たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

ハロウィン祭 あやうい仮面幹事長

2009-10-31 13:02:23 | Journalism
今日で10月が終る。
特別に意味があるわけではないが、
月日の経つ速さが恐ろしいほどだ。

この時期、スーパーや商業施設ではハロウィン祭の装飾が目立つ。
その故は、ケルト人の収穫感謝祭がカトリックに取り入れられたものとされている。
したがってカボチャなど、野菜が祭りには欠かせない道具になっているようだ。

ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。日本の盂蘭盆みたいものと思えばいいのだろう。


 ところで、不気味なものといえば、
民主党・鳩山政権の党と官邸のギクシャクぶりだ。
その故は、幹事長・小沢一郎の支配力によるものだ。
政権の施策を左右する支配力は、日本のヘゲモニーを握ることになる。

 いくつか納得できない事象が報道されている。
①国会の論戦を否定ーー首相の施政方針演説に対する代表質問を拒否。
たとい与党であっても、幹事長は質問に立って政府の施策に対して、賛成であろうと反対であろうと論議すべきで、国会とはそういう機能を果たす場でなければならない。
その場に立つことを小沢幹事長は不必要だという。国会を軽視するものだ。
連立をくむ国民新党、社民党は、それぞれしかるべき代表が質問に立った。
②予算委でも、質疑には応じないといっていたが、一転して質問することになったが、国会、委員会での質問に立たないのは、国会の否定であり、国会議員の仕事放棄ではないか。
③新人議員は国会より地元で選挙活動。
小沢幹事長は新人議員たちに、次の選挙に当選することが何より至上命題であって、国政に参加しなくても、いいといわんばかりで選挙指導しているようである。
 これほど選挙民を愚弄することがあるだろうか。
「選挙の小沢」といわれる。その根底思想は「数の論理」であって、
「数で国会を支配」することが最終目標、小沢一郎のヘゲモニーなのだ。
④平野官房長官が、小沢幹事長に謝罪。
新政権の看板となっている「行政刷新会議」の下で「事業仕分け」が始まったが、幹事長の一声でストップしてしまった。仕分けメンバーの国会議員チームに新人議員14人が含まれていたが、幹事長に相談しなかったということで、平野官房長官が「謝罪した」と公式に表明して、14人をメンバーから外してしまった。
 選ばれた14人は、それなりのキャリアの持ち主で、
「汚れていない目で」仕分けを期待した仙谷由人行政刷新担当大臣、
人選を反故にされてしまった。
⑤官邸が幹事長の影におびえていては、国民はどうすればいいのだ。
 
ハロウィンのテーマは不気味なものや怖ろしいもので、怪物、黒魔術などが含まれる。
いまの永田町には幹事長の仮面を被った
「もう一人の首相」が支配しつつあるようだ。
たにしの爺は、ぶつぶつ言いながら冬構えに入った。

秋花の旬は 杜鵑 石蕗 敗蓮

2009-10-25 08:31:12 | Lyricism
 ホトトギス 咲きつる 道野辺の
ツワブキの群生 続く途をたどれば
行き着く先は やれはす池
 湧水田の周りも、すっかり秋が濃くなりました。
朝夕は秋冷えで、温もりが恋しいこの頃です。
日溜まりの中を、徘徊していると秋の花が目に入りました。

 ホトトギス 杜鵑草 ユリ科の多年草
花の点々が、不如帰と書く鳥の羽の模様に似ているところから、
付いた名前だといわれます。



 ツワブキ 石蕗 キク科の多年草
葉が蕗の葉に似ていて 艶があるところから
「艶のある葉のフキ」から艶蕗→つやふき→ツワブキに転じたとされている。



 やれはす 敗荷 破れ蓮 晩秋の蓮池の姿
華麗な花を咲かせたハスも、夏が過ぎて、
秋風に大きな葉も破られ、朽ちてゆく。
茎も折れ、かれはす(枯蓮)の池になる。



 春先に芽吹き、葉が茂り 花が咲き 実を付け、
枯れていく。その姿はどんなに惨めでも、
必ず翌年には美しくよみがえる。

 人間は、たそがれて、老残をさらして 消えていく。
絶対によみがえることはない。



天高く 秋草の 花のうつろい

2009-10-17 16:33:50 | Lyricism

秋と天は相性がいいようです。
秋天好日とか、天高く馬肥ゆる秋、とか……、
桐一葉落ちて、天下の秋を知る、とか……、

台風18号が駆け抜けた先週の金曜日など、たにしの爺は改めて、
こんなに天が高いものだったかと、見上げていました。

これは、移動性高気圧の乾いた空気のために澄み渡り、
秋の空は、いつもより、上空まで見渡せるからです。

一方、「女心と秋の空」などと、変わりやすいのも秋の天気です。
男心も、女心以上に変りやすいです。



移ろう季節・秋に寄せて、人の心を詠った名歌は数知れないほどあります。
新古今和歌集から拾ってみました。



吉野川 岸の山吹 吹く風に 底の影さへ うつろひにけり(紀貫之)



色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の 花にぞありける(小野小町)



ものごとに 秋ぞかなしき もみぢつつ うつろひゆくを かぎりと思へば(読み人知らず)



秋風に 山の木の葉の うつろへば 人の心も いかがとぞ思ふ(素性法師)

この夏の総選挙で、落ちた先生も、かろうじて当選した先生も、
自民党のセンセイたちほど、「桐一葉」を実感している居ないでしょうね。

 たにしは、生まれ変わった自民党を待っています。
 その日のために、旧弊、旧牢、とくに福・森・古・町とかの、
自民党の汚物的長老を排し、新生自民党の構築を望んでいます。

いまの民主党が、どのような政策を執ろうとも、
 小沢センセイ  真紀子サンがいる限り、支持できない。

「天網恢恢疎にして漏らさず」―きっとその日が来るでしょう。
悪者は一時は逃げられても必ず捕らえられる。
天が悪事を決して取り逃がすことのない。

たにしの湧水田に秋風が渉って行った。


「縄張り」の始まりは ナイルの洪水から

2009-10-10 18:55:21 | Lyricism

今日は素晴らしい秋天日和でした。
天高く、読書の秋、勉強を趣味としている「たにしの爺」

うわさの巨著「虚数の情緒」(吉田武著)を読み進めています。
ようやく100ページあたり0章第8節「知性の誕生」にたどりつきました。

「尺度」幾何学の概念はナイルの洪水がもたらしたという。
世界4大文明はすべて川の周辺から始まっています。
「メソポタミア文明」「エジプト文明」「インド文明」「中国文明」みなそうですね。

ナイルの洪水は、肥沃な耕作地を作ったが、
洪水のたびに、耕作地はきれいに流出してしまう。
その度に、区画整理をしなければならない。
以前と同じ面積が公平に再配分されるためには、
幾何学的な知識と測量技術を必要とした。
ここに「数学」が発達するきっかけとなった。
とくにこの業務に従事した者は、
エジプトでは「縄張り師」と呼ばれていた。

この本を開く度に、たにしの爺は「知の海」に浸る。


八ッ場ダム中止へ 暴走する 前原誠司 国土交通大臣

2009-10-03 10:41:43 | Journalism

民主党政権、鳩山由紀夫内閣の前原誠司・国土交通大臣が群馬県長野原町の「八ッ場ダム建設中止」に取り憑かれている。かつて「偽メール」に取り憑かれたように……。
政権マニフェストにある、それだけの理由で、何が何でも「中止」だという。
これは、地元住民、人間の声には耳を貸さない「マニフェストの暴走」である。

関東の耶馬溪といわれる「吾妻渓谷・川原湯温泉、吾妻川」をダムの湖底に沈められる住民たちの、50年に及ぶ苦渋の選択、賛成派・反対派の葛藤は、注ぎ込まれた国費以上の計り知れないものであったろう。

完成まであと6年、ここでいきなり中止では、住民が怒るのは当たり前である。
中止による損害は、国費で補償するという。
冗談じゃない、
保障するとしたら、ずたずたに引き裂いてきた住民たちの心情と、破壊してきた自然風景、国土の原状回復をすべきだ。金では償えないのだ。

前原さん保障するなら、「あの美しい名勝、天然記念物でもある吾妻峡、名湯、川原湯温泉街を元の姿に戻せ」と言いたい。

タニシの爺が怒るわけは、畏敬する俳人・歌人が吾妻には幾人も居り、何回も訪れ、この風景がダムの底になる無念さを、共にしてきたことによる。

それに、一番肝心なことは、
今夏の総選挙では、この選挙区には民主党候補者が居なかったことだ。
「八ッ場ダム建設中止」のマニフェストを掲げて住民に訴えていない。
現場では逃げて、全体公約をもって、現場を混乱させるなんて許せないのだ。

第45回衆議院議員総選挙 (小選挙第5区)
当選 小渕優子 152,708 自由民主党
落選 土屋富久 53,048 社会民主党
落選 生方秀幸 9,406 幸福実現党

群馬県比例代表得票数
民主党431,422
社民党49,801
国民新党
与党計481,223

共産党63,048

自民党347,040
公明党114,706
みんなの党56,515
野党計518,261

得票数で見ても、地元住民の民意は「ダム中止」ではない。
民主党のマニュフェストには「地方分権」も重要な項目になっていた。
地元民の意思を踏みにじることは、
政権公約違反ではないのだろうか。

前原誠司氏といえば、あの「偽メール事件」が強烈に思い出す。状況から「あのメールはヤバイ」とだれもが忠告しているのに、最後まで本物だといって、突っ走って自滅した。

この「ダム中止」も住民の声に、聞く耳を持たないで突っ走っていると、鳩山・小沢政権の命取りになる。
そうなると、「天下り廃止」など、いろいろいいことをやってくれそうだと、期待し始めた国民への大裏切りになる。
民主党じゃ「やっぱりダメか」

今日から 10月スタート 実る季節

2009-10-01 07:43:06 | Lyricism

散歩が心地よい季節になりました。
タニシの爺、周辺の黄金の稲穂が すっかり刈り取られました。
林間や自然公園を徘徊すると、実りの秋です。

ところが、怖い殺し屋が潜んでいます。
スズメバチ。彼らも必死に自分のテリトリーを護っているのです。
近づかないのが一番のようです。



昨晩(09・09・30、8時)NHKの「ためしてガッテン」で放送していました。
以下、番宣からの抜粋です。

緊急報告!街の殺し屋スズメバチ被害急増中
メニュー
* 番組のテーマ
* 都市型スズメバチの攻撃力に迫る!
* 何度でも刺せる毒針の秘密
* 毒液の恐るべき破壊力!
* 毒液に隠された「攻撃開始」の合図!
* 都市に進出してきた理由とは?
* スズメバチ対策の鉄則はこれ!

毎年、毒ヘビやクマを上回る死亡被害者を出すスズメバチ。
まさに日本最恐の野生生物だ。

ちょうど今の時期、夏の終わりから秋にかけては被害のピーク。
その上、近年、住宅街や都市でスズメバチが急増しているのだ。

いったいなぜ都市部でスズメバチが増えているのか?
スズメバチはどのようにして人を襲うのか?
その毒針や毒液に秘められた攻撃力とは?

番組ディレクターからのひとこと
スズメバチの脅威を疑似体験

「住宅街や都市でスズメバチが急増している!」と聞き、始めた取材。専門家の案内で最初に出会ったスズメバチは、予想していたよりもはるかに小さく、せいぜいアシナガバチ程度の大きさでした。
聞けば「キイロスズメバチ」という種類とのこと。

「なーんだ。たいしたことないじゃん」と思ったのもつかの間。カメラを担ぎ、接近してみると、その攻撃力は強烈でした・・・。
防護服で完全防備していても、思わずひるむその迫力を疑似体験していただければ、改めてスズメバチの怖さが分かります。