雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

語学留学でセブに行く28 ジプニー

2020-02-22 16:08:28 | Weblog


ジプニー。その内部。椅子に座って手を伸ばしたところに棒がある。これを持たないと体が固定されない。ラッシュ時には隣の人とくっつくほどに混み、後ろのデッキに人が立っている状態になる。地元に暮らす若い男性の先生は、「一番の特等席は後ろのデッキにぶら下がるところ。風が常に吹いているので涼しいし、人と密着しないで済むんだ!」と笑顔で語っていた。

【出発】
私が呼びかけた人は韓国人と台湾人だったので、連絡はほぼLINEになりました。細かなやりとりが多かったので、宿題よりも、英語の勉強になったかもしれません。

最初にこの企画をはじめた人は日本の女性でした。彼女が参加する集団レッスンの時に、週末の予定というトークを展開しているなかで、アイランドホッピングに行きたい、と言ったら、先生が「僕の義弟がそういうことができるよ」という流れになったのだとか。

2週間後の土曜日に、と決められ、8人以上ならいくら、10人以上ならさらに安く、とビジネストークが展開され、彼女は安さを求めて、学校内で声をかける作業を開始したのでした。

そして当日。水着とサングラス、バスタオルに日焼け止めクリームを用意し、集合場所の宿舎のロビーに行きました。

ほんとうは7時半集合だったのですが、前夜に8時に変更がありました。すぐに私が誘った韓国の人に変更の旨を口頭で知らせ、他の人にも伝えるようにお願いしました。OK,とジェスチャーがあり、ほっとしていたのですが、翌日8時にロビーに行くと、すでに私が誘った人5人がソファに座っていました。全員、すでに水着(韓国の人が多く、手足の先までぴっちり着るスエットスーツタイプ)スタイルで、ぐったりとしています。30分集合時間がずれたことがうまく伝わっていなかったのでした。やはりLINEで連絡すればよかった、と後悔。お互いに英語のスキルがあいまいなので、会話だけだとどうしても間違いが生じるのです。
 さらに我々を海まで乗せていってくれるはずの車の到着が遅れ、出発は8時半すぎとなりました。

ロビーにやってきた車はジプニー。地元の乗り合いバスです。

 といっても普通のバスではなく、もともとジープを改造したものからはじまり、いまでは小型トラックを改造してつくる簡易なのりもの。車体は派手で屋根は付いているのですが、窓にガラスはないので、雨の日には乗客全員でビニールを持ってしのぎます。
 公道にきまった乗り場はなく、手を上げたら止まるだけ。行き先は最終目的地が車体に書いてあったり、地元の人がわかる数字で表示されていたり、と地元の人に乗り方などを聞いておかないと、簡単にはのれません。でも電車やバスのないセブ島の人たちとっては、とても大事な日常の足です。

いつかは乗ってみたいと思っていたのですが、それが今日でなくても、と思うのも正直な気持ち。ジンベイザメツアーでは岬まで1時間以上かかったと聞いていました。なのに今回のコーディネーターである先生と先生の義弟はこれで船の待つ港まで行く、とうれしそうに説明します。
 なんと! 海を見る前に疲れ切りそう。案の定、韓国の友人は「オーノー」と、嘆いていました。

 とにかく乗り込んで出発。すると予想以上の揺れで、さっそく頭をゴツンと屋根にぶつけてしまいました。それを見てみなが笑う、笑う。さあ、こうなったらテンションを上げていこう。

 車内は直射日光ではないにしろ暑いし、土ぼこりはすごいし、笑うしかない、と覚悟を決めたところで、いつも見ているセブンイレブンを左に曲がると、ものの数分で波止場に到着しました。ここが到着地なのだとか。

ここなら歩いても10分くらい。ジプニーを雇う意味があったのだろうか? 
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語学留学でセブに行く27 アイランドホッピングの準備(トライシクルに乗って)

2020-02-15 15:10:10 | Weblog
 写真はトライシクル。サイドカー付きバイクで、マクタン島では気軽な乗り物としてタクシーよりも多く走っている。ホテル周辺やスーパーの近くで声をかけてきたり、呼ばれるのを待っている。運転手横のボックスには向かい合わせの座席がついていて2~4人、運転手の後ろにまたがって1人の計5人を乗せれられようになっている。さらに後ろの明らかな荷物棚のスペースにもひどい時には人が乗っていて計7人で動いていることも。
 写真のときは、友人らと3人で乗ったのだが、写真のおじさん同様に、この車も年季が入っていて、我々が乗って走ろうとすると、エンジンが止まる、ちょっと動くとまた止まり、で、歩いたほうが早いようなスピードだった。
 それでもしっかり、運賃を取られた。一人30円ほど。

 ある時、久々にホテルに泊まってむさぼるようにテレビを見ていると、トライシクルのおじさんの一日、というドキュメンタリーが流れていた。見ると、なけなしのお金で、中古のトライシクルを購入し、家族を養うために朝早くからトライシクルを流して客を探している。ガソリン代もままならない、、整備もたいへんなどとつぶやいている。小さな子供がそんな父親を尊敬のまなざしでみている。
 どうもタクシーの運転手と違って個室にはならないし、人のいい運転手が多いようだ。そのテレビを見てからはトライシクル運転手の悲哀に飲み込まれてしまい、スーパーで声をかけられてもやさしく断るようになっていた。
 ちなみにトライシクルの乗り心地はけっしてよくはない。なわばりもあり、10キロ先まで行く、という遠出には向かない。

本文
【準備】
私に声をかけてくれた日本の女性からは、
「アイランドホッピングに必要な装備はすべてそろっているから、泳げる服装でくるだけでいいよ」
といわれていました。

だのに、私が誘った韓国の女性は(私の英語がうまく通じなかったのか?)
「アイランドホッピングなら入念な準備が必要」
と真剣なまなざしで語り、週末に韓国と台湾の女性と3人で近くの地元ショッピングセンターに買い物に出かけることになってしまいました。

この韓国の女性、聞くと今までにも仕事の合間にセブに来ては何度も何度も(10回以上!)シュノーケリングをしていたというツワモノだったのです。彼女と私は大体同年代。彼女の同室者は20歳そこそこの台湾のお嬢さん。二人は親子のような仲のよさです。

 そのお嬢さんに、完璧な手首、足首まできっちりスエットスーツで固める、韓国スタイルをあつらえ始めました。私にも勧めてくれましたが、私は半そで半ズボンのゆるゆるらくらく水着を着ることにしました。とっても楽な、明治の女性のような水着です。
これが、あとて天国と地獄の結果を招くのでした。

そして一番重要なのが日焼け止め対策です。

 前の週にジンベイザメクルーズに行った人が、
「泳ぎは苦手だから、水中メガネをつけて海中を覗きながらプカプカと浮かんでいて。気づいたら背中がやけどのようにただれてしまった。痛くてたまらない」
と悲鳴を上げていました。さえぎるもののない日差しは、もはや凶器なのです。

逆に泳げる人はジンベイザメに近づきすぎて、うっかり鮫肌に足が当たってしまい、不思議な形状でこすれ、膿んでいました。
海は怖い。
(つづく)
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