たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

ネコ1匹 石垣に居り 秋彼岸

2011-09-24 21:05:24 | 散策の詩
3連休の中日、いつも肩凝りを癒す里山公園行った。
秋の空は澄みても、陽射しは夏日並みに暑い。
ネコが1匹ひながに昼寝している。



台風15号の爪痕は里山にも凄まじい。
秋の野、秋の空、秋の草、秋の雲、秋の蝉声、秋の蝶。



秋の陽射しに「小さな秋」の気配が影を彩る。
秋のささやきは、秋のコンチェルト、秋のソナタか。



今週で長月も終わる。あっというまの短月だった。
来週を過ぎれば、もう10月・神無月。年度の中間点。



富士山で初冠雪を観測したという。平年より6日、昨年より1日早い。



「各地で冷え込み」とニュースで報じられていました。
秋が来れば冬になる。



戸隠古道 戸隠神社奥社参道 杉並木を歩く

2011-09-17 14:30:00 | 国内旅行

雨模様の神域 杉並木は古代伝説への道

この夏、長野市に行く機会があったので、一泊して、かねてから訪れてみたいと思い、
これまでチャンスがありながら、果たせないでいた戸隠神社に詣でてきました。

ホテル前のバス停から、淺川ループライン経由、
キャンプ場行き急行バスに乗ったのは9時30分。小雨模様ながら、空は明るくなってきた。
急勾配のカーブを曲がりながら林道の中を、神域に入っていく。
奥社入り口に着いたのは10時半を過ぎていた。寒い、雨が降り続いている。
マップガイドによると奥社まで40分とある。





馬車止めの脇の大鳥居をくぐって歩き始める。
小石の道の両脇は小川がさらさら流れいてる。
20数分で赤い板壁でできた隋神門に着く。





この辺り来ると、両側の杉並木の巨木が圧倒する。
ここから奥社まで700メートル。
両脇には百数十本の杉の大木、樹齢は400年を超すといわれる。



道はいよいよ、上り坂になって、きつい。
太古からの歴史が重責する巨大杉の神木が凄さを増す。写真を撮っている余裕がなくなってきた。ようやく上り詰めて九頭龍社の前に出た。脇には小さな社務所がある。
そこから、剣呑な峰で知られる蟻之塔渡り、八方睨で知られる、修険行者の戸隠山、九頭龍山への登山道が始まる。
今のたにしの爺には、とても近づける山ではないようだ。



さらに右奥への石段を登ると奥社の前に出る。
戸隠神社奥社である。ようやく永年の念願がかなった。雨はすっかり上がったようだ。
だが残念なことに、天照大神が天の岩屋に引きこもり、天下は暗闇となった。
怪力無双の天手力雄命が天の岩戸を開け、投げた岩戸が戸隠山、九頭龍山となったといわれる。
「戸隠山岩戸伝説」の岸壁が霧の中に隠れている。
想像を絶する岩の壁だと聞かされてきた岸壁は、姿を見せてくれなかった。
出直しなさいというサインかもしれない。



雨もすっかり上がり、帰路はのんびりぶーら、ぶーら。神域の冷気が清清しい。
行き交う人たちも増えてきた。
バス停前に戻り、名物の「戸隠そば」を賞味。ハイ満足でした。
帰りは戸隠バードラインの急坂、七曲りコースで長野駅へ。

今回は、奥社のみの戸隠し詣でしたが、戸隠神社は5社からなっている。
宝光社、中社、奥社、九頭龍社、火之御子社。それぞれ古代伝説の起源を持っている。
いずれ5社詣でに出かけたい。そんな思いの残る旅でした。

戸隠神社ホームページ

あれよ、あれよ、という間に、今年も9月

2011-09-03 07:41:30 | Journalism

東京・上野の東京国立博物館・平成館で開かれている、
空海と密教美術展を拝観してきました。
京都の東寺の仏像曼荼羅から8体の仏像を立体展示した大空間は圧巻です。
空海さんの思想に基づく密教の宇宙観を示す仏像曼荼羅の体感して、
曼荼羅のパワーを浴びてきました。



駅に戻って、駅売り夕刊の見出しを見ると、
ノロノロ、ふらふら、強烈な台風12号とともに、
地味~に、野田佳彦新内閣が発足しました。
一国の首相が自分を評して「どじょう」だという。
大丈夫ですか。
<どじょう>といえば、<たにし>と同じ川辺の生き物です。

隣組同士として、とりあえず敬意を表します。
が、しかしです。次の理由で評価はしません。
小澤元代表の息のかかった最悪シンパの二人、
幹事長に輿石東・参議院の悪ドンの起用と、
それに山岡賢次国家公安委員長の入閣です。
<異見>の相手に<ノーサイド>宣言は<自見>の放棄です。
またしても新内閣は、政府と党の亀裂を引きずって、
不毛の確執でぐじゃグジャ政治が続くでしょう。

永田町は、台風一過の晴天に戻らないようですね。