴女は2回結婚して2回離婚する」
なんて、予言を受けていたんですね。



◆イタリア
最初に訪れたのはイタリア。
イタリア語を習ったり、人生は「遊び」と「食べる」ことだという、イタリア式「快楽」を満喫する。
まあ、よく食べて飲んで、遊びまくること。イタ公は女には親切だ。
こんな自分探しだったら、一生探して居たくなりますね。



◆インド
次はインド。ヒンズー教の修行道場に滞在し「瞑想」するんです。
禁欲的な生活をする中で、自己の内面と向き合っていく、はずだったが、どうも身が入りません。
バツイチ男の懺悔など聞いたり、少しは内省的な気分になったと思ったら、バリ島に飛んじゃう。



◆インドネシアのバリ島
最後はバリ島。一年前に来たときに会った占い師の御託に従う。
旅の間は恋をしないと決めていたのだが……。ブラジルから来ていた、いい男の実業家に出会う。
この男さすがにブラジル野郎、豪華クルーザーと無人島オーナーを武器にべスを口説き落としてしまう。
自分探しどころか、リッチな男探しにお終わってしまうですね……ハイ、いいですね。

自分探しなんて、難しいことを考えるより、金持ちいい男を捜すほうが、女は幸せ・・・?
ハイ、さよなら、さよなら。

たにしの爺、もう一言。
まあ、ご都合主義の映画だけど、かなり女性層には評判がいいらしいです。
でも、爺世代の男からみれば、観光映画としての魅力が強かったですね。
ふんだんに食べられるイタ飯と快楽的イタ公、インドヨガと瞑想の時空間、バリ郊外の癒やしの風景。

それにしても、ジュリア・ロバーツの口は大きかったです。

ライアン・マーフィー監督。2時間20分。

秋はきぬ、10月スタート 箱根・仙石原のススキ

2010-10-01 09:17:02 | 花とつぶやき

今日から10月です。
猛暑、炎暑に喘いだこの夏。
9月下旬まで真夏日を記録しました。
それでも、秋彼岸を過ぎてからは雨の日も続いて、
季節は平均値を取り戻しつつあるようですね。

先週末、関わっているボランティア団体の企画で、
箱根・芦ノ湖方面へのバスツアーに参加してきました。



箱根・仙石原のススキ野を通過した際の写真です。
一面に広がるススキの草原が秋風に揺れていました。
降りて歩く時間がなく、車窓からの眺めでした。



10月半ばになれば、穂が出始め黄金色に輝き、
白く綿毛が広がって、地上一面が雲上世界になるでしょう。



この日(26日)はちょうど、甲府地方気象台が富士山の初冠雪を観測したと発表しました。
平年より6日、昨年より12日早いという。

空は青空が広がり晴れていましたが、
あいにく富士山の高さに雲が広がり、
初冠雪の富士の峰は見ることができませんでした。

きっと、四面楚歌の為政者の体たらくに、
大和の象徴・富士山が抗議していたのでしょう。