たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

処暑のみぎり……秋の花草の風姿も……

2008-08-23 20:45:31 | Nationalism

祷りと喧騒の8月も、今週で終わる。
2008オリンピックも、今日で終った。


 流血の聖火リレー、偽装開会式、柔道試合中に5回も帯を解く不可解な選手の国……「ヨウ化銀ミサイル」を数千発も打ち上げて、天候までねじまげてしまう。

 そんななかで「走る飛ぶ投げる」最もオリンピック精神を体現したのが、カリブ海の小国・ジャマイカだった。

 男子陸上100、200、400リレーを世界新で金金金。
新たな伝説を打ち立てた「超人・ウサイン・ボルト」。
 女子100ではシェリーアン・フレーザー以下金銀銅を独占したハリケーン・ジャマイカに超天晴れ。

国の広さは秋田県ほど。人口は300万にも満たない小国。1人当たりの国民総所得は約5000ドル(約55万円)だという。もちろんメダルをとっても報奨金などない。
メダル一個当たりの人口割合は世界最高になるだろう。


 四六時中機動隊に見守られている駐日アメリカ大使館。桜田通りを隔てて、数百メートル離れてある駐日ジャマイカ大使館は、大きくもないビルの2階にある。(上の写真)もちろん機動隊などいない。


 秋風が立ってきたが、日本は停滞したまま。(*_*)(*_*)(*_*)(*_*)(*_*)
「アドレナリン不足」の福田政治には国中がヘキヘキ。
「景気は停滞している」と役人が言っている。

 日本銀行は景気判断を前月の「さらに減速」から「停滞」に下方修正した。
日銀が「景気は停滞している」と表現したのは、1997~98年の金融危機のとき以来約10年ぶりだという。
国民健康保険、介護保険、市民税は、訳が分からない内に上がっている。何でかフラメンコ~オーレ
物みな値上がりで年を越せるか、いまから心配している。



朝露に 稲の花揺れて 犬がいた

2008-08-16 10:32:35 | 葉っぱの会

おコメは日本人の主食。日本人は稲作民族です。
日本の祭祀の原点であり、五穀の代表でもある。

万葉人たちも、いね、いな、わさだ……実り、祈りにたくした詩で、
さまざまな想いを残しています。

吾が業れる早稲田の穂立ち造りたる蘰そ見つつ偲はせわが背
 (巻8の1624、坂上大娘が「秋の稲の蘰」を大伴家持に贈る歌)
吾妹児が業と造れる秋の田の早穂の蘰見れど飽かぬかも
 (巻8の1625、坂上大娘歌に、大伴家持が答える歌)
<わたしの仕事としている稲作の早穂で髪飾りを造りました。いつも見て、私を想っていてください。
あなたが早穂で造った蘰はいくら見ても、飽きることがありません>



稲穂が出て2~3日で小さな花が咲く。咲いているのは朝の数時間のだけ。
籾が花びら代わりで、籾が左右に割れておしべとめしべがでて来る。



この時期に低温にあたると不作・凶作になる。
今年は晴天続きで大丈夫のようです。
台風が来なければなおいいです。

確かな収穫の 秋が楽しみです。



暑いながら、田んぼの稲は青々としていて、涼風が渉ってきます。

万葉集からもう少し。万葉人は恋ばかりしていたようですね。
おコメの花や 実を恋詩つづりにしてしまう 感性がうらやましい。

恋ひつつも 稲葉掻きわけ 家居れば 乏しくもあらず 秋のゆう風
 (巻10の2230、読人知らず)
秋の田の穂の上に置ける白露の消ぬべくも吾は念ほゆるかも
 (巻10の2246、読人知らず)
秋の穂をしのに押し靡べ置く露の消かも死なまし恋ひつつあらずは
 (巻10の2256、読人知らず)
秋の田の穂向きの依れる片縁りに吾は物念ふつれなき物を
(巻10/2247、読人知らず)
秋の田の穂の上に霧らふ朝霞何処辺の方に我が恋ひ息まむ
 (巻2の88、磐姫皇后)

現代人がおコメをみる感性は、減反、休耕田、銘柄米……
みなオカネに関わることばかり。
コマーシャリズムに毒された、稲穂の国が いま逆襲されている。

稲の花 あさつゆキララ 里の途
タニシがあぶ句を噴いた。


脳天も焦げる酷暑で秋立ちぬ

2008-08-07 22:14:55 | Lyricism
       
       立秋といふ岳麓の旅路かな     稲畑汀子

今日から立秋。
手垢の付いた言い方だが、「暦の上では秋」。

積乱雲が突然沸き立って、
雷鳴とともに雷ピカピカ、
夕立というより土砂ぶり。


日本列島が熱帯地方になったようだ。
地球温暖化は確実に進んでいるのだ。

暮らしの方は、世界同時不景気も来ていると言う。
「日本経済沈没」特集している経済週刊誌もある。
「安心実現内閣」などと、ムフフの福田首相。
派閥の領袖も、ライバルもみんな抱えて「沈没」
「これでいいのだ」



8月 山百合の道

2008-08-03 21:16:01 | Journalism

     偽りのなき香を放ち山の百合  飯田龍太

近くの自然公園内の山百合の散策路が開放された。
今年は、株も少なく、花がよくないという。

やはり、気候変動による環境汚染が、原因なのか。
近くの、化石燃料大量消費国からの大気汚染物質によって、

夏の山野で、草の香があふれるなかで、
独特の香を放つ山百合を痛められている。

いつのまにか8月になっていた。
7月から8月へ代わる。
季節の移ろいを感じない月代わりはない。

暑い、酷暑、炎暑、烈暑、猛暑、熱暑、熟語、
寒暑、残暑、小暑、暑気、、暑気払い、処暑、
暑中、暑中見舞い、暑伏、大暑、避暑、猛暑、

暑い、暑い、といっているうちに立秋が来る。

8月になって最初の更新、何とかクリアしなくっちゃ。
タニシは暑気あたりで、ばてばて。
ニャロメ
赤塚不二夫さんが亡くなった。