とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2011宮路山脈縦走(後半)

2011-01-06 22:56:55 | 山登り
前半からの続き。

五井山で休憩をとった後、3つ目の山御堂山へ向かう。五井山からもと来た道へ戻り、国坂峠への林道の分岐から仲仙寺奥の院まで下っていく。


奥の院の先の分岐から沢筋に下りる道があり、林道から外れそちらに向かった。曲がりくねった登山道の曲がり角部分には、石仏がいくつも祀られている。20~30体くらいあっただろうか。それぞれに花が手向けられ、人の手が入っていることが判る。


沢筋には、冷たそうな水が流れている。こんな冬の時期でも、思ったより水量があるなと思った。


沢筋の登山道を下りきると、舗装道路に出た。御堂山へは、国坂峠を経て行くようにガイドブックに書かれていたが、舗装道路から国坂峠への道が判らなくなった。よく判らなくて20分ほど別の道を歩いてしまった。地図を見ると方向がおかしいことが判り、一旦判らなくなった場所に戻り、別の道を進むことにした。やがて、車の通行量の多い舗装道路に出た。どうも三河湾スカイラインへ続く道だったようだ。手前の看板を見たら「国坂峠」と書かれており一安心した。


国坂峠から御堂山へは、稜線上の縦走路だ。1時間ほどかかるようになっていたが、実際には40分ほどであっけなく御堂山山頂に到着する。標高363.3mの御堂山山頂には丹野城址の石碑がある。昔、このあたりには丹野城の本丸(主郭)があって腰郭や堀切などの遺構が見られるという。


山頂の下に三つの石像がある。中央に国常立命、左右に大己貴命、少彦名命となっている。この石像の前で、三河湾を見ながら長めの昼食休憩をした。


御堂山の下り道は、コンクリートで固められた階段が続く。登山靴ではちょっと歩きにくい道だ。


階段を下りた所が駐車場となっており、車が1台ほど止まっていた。その先には相楽山荘という宿泊施設があったようだが、何年か前に取り壊され今は広い空き地になっていた。このあたりは現在「蒲郡さがらの森」と名付けられ、里山、自然景観等の自然休養の場として整備されている。5月にはササユリが咲き乱れ、6月にはゲンジホタルが舞い、7月にはヒメハルゼミが生息するそうで、夏はキャンプで賑わうらしく時期を選んでくればいろいろ楽しめそうな場所だった。そして森を進むと先には砥神山が見えてきた。


山頂手前には、潮見展望台がありちょっと寄り道する。潮見というだけあって三河湾の展望が素晴らしい。今までの山よりもさらに海が近くなった。


望遠レンズでみると、レジャー施設の「ラグーナ蒲郡」の観覧車が良く見える。


ラクダの背を過ぎると双耳峰である砥神山の鞍部に着き、まずは東山に向かう。東の山頂には役行者の像があり三河大峰山とも言われているらしい。


もう一度鞍部に戻り、西山へ向かう。こちらには、注連縄が張ってある大きな岩があり、ここからも海がよく見える。標高は252mと宮地山脈では最も標高が低い。


砥神山の西山から岩場の急な道を下りたところが砥神神社奥宮である。この山全体を地元の人たちは三河富士と呼び山岳崇拝の対象にしているらしい。


その先には、ずっと下までコンクリートの広い参道が続いていた。


後は参道を下るだけでいいと気楽に歩いていったのだが、くぐり岩というところに三谷と書かれた小さな標識が左の斜面を指していた。どうしようかと迷ったが参道のほうがわかりやすいので大丈夫だろうとそのまま進んでしまった。だが、先に行くほど方角が違っているように思え、ミカン畑がある林道に出会った所で参道を外れることにした。やはり、迷ったところを下りていったほうがよかったようだ。地図を見ても大回りになっていた。ただ、最終目的地であるJR三河三谷駅の方向はだいたい見えていたので心配はしていなかった。とにかく海のほうへ向かい、新幹線と東海道線が見える方向に行けば駅があることが判っていたからだ。すこし大回りにはなったが、なんとか市街地にでて無事JR三河三谷駅に到着した。


切符を買うと、すぐに豊橋行きの電車が来て飛び乗り予定通り豊橋駅に到着する。豊橋駅に着いたのは午後3時くらいだ。全歩行時間は約6時間だが、宮路山脈全山縦走達成である。そのあとは、年末貰った「コロナの湯」のタダ券で温泉入浴して無事帰宅。早起きして出かけた甲斐があって帰宅は早かった。翌日からいよいよ仕事が始まる。