大活字で読むシリーズ、今回は時代小説を離れました。
日野原重明さんと三浦敬三さんの対談。
100歳「元気生活」のススメ(祥伝社刊)です。
実に楽しい「100歳元気」実践録でした。
ご存知のように、
日野原先生は聖路加国際病院名誉院長など多岐にわたる分野で活躍され、
成人病を生活習慣病として予防医療に尽力されました。
90歳で出版した「生きかた上手」がベストセラーになるなど、
多彩な才能を発揮され「生涯現役」の医師として、
医学界に多大なる功績を残されまし。
2017年7月、105歳で永眠されました。
三浦敬三さんは日本スキー界の草分けの一人であり、
「八甲田の主」とも呼ばれる。還暦で海外に遠征して以降、
白寿(99歳)でモンブラン山系の氷河バレー・ブランシュ滑降、
100歳で親子四代でロッキー山脈スキー滑降を達成する。、
子の三浦雄一郎さん、孫の三浦豪太さんもスキーヤー・登山家です。
2006年1月、101歳で死去されました。
本書は93歳の現役の医師であった日野原先生と、
100歳の現役スキーヤー三浦敬三氏の対談集です。
超高齢者のお二人がご自身の日常を語り合い、
90歳過ぎても現役で社会貢献できる喜びを謳歌する。
「現役主義」という意識を持ち続けることが大切だという。
三浦さんの健康秘訣は「医者嫌い」だという。
「自然治癒力」こそ命の源泉だと信じる。
日野原さんは「自然治癒力というのは、
その人の精神力と非常に関係することが最近わかった」
「免疫力とか自然治癒力というのは、
その人に秘められた内在的なことから生まれる」という。
三浦さんの主論は「骨折も自然に直した」という経験主義。
日野原さんは「医療的見地」で補完する。
以前にテレビで三浦さんの「舌出し運動」を見たことがあります。
口を大きく開け舌を思いっきり前と左右に出す、
これを何回か繰り返す。毎朝これを行う。
日野原さんの「お勧めの生活習慣」は、
少食・腹八分。植物油をとる、肌のハリを保つ。
首を回す。後ろから呼ばれた時、身体を向けるのではなく、
首だけ回すとはつらつと見える
息を吐ききる。吐ききると腹式呼吸が簡単にできる。
眼の前の好きなことに集中して楽しむ。。
自分の身体は自分で守る習慣をつける。
本書を読むと、歳を取ることに対するイメージが変わります。
「長生きする性格」と「早死にする性格」があるようです。
春の花のように生き生きと100歳まで健康に生きましょう。
たにしの爺、96歳まで生きられるという。
「御託」を感じたことがあると、妄想していましたが、
最近、その妄想「自信」を無くすような心身の変化を感じています。