写真は外堀通りの虎ノ門交差点付近の様子です。
連休明け、あっという間の週末になりました。
今日は、ちょっとしたいい話(私の独り勝手ですけれど)をします。
超々長くなります。
今日・金曜日の昼下がり、
アメリカ大使館脇の例の天下りの殿堂「
三会堂ビル」のお蕎麦屋さん「志な乃」(ここのカレー南蛮そばは絶品の味です)でランチ。
大盛りそばを食して、出てきましたら、
80歳くらいの、小柄なおばあさんが、アメ大警備の機動隊員に「虎ノ門病院」に行く路を尋ねていました。
機動隊員が方向を指しながら、説明していましたから、
「虎ノ門病院なら、脇を通りますから、私が案内しますよ」と交差点を渡り、
アメ大斜交い前の「
共同通信会館」から、隣りの「
JTビル」に向かいました。
歩きながら小柄なおばあさん
「サントリーホールに行ってきた。虎ノ門病院が分からなくなって」といいます。
虎ノ門病院からサントリーホールまでいくには、
ビルの谷間の坂道を歩かなければならないのに、よく行ったものだと思いながら、
「この時間、サントリーホールで何かやっていましたか」と聞くと、
「チケットを買いに行ってきた。クラシック音楽が好きでピアノリサイタルが好き」という。
写真はサントリーホール前のカラヤン広場です。
歩きながら、日曜の朝6時からNHKbsでN響が聴けますよと教えてあげると、
「知っている。よく聴いている」といいます。
虎ノ門病院へのちょっとした近道になる、「JTビル」のエントランスに入ると、
そのおばあさん「ああ、JTビル、この
2階のホールでもよく音楽会をやっている」という。
確かに週1、2回、音大生によるコンサートが開かれている。
この辺「よく聴きに来るのですか、JTビル向かいの日本財団ビル
日本財団ビル1階バウルームでも、
隔週無料のクラシック・コンサートをやっていますよ」と指差すと、
「えっ、どこ?」と聞くので、「よくこの辺には来るのですか?」
「何処から出てくるのですかと」問いかけると、
「長野から」と言う。
「えっ、軽井澤とか、小諸とかの長野」からと言うと、
「軽井澤」から、朝8時に出ると9時過ぎには東京に着いていると言う。
「私も長野、上田の出です」と言うと、「上田の何処」というので、
「信濃国分寺の近く」と言うと、おばあさん「私、上掘」という。
えっ、隣りの集落ではないか。同じ神川地区から出て、虎ノ門でニアミスだ。
上掘りには山崎という同級生がいると言うと、
「池田って知っている」かと、そのおばさん。
虎ノ門病院の前に来たので「ここですよと立ち止まると」、
「病院には午前中に来たので、もういいです」虎ノ門の駅に行くと言う。
病院まで戻れば、駅までの路がわかるから」と言う。
金曜日に来たら虎ノ門病院の隣りの
虎ノ門2丁目タワーの
1階エントランスホールでもコンサートやっていますよ、と案内して、
「じゃ気をつけてと」お別れしました。
この辺の地理はこの一枚で理解できます。
虎ノ門病院には通院しているのか、知り合いのお見舞いに見えたのか分かりませんが、
見たところ80歳近いおばさんが、一人で来て、
サントリーホールのクラシックコンサートのチケットを求める。
「さすが長野県人」と、うれしくなっていました。
この話を誰かにしたくて、ブログにアップ。
郷関を出て50年も経って、いまも郷里意識過剰ですね。
ながながとご迷惑でした。