雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

一押しスープ・汽鍋鶏③

2009-11-08 15:51:48 | Weblog
写真は昆明市内の人気食堂にて。このように汽鍋を積み上げて、中心から出る蒸気でじっくりと全体を温めている。こうして数時間かけた汽鍋鶏は、本当に見た目も香りも澄んでいて、絶品!

【汽鍋は建水製】
汽鍋鶏にかかせない中心に煙突を持つ「汽鍋」。この形は北京などの北方で羊のしゃぶしゃぶなどを食べに行かれた方にはおなじみの形かもしれません。「火鍋」と呼ばれ、中心から湯気どころか火が出そうな勢いで燃えさかり、たいていは持ち運びしやすい金属製です。ところが、汽鍋は重たい陶器製。赤っぽい土色で、大きさもせいぜい大人の手のひらを広げた程度しかありません。

 この容器も建水製なのです。建水は、赤みがかった陶器で、雲南では有名な産地です。汽鍋は清の乾隆年間に建水の厨師・楊さんがこねてつくった特殊な器。これが建水の南郊外の陶器村で量産されるようになったということです。

 建水の街も中国各地の都市と同様、拡大していますが(10年前に行った大理の白族のお兄さんはあまりの変わりぶりに唖然としていた・・。)まだまだ南側には古きよき街並みもいくらか残っています。

 陶器作りをなりわいとする人達の住居はつつましく、家の軒先にはごろごろと赤土でつくり、金色の絵模様を施した花瓶や鉢、器がならんでいました。汽鍋はワラで上手に包まれ、何個かの固まりで、バイヤーの到着を待っていました。

【花鳥市場】
 これらが昆明の市場に集まり、一〇元かそこらで買える値段で、私を誘惑するのです。が、どうやって日本に持ち帰るかという難問にとまどっているうちに、ふらりとやってきた園芸に情熱を注ぐ父が、値段交渉もしないまま植木鉢をさっさと購入。

 店の人に「日本に持っていくのだから、割れないように」と指示すると、店の人は「それはどこの民族だ? じゃあ、新聞ででも包むかな」とものすごく簡単に包まれたものを大事そうにかかえて、帰国の途についたのでした。(いまは日本サクラソウが植わっています)

*次回は花鳥市場の回にできるか。わが家も新型インフルエンザが猛威をふるっているので、感染したら、更新はお休みとなります。すみません。更新していたら、元気な証拠と思っていただければ幸いです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする