とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

『人生の楽園』~旧街道の歩き方~

2012-05-26 19:53:44 | テレビ
ラン仲間の情報で、テレビ朝日系で放送されているドキュメンタリー番組『人生の楽園』(じんせいのらくえん)を見た。この日の放送は、旧東海道品川宿に2011年、古書店「街道文庫」を開業した田中義巳さんが主人公だった。田中義巳さんは、「東京から京都までの旧東海道を1週間かけて走る」「太平洋岸から日本海岸まで5日間で日本横断を走り抜ける」といった超長距離を旅するように走ること、あるいは走って旅する「ジャーニーラン」を企画していた人である。私は、この人の企画に参加したことはなかったのだが、このように旅をしながら走るという事に憧れを抱いていたので、どんな人なのか興味があってテレビ放送を見た。

田中さんは、現在はジャーニーランから街道歩きの方に軸足を移しているようだ。走るよりも歩いた方が全部見ることができるというのは同感である。私も、かつては旅というと車やバス、飛行機等で点と点を結ぶだけの事で終わることが多かったが、最近では、乗り物を使わず自分の足で走って回ることで新たな視点を見つけ出すことができていた。だが、やはり究極の旅は、歩くことが一番である。早く移動することより、ゆっくりでもいろんなところに目を向け、興味を深め長い時間を楽しむということが最高の贅沢のように思えてくる。今回のテーマである旧街道を歩くというのは、まさに『人生の楽園』の王道とでもいうべき生き方だと共感してやまない。

テレビでは、募ったメンバー8人と塩の道(千国街道)を歩く様子が放送されていた。松本駅から大町市まで1泊2日で40キロ歩き、道標、道祖神、美しい安曇野の風景などに触れ、街道歩きを楽しんでいた。宿に着いてもそれで終わらず、夕食後には勉強会を開催し、さらに街道の知識を深めるなど知識の吸収に貪欲である。メンバーの中には、顔見知りの人が何人もいて、みんな相変わらず元気だなあと感心しつつテレビ放送を楽しんだ。まだ、しばらくは現役で仕事を続けなければならないが、退職後は、こんな生き方をするのも悪くないなと思いを強くした。