仏教と縁が深い花として知られている。
また泥の中から伸びる美しさから純粋性の譬えとされている。
蓮池の底から地獄が見える(芥川龍之介「蜘の糸」)。
紙芝居の部屋「くもの糸(いと)」
地獄の血の海から抜け出す「かんだた」の命綱はクモの糸だったが……。
クモは尻から糸を出しながら風に乗って飛ぶ。空中を飛んでくるのです。
突然一晩で窓辺にクモの巣があるのを見た人は多いはずです。
その場所は、飛んでくる虫が引っかかる風の通り道になっている。
クモが集団で糸をなびかせ飛ぶ、お年寄りの白い髪の毛にみたて、伊豆地方では「しろばんば」と呼ぶ(井上靖著「しろばんば」)。
クモは生まれてすぐ独立するという。風の利用法を体得して生まれてくるのだろう。
山行きやクモ糸払うトップ役
タニシがアブ句を噴いた。