雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

語学留学でセブに行く22 カバンが!

2019-12-28 16:57:42 | Weblog
写真は散歩中に出会った子供たち。小学生ぐらいの子供は自分より小さい子の面倒をほんとうによく見る。みな、目がキラキラしていた。 公園の有無より大切なものがあるのだろう。

【外国人の散歩は危険とこころえよ】
 脇道に入って40分くらい歩いたところで、私が脇に抱えていたバッグがすごい力でひっぱられました。びっくりして振り返ると、そこには左目がただれて、ひげもぼうぼうなおじさんが。なにか病気をされたのか、顔の皮膚はがさがさです。でもよくみると右目は知性をたたえていました。

そして

「荷物をぶらさげてここを歩いてはいけないよ。外国人とみると、ひったくる人がいるんだ。このへんを歩くなら、それなりの案内人を連れるとかしないとね。」

 というのです。このあたりに外国人はめったにこないので、すごく目立っている、危ないと注意してくれたのでした。

 この人はビニールひもや、たらい、帽子などの雑貨や飴などの駄菓子、お米などを売る道に並んだ小さな雑貨屋を営んでいました。
 横には背が低くて丸い顔立ちの奥さんがやはり、やさしい目で見守っていました。

二人は
「娘が日本に出稼ぎに行っているんだ。だから僕らは日本人を大切に思っているよ。これからも気を付けて。」

 話したいことを伝え終わったと思ったのか、最後には手を振って見送ってくれました。

 なんというホスピタリティ。ちょっと荒っぽいけど。一般のセブの人も、観光客への治安の悪さに心を痛めていたことがわかりました。

 日本でも新宿など繁華街を歩いていると、外国人にすっと歩み寄って何か高額なサービスをふっかけようとする人を最近、見かけます。私も見かけたら、少しでも防波堤になれれば、と思いました。

 さて、歩いてわかったのは公共の施設があまりにもなさすぎること。そしてそこに暮らす人は守られていないということです。

 車が通れる道は人々が暮らす住居より高く作られ、その道に専用の歩道は皆無。だから安全に歩こうとすると人の敷地に入ってしまいます。すると、飼い犬に吠えられる。
 さらに憩える公園はなく、少なくともコーヒー一杯飲むといった理由をつけてリゾートホテルに侵入しないと座ることもできません。

 全体的にゴミが浮遊し、道はぬかるんでいます。

セブは夢のリゾートだと宣伝されているのに、ホテルを一歩出ると海辺も、白い砂浜も、きれいな空間も、すべてが夢でしかないなんて。

 しかし、なぜこれほど道が歩きにくいのか。歩道はなく、排水設備もなく、ゴミが浮遊しているのか?

街の成り立ちの歴史を調べてみました。
(つづく)
※セブの話が続いております。やはりアジアはおもしろい! 
※来週の更新はお休みします。みなさん、よいお年をお迎えください。

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語学留学でセブに行く21 散歩の犬

2019-12-21 14:35:12 | Weblog
 メインストリートから脇道に入ると日本の休日の早朝と同じく、愛犬を連れたおじさんの散歩風景が広がっていました。

違うのは散歩ひも。

 時折、洗濯ハンガーの持ち手に犬の首輪をひっかけて連れていたり、普通のあらひもを使っていたりするのです。

 ひもがついていないものは野良犬で、それはメインストリートを自由に闊歩しています。

 おじさんの散歩着は大きなTシャツに短パン。それにサンダル。おしゃれな人はキャップもかぶっています。
 この組み合わせがあちこちでみられました。

暑さでばてたのか、大型の愛玩犬系統ではないほうの犬が散歩の途中でベタッと動かなくなりました。

 おじさんは困った顔を見せましたが、ごく自然なよそおいでひょいっとおじさんと同じくらいの体重と思われる犬を抱きかかえて、そのままスタスタと歩いて帰っていきました。まるで小型犬を抱えるかのように。
 いつもの動作といった、犬への愛情にあふれていました。

 時折、うなるように通り過ぎるバイクやひどい排ガスをまき散らす車もあるのですが、子どもは元気に駆け回っています。4,5人で集団になって小さいおねえちゃんが赤ちゃんの弟の面倒をみたりして、とてもほほえましい。

 道路の横は草原で一段低くなっていました。そのあちこちに木で作られた小屋のような小さな家があり、その横で働き盛りの女性が洗濯をしたり、掃除をしたり。


道沿いには鉄パイプに複数のメーターを取り付けた水道管のメーターが立っています。これだけが近代的な光を放っているかのようです。
 ほかに不思議な箱があり、聞くと、そこにお金を入れると飲み水が出てくるのだそうです。
(つづく)


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語学留学でセブに行く20 週末の散歩1 闇市へ-セブの魚

2019-12-13 13:44:25 | Weblog
写真上の中央にみえるのが、電動ハエよけ機。留学中の日本では工業高校の教師をしているという男性は
「あのプロペラをみて感動しました。さすがアジア。手作りの工作機械の感じがとてもいい」
と絶賛。たしかに日本でも中国でもあまり見たことのない機械だが、発祥はどこなのだろう?
 写真下は公設市場の魚。魚の種類が明らかに違うのもおもしろい。

【週末の散歩】
 学校の敷地以外には歩きやすい道がない、という話を書きました。でもせっかくきたセブ島なので、周囲をみたい。そんな思いにかられて休日に周辺を散歩したときの話です。

 朝7時にホテルを出ました。ちょっと歩くと汗がタラタラと出ます。風は涼しい。
 5分ほど行った大きな交差点の脇に、いかにも土からむくむくと生えてきたかのような露店の市場があります。あまりにも雑然としているので、心構えもなく近づくとスラれるのではとの不安があって、いつもは遠目にみていたのです。

 目立つのが魚屋。小魚から南国独特のカラフルな魚が屋台の台の上に並べられています。市場から道路を挟むと、いつものセブンイレブン。スコールが降るとひどい水たまりができるその道を奥に進むと、町唯一の波止場があります。そのため、新鮮な魚が入手できるのです。

 魚の上では竹とんぼくらいの大きさのプロペラにビニールひもをつけた簡易な電動ハエよけ機がゆるやかに回っていました。それでも足りないのか、白髪を後ろにひっつめがみにし、薄手の布を巻いただけのようなやせたおばあさんが、必死にハタキでハエを追い払い続けていました。

 おばあさんは、同時に私にもうっとおしそうな目線を送りました。写真をお願いできる雰囲気ではありません(後々、おばあさんなしで、写真を撮らせてもらいました。)

 空心菜などの野菜はワラなどで束ねられ、水を張ったバケツに浸かっていました。鮮度保持のためのようです。

 ホテル周辺ではあれほどツアーだの両替だのとうるさく売り込みがあるのに、この市場の人はまったくしません。私がここでは買わない人だと見抜いているのです。観光客はホテル住まいで台所もないので、食材を買うことが少ないのでしょう。それにここは埃っぽく、日陰もほとんどないので衛生面も不安です。

 また、このすぐ先に大きな屋根つきの落ち着いた公設市場があったことから察すると、ここは営業許可のない、闇市だったのかもしれません。
 魚の種類も公設市場の方では、青みがかった鰹のような魚が多かったのですが、露店のほうはセブの地魚と思えるような、黄色みがかった魚のほうが多い。あるいは近海魚と遠海魚の違いかもしれません。見た目からしても価格差も大きそうです。

 ともかく市場に集う人々からさりげなく値踏みされ、観察されていることがわかります。なんとなく治安も悪そうなので、長居をせずに、次に脇道に入ってみました。
 (つづく)
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語学留学でセブに行く19 長い長いクリスマス

2019-12-07 10:28:07 | Weblog
写真は10月13日にみたJパークアイランドのクリスマスツリー。
【もうクリスマス?】
 12月に入り、日本ではあちこちでクリスマスの飾りつけが施され、クリスマスソングが流れ始めました。11月は紅葉のオブジェ、その前はハロウィーン、と目まぐるしくディスプレイが変わって、いよいよ年末です。

 ところが、セブでは違いました。ただでさえ季節感のない島なのでメリハリのつけようもないのですが、人心地がついて周囲に目が向くようになったときにはクリスマスのオブジェが飾られていました。

 たとえば宿泊施設からほど近い、これぞリゾートといいたくなるようなホテル・Jパークアイランドリゾート&ウオーターパーク。16.5ヘクタールの敷地にコテージのような客室やまるでディズニーランドのような雰囲気の流れるプール、さらにはカジノまである5つ星ホテルです。

 汗もしたたる晴天の10月13日土曜日。ここに散歩がてら出かけると、メインエントランスにそびえるのが高さ8メートルはあろうかと思われる巨大なクリスマスツリーでした。ここが特別なのかと思っていると、近所のスーパーマーケット・メトロでもクリスマスカラーの飾りつけが日々、増えていきます。そして、早くも流れるクリスマスソング。

これは普通の状況なのか? 先生方にさっそく聞いてみました。

まだ20代。ロングヘアが美しいG先生は

「一年中、飾られているのではなくて、9月くらいから始まるかんじ」

とのこと。
 9月に入るとクリスマスを意識するので遠い郷里に暮らす、我が子(8歳)や、たくさんいるおいっこ、めいっこ、そして大家族それぞれへのプレゼントなどに頭を悩ませる。それもまた楽しみ、と言っていました。

 先生は主に手作りの紙細工を作りためているとのことでした。
 また、この話をするうちに相談されたのが、8歳の我が子が「お母さんと話したいからiPadを買ってほしい」とせがむのだけれど、買い与えたほうがいいのだろうか、というもの。
 先生の郷里はこの学校の多くの先生方と同様でセブ島ではなく、首都マニラを擁するルソン島北部のバギオ。しかも年末に仕事を入れると特別手当が出るから、今年は帰らずに仕事を頑張る、とけなげに話すのです。
 楽しいクリスマスの話だったはずが、教室は一気に深刻な空気に包まれてしまいました。親子の絆もためされるクリスマスプレゼントなのです。

 敬虔なカトリック信者が多いフィリピンでは、日本では考えられないほどさまざまな制約にあふれています。これはまた、のちに話すとして、クリスマスの意味もプレゼントのやり取りとおいしいケーキ程度と考えてしまう人が多い日本(私もそうですが・・。)とは、だいぶ違う様子。それだけにクリスマスの飾りつけが少々長めでも、彼らにとっては楽しみな時間が増える、ととらえているようでした。
写真はこのコラム上のクリスマスツリーの全体。隣はプールで人々が泳いでいる。このホテルでは、数年前にミス・インターナショナルの決戦が行われたと、美女、一人ひとりの写真が丁寧に飾られていた。
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