春隣という季語があります。冬の季語ですね。
寒いけれど、春が隣に待っているよ、そんな感覚でしょうか。
年末・正月以来、東北から日本海側の九州まで、
降り続いている雪は、平成18年以来の豪雪記録。
生活や経済に深刻な影響や負担をもたらしている。
それとは反対に、
関東地方の太平洋側は晴天・カラカラ天気が続いている。
なかでも千葉・房総の内陸の街・鎌ケ谷が熱かったようだ。
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの2軍の宿舎、
練習球場のある鎌ケ谷市が一躍、全国銘柄の街になってしまった。
白いアンダーシャツが斉藤選手です。
ドラフト1位入団の斎藤佑樹投手(早大)はじめ、新人たちが11日に寮に入り、
合同自主トレーニングが始まった12日以来、関東一円からファンが連日集まり、
「佑ちゃんフィーバー」に沸いているという。
2000~3000人も連日スタンドから「佑ーちゃん」コール。
テレビでも、そんな光景が連日放映されていた。
ブームの現象とか、フィーバーの現場を確認に行く習性が身についている、
(要するに野次馬、よく言うと好奇心旺盛)タニシの爺としては、
行って見なければならない。
そんなわけで29日の土曜日に行ってきました。
10時前に着いたのですが、球場を半周する行列が出来ていました。
場内に入るとカメラやケータイ電話カメラを構えた家族や、
中年女性のグループがスタンドを埋めている。
「佑ちゃんはどこにいるの」
「あの、サングラスの人よ」
「えっ、あれ、今日は何色」なんて、興奮気味のようす。
後ろの方の通路からは、「追っかけなんて、この歳になって始めて」
なんて言い合いながら移動していくグループもいる。
この人たちのことを、テレビのワイドショーでは、「佑観マダム」という。
韓流ブームとなったペ・ヨンジュンのファン、歌手の氷川きよしの追っかけ隊の女性たちと重なるのだという。
報道陣が今日もが押しかけている。
それに引き換え、惨憺たる永田町の冬景色。
国家的危機に何の施策も合意できない国会。
国民にとって何の益にもならないことで、
何時までもゴタゴタやって、リーダーもいなければ、
予算の成立さえ危ぶまれる永田町。
元気な「佑観マダム」たちが、今年のプロ野球を熱くしてくれる。
プロ野球が熱くなれば、日本中が明るくなる。
新人合同自主トレーニングは30日が最終日。
新人としてただ一人、一軍キャンプに参加する斎藤投手、
1日からの一軍の沖縄キャンプに向けて飛び立った。
「佑観マダム」もキャンプ地、沖縄・名護へ。
2月は一番寒い季節。さらに寒い永田町の無限荒野。
佑ちゃんが、列島を熱くしている。
オープン戦が終わって、ヤクルト、ロッテ、横浜、西武、日ハム、巨人の
東日本地区のファームリーグ戦には、
6月ころから佑ちゃんは、鎌ケ谷グランドに登板することになるでしょう。