たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

「100歳元気」死ぬ時も元気でいる秘訣を知りました

2019-02-21 10:34:28 | 本・読書

大活字で読むシリーズ、今回は時代小説を離れました。
日野原重明さんと三浦敬三さんの対談。
100歳「元気生活」のススメ(祥伝社刊)です。
実に楽しい「100歳元気」実践録でした。

ご存知のように、
日野原先生は聖路加国際病院名誉院長など多岐にわたる分野で活躍され、
成人病を生活習慣病として予防医療に尽力されました。
90歳で出版した「生きかた上手」がベストセラーになるなど、
多彩な才能を発揮され「生涯現役」の医師として、
医学界に多大なる功績を残されまし。
2017年7月、105歳で永眠されました。



三浦敬三さんは日本スキー界の草分けの一人であり、
「八甲田の主」とも呼ばれる。還暦で海外に遠征して以降、
白寿(99歳)でモンブラン山系の氷河バレー・ブランシュ滑降、
100歳で親子四代でロッキー山脈スキー滑降を達成する。、
子の三浦雄一郎さん、孫の三浦豪太さんもスキーヤー・登山家です。
2006年1月、101歳で死去されました。


 
本書は93歳の現役の医師であった日野原先生と、
100歳の現役スキーヤー三浦敬三氏の対談集です。
超高齢者のお二人がご自身の日常を語り合い、
90歳過ぎても現役で社会貢献できる喜びを謳歌する。
「現役主義」という意識を持ち続けることが大切だという。

三浦さんの健康秘訣は「医者嫌い」だという。
「自然治癒力」こそ命の源泉だと信じる。
日野原さんは「自然治癒力というのは、
その人の精神力と非常に関係することが最近わかった」
「免疫力とか自然治癒力というのは、
その人に秘められた内在的なことから生まれる」という。



三浦さんの主論は「骨折も自然に直した」という経験主義。
日野原さんは「医療的見地」で補完する。
以前にテレビで三浦さんの「舌出し運動」を見たことがあります。
口を大きく開け舌を思いっきり前と左右に出す、
これを何回か繰り返す。毎朝これを行う。

日野原さんの「お勧めの生活習慣」は、
少食・腹八分。植物油をとる、肌のハリを保つ。
首を回す。後ろから呼ばれた時、身体を向けるのではなく、
首だけ回すとはつらつと見える
息を吐ききる。吐ききると腹式呼吸が簡単にできる。
眼の前の好きなことに集中して楽しむ。。
自分の身体は自分で守る習慣をつける。



本書を読むと、歳を取ることに対するイメージが変わります。
「長生きする性格」と「早死にする性格」があるようです。
春の花のように生き生きと100歳まで健康に生きましょう。

たにしの爺、96歳まで生きられるという。
「御託」を感じたことがあると、妄想していましたが、
最近、その妄想「自信」を無くすような心身の変化を感じています。

ガラケー携帯写真で撮った「小さな雪模様」

2019-02-09 19:15:20 | ガラケー写真

天気予報通りに明け方から降り出し、
昼前には小降りになって雪はやんだ。
夕方から再び雪は降りだしている(';')





やんでいる間にいつもの徘徊に出た。
いつもの道野辺の景色が違っていた。
雪道を歩くのは、本当に久しぶりだ。





雪景色が懐かしい。
わずかな冠雪でも、
視界は異空間光景。





ガラケー携帯の写真で撮り下ろした。
徘徊路の小さな雪模様を並べました。





めったに雪の降らない当地において、
見慣れた光景がモンスターごときに、
雪景色は「非日常空間」に変わります。





ふんわりと白いベールで包まれる徘徊路。
群集する紅い実、黄色いゆず、藪ツバキ、
短かい間であっても白い彩が新鮮に映る。





雪明かりの徘徊路はひっそりと暮れ始めた。


春立つ日に、梅花を探して徘徊路

2019-02-05 10:56:01 | 24節気
昨日、「春一番」のブログをアップしたあと、
四月のような陽光に誘われ、いつもの徘徊をした。



ガラケー携帯を開いて「梅撮り」しました。
雲一つない青空が広がっている。
旅客機がキラキラ渡っていった。



ファイル情報 デバイスKYF32
撮影日2019年2月4日月曜日13:46
380.3KB 撮影情報 1/640 秒。 f/2.4 2.96 mm



ロウバイは褪せて、梅が代わりに咲き出し、
まもなく爛漫の桜になれば、梨の花が咲き、
新しい年号の時代が始まります。改元の春。



「立春」春立つ日、北陸地方で「春一番」

2019-02-04 10:08:48 | 24節気

きのう3日は「節分」でした。
たにしの爺も、ささやかながら、「鬼は外」「福は内」とやりました。
80粒も食べられないので「八粒」食べました。「一粒万倍」
ご近所からは、「鬼は外」の声が聞こえませんでした。



「節分」は冬と春の季節を分け目です。、
豆をまいたり、恵方巻きを食べたりする行事があります。
最近では「恵方巻き」が全国的に定着したようで、
スーパーやコンビニで大量販売しています。
残品の処理で社会問題にもなっています。



きょう4日は二十四節気の「立春」です。
暦の上では春を迎えたことになります。
「暦の春の初日」にいきなり、北陸地方で「春一番」が吹きました。



★立春に「春一番」吹く 北陸地方 昨年より10日早く
新潟地方気象台は「立春」の2019年2月4日、
新潟県を含む北陸地方に春一番が吹いたと発表した。
昨年より10日早い。
「上越タウンジャーナル」2019年2月4日 (月) 07:39



当地でも夜半に風が吹き荒れ「春の嵐」の感でした。
朝からはいい天気になっています。



「春一番」は立春から春分までの間に、
広い範囲で初めて吹く、暖かく強い南よりの風を、
気象的に春の訪れとしている。



東風吹かば匂ひおこせよ梅の花~
主なしとて春を忘るな(菅原道真)


上野の森はヨハネス・フェルメールで賑やかでした

2019-02-02 11:28:01 | 展覧会・美術展

東京・上野の森美術館で開かれていた、
フェルメール展が3日で閉幕します。
昨秋の10月5日に始まって2月3日まで。
期日指定の入場券は2,500円でした。



たにしの爺、
これまで来日したフェルメール作品で17作品を鑑賞してきました。
30数点しかない至高の作品の内、半数を鑑賞してきたわけです。



今回のフェルメー展には一挙、9作品が来日でした。
この内、牛乳を注ぐ女、マルタとマリアの家のキリスト、
手紙を書く婦人と召使い、手紙を書く女、リュートを調弦する女、
真珠の首飾りの女ーーの6点は既に鑑賞済みでした。
「日本初公開」はワイングラス、赤い帽子の娘、取り持ち女の3作品はでした。



この3点をフェルメール鑑賞歴に加えれば20点になる。
海外まで見に行くことを考えれば、
出かけるべきだと思いながらも閉幕日になった。



「ワイングラス」は既に鑑賞した「ワイングラスを持つ娘」と同じ構図だし、
「取り持ち女」はフェルメールが風俗画への転換作品。
「赤い帽子の娘」は未だ真筆性についT意見が分かれている。
そんな理由をこじつけて、足を運ぶのを見送っていました。



ところで、先日25日にサークルの企画の下見で、
上野公園に行きましたら上野森の美術館の周辺は、
フェルメール作品の大きなポスターで彩られていました。

3時からの入場を待つ前売券購入者の行列と、
当日券2,700円を求める人たちで一杯でした。
前売券を担当している係員に「ショップに入れないか」と、
交渉しましたが断られました。


これまでに東京で観賞したフェルメール絵画―――、
2007年の秋国立新美術館で「牛乳を注ぐ女」
2008年秋、東京都美術館で「マリアとマルタの家のキリスト」「ディアナとニンフたち」「小路」「ワイングラスを持つ娘」「リュートを調弦する女」「手紙を書く婦人と召使」「ヴァージナルの前に座る若い女」。
2009年夏、国立西洋美術館で「レースを編む女」
2011年春、渋谷のBunkamuraで「地理学者」
2012年春、渋谷のBunkamuraで「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」
2012年夏、東京美術館で「真珠の耳飾りの少女」「ディアナとニンフたち」
2012年夏、国立西洋美術館で「真珠の首飾りの少女」
2015年春、国立新美術館で「天文学者」
2016年春、森アーツセンターギャラリーで「水差しを持つ女」

上野での展覧会は閉幕しますが「牛乳を注ぐ女」だけは、
もう一度、まじかで心ゆくまで観てみたいと思う。
キラキラと光り輝く豊かな質感に満ちた絵画、
たにしの爺が魅了されたフェルメールの初めての絵でした。

以下は森の美術館近くで撮ったおまけの写真。
清水観音堂のテラスと安藤広重の絵にもある「月の松」です