たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

武神「毘沙門天」を祀る秋本寺は木下街道の脇にありました

2021-06-29 11:49:41 | 白井七福神お寺参り
令和3年6月29日 「五輪株」コロナが世界からコンニチハ。
二回目のワクチン接種も済んで、言われるほどの副反応もなかった。
ひっそり閑人の爺は「しろい七福神」を祀るお寺さんを訪ねています。





今日は<戦の神「毘沙門天」>を祀る秋本寺詣での記録です。
秋本寺(しゅうほんじ)は日蓮宗のお寺さんです。
御本尊は「大曼荼羅」ということです。



寺のHPや案内資料によると、弘安年間(1278~1287年)に、
下総国臼井荘在住の秋元太郎左衛門尉勝光という武士が、
下総国中山にて日蓮聖人の説法を聞き感銘をうけ建てた、
法華経堂が寺院化したものが建立起源だということです。





今の本堂は昭和50年(1975年)に現住職により竣工された。
境内には「武神」毘沙門天を安置する番神堂がありました。
扉が閉まっていて、毘沙門天のお姿は見られませんでした。



毘沙門天は武将風の勇ましいお姿だ聞いています。
ガラスの小窓から写真を撮りましたが、
なんだかよく分かりません。
全身像を拝せなくて残念でした。



本堂の外観は日蓮宗らしく色彩で象どられていました。
僅かばかりのお賽銭をあげ、本堂の扉を少し開けて、
堂内の内観を眺めさせていただきました。合掌。





境内には清しいお姿の慈母観音像がすくっと立っていました。
脇に凝った手水鉢がありましたが水は入っていませんでした。
山号は「白井山」、屋根にはカラー字で「秋本寺」







所在地は千葉県白井市白井429。
木下街道を白井から東京環状道路16号との白井交差点を超え、
二つ目の信号河原子街道との丁字路のすぐ先の左側に、
「白井保育園」があり、その脇が境内になっていた。



紅い幟が立っています。木下街道に面していました。
北総線白井駅からレインボーバス「白井保育園前」下車徒歩3分
この辺りは街道が狭くなっており、カーブも多く要注意です。



お昼時になり、蕎麦屋さんでもと探して走りました。
日本蕎麦店はなく、派手な看板のラーメン屋さんがありました。
広い駐車場に一杯駐車しています。



店内は広く換気も良いらしく風が通っていました。
街道の人気店らしくトラックの人たちが多いよう。
大きな器のラーメンを掬っています。



自家製の手打ち麺、メニューも多彩で、
ネギ味噌チャーシュー麺を食しました。
お財布にもリーズナブルでお味もよろしく、
機会があればお勧めです。

静寂の木立に包まれた古寺の趣き、福禄寿を祀る西輪寺

2021-06-22 10:16:41 | 白井七福神お寺参り
令和3年6月22日 昨日は二十四節気の夏至でした。
「しろい七福神」を祀るお寺さん巡りをしています。
5番目に訪れたのは福禄寿を祀る西輪寺です。



急雨山圓乗院西輪寺(きゅううざん えんじょういん さいりんじ)。
天台宗のお寺で、文禄2年(1593年)の開基と伝えられている。
慶安年間(1648年~1651年)に上野寛永寺の僧豪胤が再建したと言われている。



本尊は阿弥陀如来です。境内には太子堂があります。
本尊の木造聖徳太子立像は南北朝時代の制作と考えられ、
白井市指定文化財となっている。(以上は資料による)



所在地は千葉県白井市富塚905。
東京環状道路16号線の脇みたいな山林住宅地帯の、
目印になるものがなくgoogleマップで探しました。



見出しには「静寂」と書きましたが、本当の処は、
失礼ながら「古びた」人気(ひとけ)のない荒れ寺の趣きです。
常住の人は居ないのか「御朱印は隣の来迎寺で」の張り紙がありました。



小ぶりな山門の周りには石碑や石仏がありました。
境内は広くはありませんが、寂さに満ちていました。



正面に本堂、右手に聖徳太子像を祀る太子堂があります。
案内板によりますと太子堂には、
聖観世音菩薩や弁財天などが合祀されているという。





石の福禄寿尊像は太子堂の右手にに祀られていました。
長い頭に美髭、手に如意珠を持ち頭巾を冠って居ました。
幸福・財産・長寿を与える三徳の神として信仰されている。


何を祀っている祠か分かりません。右は福禄寿のとなりにあった石仏。

境内の山門脇に「お掃除小僧」さんの像がありました。
長い箒を持って掃除を修業の一つとして、
毎朝お勤めを果たしているのでしょうか。
それにしては、失礼ながら、ちょっと荒れた境内ですね。



この石像は「お掃除小僧」と言って、
チューラ・パンタカ(周利槃特・しゅりはんど)がモデルです。
たにしの爺が「畏敬していた」僧侶様の法話で、
「お掃除小僧」について伺った記憶があります。
紹介します。お釈迦様の深い教えがあるのです。

「お掃除小僧はお釈迦様の弟子の一人、周利槃特(チューラ・パンタカ)の修行がモデル。他の弟子や兄のマハー・パンタと違い、学問や知識に寄らず、朝から晩まで毎日々々お掃除することで、つまり「専念すること」により、ついにはお釈迦様の教えを会得し、羅漢様になったとされている」という逸話です。



一所懸命に専念するお姿の清しさが浮き彫りされています。
人の気配のない境内でしたが、何かを感じさせる西輪寺でした。

「父の日」プレゼントに松坂牛ハンバーグ「モー旨い」

2021-06-19 13:38:26 | Journalism
令和3年6月20日 今日は「父の日」ということです。
まあ、83歳にもなると、どうってことはないです。
気にする子らも居て多分、嫁さんの指図なんだろうが、
「プレゼント」が届きます。

「伊勢鳥羽志摩特産横丁」から松坂牛の詰まったハンバーグです。
松坂牛の旨みと甘みがぎゅっと詰まった高級品です。
焼いて炒るうちに、キッチンが焼き肉の香りに満ちて、
口に入れれば、旨みが口内に広がり、さすが「旨い」ーー。



コロナ禍で今年は、高級食品の贈答需要が増えているという。
「ネット人間」の息子が選んで送ってくれた、
「超旨い松坂牛」に舌鼓を打っています。



Amazonや楽天市場では「母の日」「父の日」に限らず年中、
季節セールス特集をやっています。
見るだけで、お取り寄せはしたことがありません。

たにしの爺は、お買い物は「アナログ人間」です。
買いたい物は、目の前に在って、確かめられる物、
特に口に入れるものは、そうしています。

支払いは現金を精算機に投入するやり方です。
ポイントの付くカードは作りますが、
カード決済などしたことはありません。

最近は、精算機も多機能になっていますね。
PayPay、キャッシュレスカードが表示され、
戸惑うケースが多くなりました。

子連れのヤングママがカードを挿入したり、
チャージしているのを見ていると、
「早くしろ」と言いたくなる。
スーパーのレジは最近、渋滞気味になっている。

お買い物に「現金」を持って行っても店頭では、、
支払いを受け付けない「カード決済」が拡大中。
いろいろ付加価値があるようで、現金派は損するみたいな感じ。

「デジタル庁」が動き出している。
岩盤になっている支配仕組み「エスタブリッシュメント」
(統治機構、既成秩序・体制)をデジタル化することで、
行政手続きや医療行政の費用削減に劇的に効果して、
税金や保険など社会的負担の減額になるのだろうか。

個人情報の一元的管理や現金支払いのカード化より、
「老人の願い」は年金の実質減を補完する社会的負担の軽減です。
「医療費2割負担」なんて、とんでもない。

「一律」は一見、公平に見えますが、
「とてもアバウト」で「とても不公平」です。
「民法」は「社会は不公平」だということを前提に成り立っている法体系です。
強者や弱者、富裕者や貧者を同じ扱いしない社会です。

コロナワクチン2回目接種、関東甲信が梅雨入り

2021-06-14 19:47:28 | Journalism
令和3年6月14日 気象庁は14日午前11時、
「関東甲信が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
たにしの爺はコロナワクチン接種2回目が済みました。



関東甲信の梅雨入りは平年より7日、昨年より3日、
いずれも遅くなっているという。



梅雨入りはこれまで、13日に沖縄・奄美、九州南部・北部、
四国、中国地方、近畿、東海でも発表されています。



この日、たにしの爺も先月24日の一回目接種から、
3週間で二回目の接種を済ますことが出来ました。
この時間まで、顕著な副反応は感じられません。
一夜明けてどんな具合か、心配でもあります。



恵比寿様を祀る長楽寺には静謐な鐘楼も

2021-06-12 10:24:54 | 白井七福神お寺参り
令和3年6月12日  関東甲信の梅雨入りはどうなっている?
暑さ厳しく、各地で真夏日、猛暑日になっている。
「しろい七福神」を祀るお寺さん詣でをしています。




石段の脇にある6地蔵

4番目に訪れたのは、恵比寿様を祀る長楽寺です。
天台宗のお寺で、文明年間の開基とされています。
元禄元年に本堂が再建されたと記録されています。
ご本尊は白井市指定文化財の「阿弥陀如来立像」





本堂への石段のアプローチは新しくきれいでした。
石段を上がって境内の道の奥に本堂がありました。
ここにも「しろい七福神」の幟旗がなびいていた。
それほど大きくはありませんがいい雰囲気です。



本堂の右脇に小さな祠があって、
その中に恵比寿様が祀られています。
扉が閉まっていて窓越しに拝謁しました。



恵比寿様は釣り竿と鯛を抱えているように、
漁業の神様であり、福の神とされています。
五穀豊饒、商売繁盛の神様として愛されています。



左脇にも祠があって「三面大黒天」が祀ってありました。
大黒天様と姻戚関係にあり、対をなしています。
大黒天の三面像は大変珍しいことです。

本堂は延暦寺中堂の様式で、
座禅寺の修行道場としても知られている。
(白井市の観光情報で知りました)



本堂脇には鐘撞堂の立派な鐘楼もありました。
巨樹に囲まれて静謐な気配に満ちた鐘楼です。
その先は「宝幼稚園」になっていました。
鐘楼の道を隔てて「大日神社」があります。

神仏幼稚園のトライアルゾーンになっていました。
白井市根1386。西白井駅から七次中学の方向歩いて、
セブンイレブン右折。駅から20分ほど。宝幼稚園の隣り。
曲がりカーブしてる道を右に入り込むよな塩梅です。



「大日神社」については後日報告します。

緑陰の逍遥、ふり返れば、風と共に、杜の妖精が通り過ぎた

2021-06-06 09:08:29 | 散策の詩
令和3年6月6日 紫陽花の季節ですね。
現(うつつ)に見ゆるまで美しきは紫陽花なり。
泉鏡花「森の紫陽花」で書かれている一節です。



紫陽花、アジサイの花――、
いつもの徘徊逍遥の径にも、休憩で座るベンチの脇にも、
花の姿や彩りもさまざまに、妖変の色合いで咲いている。



徘徊逍遙の足を「自然公園」まで伸ばしました。
濃さが一段と増して緑の樹間が狭くなりました。
木の葉、草が動いて「風の色」が見られました。





小池の水面には「さざ波」を残して水色。
青草の上には「葉波」をゆるがせて緑色。
水色の風、緑色の風が吹き渡りそよいだ。



たにしの爺が渡る緑陰の径で、
「一瞬の薫風」と行き替った。
振り返ったら後ろ姿が見えた。
スカーフが風になびいていた。



幻だったのか、リアルだったのか。
もしかして、爺の妄想だったのか。



空気が押されて、流れて、風になる。
空気は見えない、従って風も見えない。
見えない風も「感じる」ことは出来る。



「杜の妖精」が「風」になって過ぎたのか?
「紫陽花」の妖姿に惑わされたのか……??

……玉簾の中もれ出でたらんばかりの女の俤、顏の色白きも衣の好みも、紫陽花の色に照榮えつ。蹴込の敷毛燃立つばかり、ひら/\と夕風に徜徉へる状よ、何處、いづこ、夕顏の宿やおとなふらん。
泉鏡花「森の紫陽花」より。



泉鏡花「森の紫陽花」については、
5年前の6月6日にブログに書いています。
読んでみたい方は右のバックナンバーから、
2016年6月6日で検索してみてください
全文はWebの「青空文庫」で読めます。
「青空書院 泉鏡花 森の紫陽花」で検索。

初めての花「八角蓮」―薬王寺で拝見しました

2021-06-01 11:00:55 | 白井七福神お寺参り
令和3年6月1日 今日から6月、水無月(みなづき)
春の3,4,5月が終わり、6,7,8月は夏になります。
コロナ、五輪、ワクチン、大雨、台風……なんか予感しませんか。

「しろい七福神」を祀るお寺さんを詣でています。
「コロナ鬱」の日常を、しばし忘却できる時間です。
緑の濃い静寂な境内の気配が癒しになります。



清戸弁財天の薬王寺について二回報告しました。
このお寺さんで「八角蓮」という、
たにしの爺は、初めて植物を見ました。



境内を案内くださったお内儀さん、
辞去しようとする爺を「手水舎」の脇に導き、
この「八角蓮」の鉢植えを見せてくれました。



住職さんのお内儀さんと思われる老婦人。
本堂内を案内しながら、
立て替え前には天井から「夜空」が見えましたという。
手作りの吊るし雛やお人形など見せてくださいました。



ありがとうございました。
お陰様でいい時間を過ごすことが出来ました。
晩秋の頃、再訪したいと思ったお寺さんでした。