たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

たそがれの「好奇高齢者」の影を写すがごとく。破れ蓮の池

2017-12-31 09:17:27 | 花とつぶやき
朽ちるハスが累々と池を埋めている。
汚泥より生じて、仏の花を咲かせる。
枯れて、葉は破れ朽ち、汚泥に帰る。
破れ蓮・敗荷=やれハスと言われる。



冬空は真っ蒼に晴れ渡り、
蓮の池に澄み切っている。



今日は2017年の大歳「おおどし」ですね。
昨日まで続いていた青空が曇天に変わりました。
「たにしの爺」は自律神経失調気味です。



今年一年、
拙い雑記帳まがいのブログに訪れてくださった、
多くのブロガーの皆さん、
コメントを残してくださった方々、
ご贔屓ありがとうございました。


今日は冬至の日です。短日の空は雲多し。

2017-12-22 10:16:56 | 24節気
太陽の位置が1年で最も低くなる日。
明日から日照が少しずつ伸びていく。
「一陽来復」太陽が日ごとに蘇える。



秋に装った山は残照に最後の輝きを見せて、
落葉樹は葉を落として「山眠る」冬になる。



いつもの自然公園は芽吹く春まで静まる。
木道を歩けば辛夷の花芽が膨らみ始めていた。



けふ冬至餘生こたびはいかならむ 水原秋櫻子
さむざむと日輪あそぶ冬至かな 飯田蛇笏



人去つて冬至の夕日樹に煙り 桂信子
胸にぬくし森が支ふる冬至の日 黒木野雨



無為にゐて冬至の日かげ惜みけり 高田蝶衣
燃えてゐし冬至の夕日すぐ消えし 富田巨鹿



日は午後に冬至の空のさゝ濁り 石塚友二
美しき日和続きに冬至かな 八木林之介



日本相撲協会が震えた日

2017-12-20 19:21:57 | Journalism

大相撲貴乃花部屋の貴ノ岩に対する、
モンゴル出身3横綱による暴力「リンチ」事件について、
本日20日、横綱審議委員会、協会臨時理事会が開かれました。



それぞれの会長が記者会見し事件の内容、
処分についての発表がありました。
夕方のニュースはこれで埋められています。



この日、たにしの爺は両国に行く機会がありました。
両国駅に降りて、国技館方面に向くと、
異様な雰囲気に包まれていました。



テレビ中継車がずらりと並び、
テレビカメラがセットされています。
会見内容の断片を記者がカメラに向かって報告しています。
記者の間を力士が通り過ぎていきます。



テレビ中継の現場で爺もカメラを持ってうろうろして、
インタビューマイクが回ってくるか待っていましたが、
来てくれませんでした。



爺の言いたかったことは、――
「白鵬は勝つが相撲が汚い」
協会が「それを注意できない」
言動についても「厳重注意」など、
なんの痛痒にもなっていない。



日本相撲協会は、
「相撲道を汚す横綱を今後も許容し続けるのか」
毅然として、進退上の「白鵬処分」を決断すべきである。――
貴乃花親方の望んでいるのはこれです。
協会は「貴」と「白」のどっちに軍配を上げるのでしょうか



帰路は錦糸町まで「北斎通り」を歩いてきました。
途中、一度は食べたいと思っていた、
評判の甘味処「北斎茶房」で豆大福といちご大福を買ってきました。
歩き疲れた身に、染み入る美味しさでした。

市谷亀岡八幡宮と防衛省・市ヶ谷台ツアー

2017-12-13 12:03:40 | 社会見学

2017年納め12月度の公民館サークルの街歩きは、
市ヶ谷地区見学が企画されたの参加してきました。



JR市ヶ谷駅で降りました。外堀の橋を渡って外堀通りへ。
市ヶ谷見付から左折して、四谷方面へ歩きます。
この辺を歩くのは何十年ぶりになります。



初めに市谷八幡宮 (いちがやはちまんぐう)に参詣しました。
急な石段を上がります。紅葉と奉納提灯が鮮やかです。



史料によりますと、市谷八幡宮は、太田道灌が江戸城築城の際、
鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮を番町に勧請して、亀ヶ岡八幡宮として創建したものが、
市ヶ谷に移されて改称したもので、江戸名所図会にも描かれている。
境内では物まねや人形浄瑠璃などが行われ、賑わっっていたという。



境内の清めの水場の下に几号水準点がありました。
几号水準点(きごうすいじんてん)というのは、
明治時代に高低測量を行うために設けた基準となる測量点です。





ここの几号水準点は、水屋の台座となっていて、
水準点の位置が設置当初から移動していないこと、
保存状況が良く近代土木史上、貴重なものとして、
新宿区文化財に認定されています。
このような記号をは初めて見ました。





この神社はペットの諸祈願に人気があるようです。
七五三祝いの晴れ着を付けたワンコが参詣していました。
「シュー」という名前だそうです。



「ペットと一緒の初詣」の予約受付中とか、
ペットの七五三のご祈祷受付は終了とか、
ペットお守り「百守鈴」(ももりん)など、
ペットに関する祈祷・護符の案内が多いです。



境内から「大日本印刷」の本社ビルが見えました。
大日本印刷には出張校正で良く通いました。
トイレで有名作家と並んですることもありました。



市ヶ谷台・防衛省見学ツアーは厳重を極めました。



事前に住所、氏名、生年月日を登録して申し込みます。
当日は2列に整列して門前で携えた身分証と照合します。
身分証を忘れた二人は入れませんでした。



見学コースは所在する庁舎や
極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷となった大講堂など、
移設・復元した市ヶ谷記念館などを見ることが出来ました。
ツアーは午前と午後の部になっています。

午後のツアーに参加しました。
正門 → 儀仗広場(西側) → 市ヶ谷記念館 → 屋外ヘリ展示場 →
厚生棟(広報展示室見学・休憩) → 儀仗広場(東側) → 正門
移動は2列縦隊で要所要所で人数確認が行われました。



圧巻の見学個所はは市ヶ谷記念館で、
象徴的な部分を可能な限り現部材を利用し、移設・復元されたものだという。
極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷として使用された大講堂、



旧陸軍大臣室や陛下の御休憩所であった旧便殿の間、
作家・三島由紀夫が国を憂いて檄を飛ばしたバルコニー、
割腹した総監室、刀傷の残るドアなどでした。
大講堂内には、日本軍国主義の象徴のような戦史資料を見ることが出来ました。、

なぜ、このような紅葉が見られたのでしょう

2017-12-12 10:58:51 | 花とつぶやき


光合成をやめた紅葉の木です。
栄養や水分が送られなくなった葉は、
光合成をやめるため葉緑素は分解されます。





徐々に緑色が失われ、黄色く、茶色に、
やがて枯れ果てて散ってゆきます。



写真の紅葉は枯れないで果てたのです。
黄昏を知る徘徊人が見入った光景です。

徘徊路の「インスタ映え」紅葉絵巻「いいね」

2017-12-06 10:43:55 | 散策の詩



紅葉時期の遅い当地でも色付きが増してきました。
初冬の徘徊路で撮り下ろした錦秋絵巻を並べました。



2017年流行語大賞で知った「インスタ映え」のつもりです。
「いいね」を押したくなる写真に撮れているでしょうか。
下流老人は近場の紅葉狩りで堪能しています。



田舎から送られてきた樫グルミの2個を手中にして、
手の中でゴリゴリしながら歩き、神経を刺激します。



帰りの道すがら適当な石があったら割って食します。
紅葉に目で癒やされ、クルミを食べてタンパク補給。



「プラビーダ(素朴な人生を)!」が好奇高齢者の満足感。

初冬の青空の下、鎌スタ・ランフェスタが楽しいよ

2017-12-04 11:32:10 | 鎌スタ

今年で4回目の開催になる「鎌ケ谷ランフェスタ2017」。
プロ野球・日ハムのファームの本拠地「鎌スタ」で3日、
鎌ケ谷市との共催で行われました。



今年は10キロコース800人、3キロコース1000人の市民ランナーが参加し、
初冬の青空の下、小学生から高齢者まで楽しみました。



開会式では清水聖士市長が「開会宣言」、
清水市長と平沼翔太選手が選手宣誓を受けました。



最初に10キロコースがレフト側外周ロードから、
パトカー先導でスタート。
その後、10分遅く3キロコースが一塁側外周ロードからスタートしていきました。



今年も日本ハムの平沼、姫野優也、堀瑞輝、高山優希、郡祐也、今井順之助ら、
いつも鎌スタで試合をしている若手6選手が3キロコースを走ったり、
給水地点でのサポート役として大会を盛り上げていました。



例年話題になっているタレント応援ランナーも大勢参加していました。
事前予告によりますと、お笑い芸人コンビ、ポップラインの萩原拓也。
ユニクロ女子陸上競技部のメンバーは10キロコースにエントリーしています。



3キロコースには、千葉テレビアナウンサーの大角茉里。
タレントの藤江れいな、入矢麻衣、モデルの静麻波。
女子プロ野球の埼玉アストライアから、佐藤千尋、加藤優、只埜榛奈、谷山莉奈らが走り、
参加ランナーと交流しながら、コースに花を添えていました。
続々、選手たちが帰った来ました。











ゴール地点は例年通りスタンド外周を回って、
一塁側入り口からダイヤモンドに入り、
二塁、三塁を回って、ホームベースがゴールです。









女子プロ野球の埼玉アストライアの選手がゴール選手を称えています。
ゴールする選手一人ひとりの記録がチップに保存され、
選手名、順位、記録が印刷されて、選手に配布されます。





水と、おにぎりが配られています。
完走した選手の皆さん、お疲れさんでした。



3キロコースは、たにしの爺が毎日徘徊している道野辺の梨畑の道です。
来年は傘寿記念に走ろうかな。
なんて思いながらシャッタを押していました。



ホームベース付近にはエネルギー補給の屋台も出ていました。

未だ採らないのか、採る気がないのか、木生り柿がたわわ

2017-12-01 21:28:40 | 散策の詩
いつもの道野辺を徘徊していると、
葉はすっかり落ちてしまった木に、
柿がびっしり生ったままの光景が目に入ります。
屋敷の垣根だったり、
写真のように田圃の一本柿だったり。



このまま冬越しになるようです。
青空とのコントラストと、遠景の農家と、
故郷の懐かしい風景を感じさせてくれます。

しかし、もったいないですね。
不味いのか、渋いのか。
さらし柿にしてから採るのかな。
この辺は降霜がないから腐って落ちるだけなのに。



柿の薬用性について、たにしの爺には信じていることがあります
幼児時代の発熱、腹下し、骨折の治療の万能薬だった。
祖母がヘタの付いたままの干し柿、串柿を煎じて、
飲ましてくれる、熱も下がり、下痢も止まる。
打ち身、骨折には、串柿を開いて張ってくれる。
痛みが和らぎ、腫れも引けてくる。
名倉堂(骨接ぎ医院)の先生も感心していた。
頭痛の際はヘタを額に張っていると治る気がしていた。



柿のヘタには不思議な薬用効果があることを信じている。
理化学研究所で調べたら、世界的な発見になると、
ホンと、今も信じているのです。
柿のヘタは万能薬です。