たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

明日から2月、枯野道で春を待つ

2013-01-31 14:17:37 | 散策の詩

今日で新年の一箇月は終わります。
2013年の12分の1が終わったのだ。
来週は節分で翌日は立春になります。

「歳月人を待たず」といいます。
たにしの爺には身に染む格言です。
 夏目漱石のこんな句が吾が心情にリフレインします。

吾影の吹かれて長き枯野かな------夏目漱石

枯野道にも春になれば、訪れる芽吹きの季節があります。
明日から春に近づく2月ですね。

厳冬の山寺・立石寺を詣でる

2013-01-26 10:01:26 | 国内旅行

大寒も過ぎ寒さ増す24日、厳冬期の山寺の立石寺に登山してきました。
東北の名刹を代表する松島の瑞巌寺、山寺の立石寺、平泉の中尊寺と毛越寺を詣でる行脚を
「四寺廻廊」ということになっています。
この四寺は平安時代に慈覚大師円仁によって開かれた古寺でもあるが、
今では有数の観光寺院になっていることは、ご承知の通りですね。

この四寺には、江戸時代に松尾芭蕉も奥の細道で訪れて詠んでいます。
山寺で詠んだ「閑さや岩に染み入る蝉の声」は誰も知っています。
爺はこれまで、松島・瑞巌寺、平泉・中尊寺、平泉・毛越寺は複数回訪れています。
山寺・立石寺も正月元旦に詣でいます。
そのときに山門脇のお蕎麦屋さんで頂いた「板そば」の美味しさが記憶に残っていて、
今回も「板そば」が目当ての要素もありました。



仙台から「仙山線」に乗って50分。
仙台市の近郊を離れ、山形県に入ると雪に覆われた深山幽谷の林間を縫って走る。
ときたま氷山の一角のように鋭く真っ白い山々の峰が視界に入っては、
また形を変えて現れます。

山寺への玄関「山寺駅」は改装修理中でした。改札を出ると正面に
岩場の上に迫り出すように張り付いた開山堂と五大堂が目に入ります。
駅前の突き当りを右折してちょっと行き、左折すると、
赤い欄干の宝珠橋を渡って大日堂前を右折しそのまま進むと、
蕎麦屋さんの先に石段の登山口がある。
登りきると重文の根本中堂があります。





左方向に道沿いに進むと芭蕉の句碑がある、念仏堂の先が山門。
入山料300円を払って、
除夜の鐘で有名な鐘楼を右手に見て、狭い石段の四寸道から登山が始まる。
石段には雪が積もって凍っている。





くの字状に幾つもの石段を雪に足が取られないように注意深く登る。
途中の雪に埋まった「せみ塚」を見て仁王門から奥の院に至ります。
五大堂へは幾筋もの細い雪道を辿っても行き詰まりだったり、道が消えていたり分かりにくい。
ようやく開山堂脇の雪に埋もれた滑り台状態の登り口に取り付いて、
手すりとロープに掴まって、五大堂の舞台に出る。



視界が天空に180度開けた。素晴らしい鳥瞰です。
眼下に雪に覆うわれた街並みが一望できる。
こんな急峻な岩場に、よく幾つもの建造物を造ったものだと感心しながら、
修行者の執念を思わずにはいられませんでした。



帰路は上りより剣呑だ。
舞台脇から参詣登山者は一人づつ、ロープと手すりに沿って滑るように降りる。
その先は、氷状になった石段を一歩づつ確保しながら降りる。
時折、杉木の上から雪の塊が「ザザーと」落ちてきて石段を雪で埋める。
無事山門に辿り着き、要した時間は1時間弱、
今朝は降圧剤を飲み忘れていたので心配していたが、
息も上がらず「はあ、はあ」しないで往復できました。

雪掻きをしていた蕎麦屋のおばさんに「店やっている?」と聞くと、「やっているよ」という。
「板そば」食べたいというと「どうぞ、どうぞ」と愛想がいい。
壁のメニューを見ると1640円、一番高値の商品だ。



以前元日に来たとき、初めて「板そば」を賞味して以来、
山寺の「板そば」を大げさに言えば「夢見てきた」ものでした。
蕎麦つゆの味も、添えられた具材の風味もなかなかいける。
蕎麦を肴に土地のお酒を一本ゆっくり空ける。
そばの量は結構多いがのど越しがよく美味い。
そば処「信教坊」の暖簾が掛かっていました。。

「板そば」由来…「板そば振る舞い」
山形県は明治から昭和初期まで養蚕が盛んで、
養蚕は知人や近所の人たちの手を借りなければならない大変な作業が続く。
その労をねぎらい、酒と「大きな箱板に盛り付けた手打ちそば」を振舞ったのが板そばの由来だという。
山形の伝統を代表する味覚となっている。

山形からつばさに乗り帰路につく。
飯豊連峰の白銀の峰ね峰が夕日に輝いている。
米沢を過ぎ福島まで深い雪の中。
眠ってしまったのか、気がつけば大宮についていた。

大谷翔平クンら北海道日本ハムファイターズ新入団7選手が鎌ケ谷市に転入届

2013-01-19 19:35:01 | Journalism

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの2013年新入団選手歓迎式典・交流会が19日(土)、
屋内練習場で行われました。
当初は鎌ケ谷スタジアムグラウンド上で行う予定だったが、
14日(月・祝)に降った雪がグラウンドにもスタンドにも残っているので、
式典並びに交流会は午後2時から屋内練習場で行われました。
チケットは大人500円でした。



(左から、大谷翔平、森本龍弥、鍵谷陽平、宇佐美塁大、新垣勇人、屋照悟、河野秀数の各選手)
12時時過ぎに鎌スタに着いてみたら、
スタンドの外周の半分は人の行列、並んでいるうちにほぼ一回りの列になってしまった。
こんなに室内練習場に入れるのかなーと思っていたら、
列が動きだして、チケット購入者が全員入っても半分以上の空間が残っています。
これまで室内練習場は外観しか見てなかったが、中に入ってみて、
その大きさにはびっくりしています。
全面芝生でピッチャー練習場も別にあって、試合ができそうです。



(清水鎌ケ谷市長に転入届を提出する大谷選手、右は挨拶する大谷選手)

式典は2時から始まり、選手入場、鎌ケ谷市への転入届を清水聖士市長に提出、市長、市議会議長らが歓迎の挨拶がありました。
 清水市長は「球場の周りは梨畑だけです。北海道に行けばススキのなどネオンもありますが、ここには何もありません。アメリカに行くにも、札幌に行くにも、まずここでしっかり練習をしてから行ってください」とファームでの成長に期待を寄せた。







(森本選手、大谷クンと握手していて写真撮れなかったのでごめん)

土屋裕彦市議会議長からも「遊ぶところは何もないです。練習に打ち込んでください」と激励。
そういえば鎌ケ谷にはパチンコ屋もあまり目に付かないようです。
その他、教育長や市議ら、かなりの数が来賓席に座っていたようです。
また、鎌ケ谷ライオンズクラブ、鎌ケ谷飛翔ライオンズクラブ、槇の木レオクラブが「祝 入団式」として紅白のお餅を配っていました。
市のゆるキャラ「かまたん」もお祝いに駆けつけ、ファーム専属のマスコット「カビー」と交流し式典を盛り上げた。



◆鎌スタのスコアボードに大型ビジョン◆
北海道日本ハムファイターズでは、ファーム本拠地の鎌ケ谷スタジアムでスコアボード改修を行い、LEDディスプレイの大型ビジョンを導入する。
スクリーンサイズは縦6・949メートル×横19・751メートル。
映像表示装置として千葉県下最大で、プロ野球12球団の中でもファーム球場にフルビジョンのスコアボードを導入するのは初めてだという。



(このスコアボードが大型ビジョンになります。バス会社も張り切っています)

年間55試合予定されているが、ナイターがないので、昼のフルビジョンはどうなんだろう。
改修工事は1月下旬に始まり、3月のイースタン・リーグ春季教育リーグまでに完成する予定だという。

エンターティメントのない鎌ケ谷市、鎌スタ中心に日本ハムファイターズを応援しています。
中田、ダル、佑樹、大谷翔平、みな勇翔寮で羽ばたいていった。
栗山監督を中心に好感度ナンバーワンの北海道日本ハムファイターズ。
最後まで読んでくれてありがとう。

2013年1月14日 突然の大雪でした

2013-01-15 13:03:16 | Journalism
 年始以来、晴天が続いていた当地方に7センチの積雪でした。
急速に発達した低気圧の影響で14日は、東日本や東北の太平洋側を中心に強い風とともに雪が降った。
3連休最後の日、首都圏の交通網が大混乱になっていました。
 今日は一転、晴天になっています。
写真は裏窓から見た昨日の写真と今朝の写真です。



 昨日は成人式でした。
足元を気にしながら歩く晴れ着姿の女性は「こんなに雪が降って来るのが大変だったが、成人式を祝うような雪ですね」と話していた。(テレビより)
爺の記憶によると、成人式の日って結構、
雨風雪の荒れた日が多かったと思う。
大人への門出に、天のくださる試練のプレゼントではないでしょうか。
試練の後には、晴天が来ることも知ることができます。

冬の枯れ野にひっそりと細身越年蜻蛉(ホソミオツネントンボ)

2013-01-12 21:59:40 | 散策の詩

 巳年睦月一月も旬日が経ってしまいました。
当地では、年末の30日に大雨が降った以降、空気は冷たいけれど、
年始から晴天が続いています。

 いつものコースの自然公園を歩いてきました。
以前にもブログで紹介しました(2009年2月28日「細身越年蜻蛉に吹く佐保姫の春風」)
秋に羽化し成虫で年を越すトンボ、細身越年蜻蛉(ホソミオツネントンボ)が今年もいました。

 ほとんどのトンボが幼虫または卵で越冬するのに対し
このトンボは成虫で越冬するという生態をもっています 
冬の間は、外敵に捕食されないように、枯枝に似せて目立たない姿になって、
風のあまり当たらない草木の中でほとんど動かずに、
春の来るのを静かに待ちます。
冬眠中の体は褐色で、春になると青く変わっていきます。



 日当たりの土手にはロウバイが色付いていました。
これから本当の寒さが来るというのに、
暖冬に惑わされて膨らみ始めたのだろうか。

今年は巳年 「家計の崖」回避へ正念の年

2013-01-01 00:03:38 | Journalism

2013年 平成25年 新年おめでとうございます。

今年は「巳年」です。蛇ですね。
蛇の姿は気味悪く好きではありませんが、
縁起のいい、財(お宝)に縁のある象徴の生き物にもなっています。
また、脱皮をすることから「復活と再生」の象徴ともなっています。
安倍政権で「日本復活・再生」なんて、
調子が合いすぎて、ちょっと不気味ですね。
トップの写真は当市役所庁舎の屋上から遠望できる風景です。



安倍政権への期待で市場ははしゃいでいる。
待ちに待った「景気の浮揚感」が国民に等しく実感できる年になるといいですね。
デフレ脱却、インフレ2%を経済政策の目標に掲げた。

雇用が増え、所得も増え、豊かさの実感も増すといいのですが、
増えるのは税金ばかり――なんてことにもなりそうです。
1月から、納税額に2.1%上乗せする復興特別所得税が開始される。
2014年4月から、消費税が8%に増税される。
その上、年金は減額されることになっています。


アメリカの「財政の崖」どころではありません。
爺宅の「家計の崖」は崩れる寸前です。


 アメリカの財政の崖
崖から落ちるような急速なペースで進む財政緊縮のこと。いま緊急の課題になっています。
回避に失敗すれば、アメリカは破産です。世界の危機にもなります。
第43代大統領ジョージ・ブッシュが01年より行った所得税・不動産減税や勤労者向けの社会保障税減税などが、
12年末に一斉に失効するとともに、
オバマ大統領が11年に決定し13年1月より施行される予定の強制的な歳出削減策などが原因となって、
アメリカの財政が一気に悪化する危機的状況。2013年初頭に起こる可能性がある。
ニュースによれば、「財政の崖」回避に向け、米議会では最終局面の合意へ、
年末年始を返上して上院の与野党幹部による協議を続けているという。
たにしのブログ、今年もよろしくご贔屓ください。