城ヶ崎海岸は、大室山が約4,000年前に噴火したとき溶岩が海に流れ出し、海の侵食作用で削られてできた出入りの激しい溶岩岩石海岸だ。2日目のハイライトコースである。この海岸には、6キロにわたる城ケ崎自然研究路コースと、3キロにわたる城ケ崎ピクニカルコースがある。
本来は、自然研究路コース入り口の八幡野漁港から入っていくのが良かったのだが、ランチをとった場所から離れていたので、桜並木のある道の途中から自然研究路に入っていく。普通の山とは趣が違う樹林帯となり、遠い南国の島を歩いているような感じがした。
しばらく進むと、溶岩がゴツゴツと飛び出ている海岸に出た。
標識を見ると、いがいが根と書いてある。根がいがいがと飛び出ているように見立てたネーミングだろうか。ちょっと面白いと思いながら、みんなで写真を撮る。後ろには伊豆大島が良く見えていた。
いがいが根の周辺には、野良猫が何匹も徘徊していた。痩せ猫と思いきや、どの猫も丸々と太っていた。住宅や別荘も近くにあり、結構食べ物には困っていないようだ。
城ヶ崎海岸の樹木は、葉の表面の照りが強い椿、山茶花、ヤマモモ、ユズリハなどで照葉樹林というそうだ。照葉樹林は酸性雨に強く山火事などに耐性があり、日本でこれだけの照葉樹林が残っているのは貴重らしい。
ところどころに、こんな切り立った絶壁がある。ひとたび身を乗り出せば、海の藻屑になりそうな場所ばかりだ。
伊豆大島をバックに、貴重なツーショット。
この先も、まだまだ続く城ヶ崎海岸だ。
自然探究路の終点は、日蓮上人ゆかりの蓮着寺だ。鎌倉幕府により伊豆に流された日蓮上人は、現在の日蓮岬の沖にある俎岩に置き去りにされたと伝えられ、後に当地を治めていた小田原北条氏の今村若狭守が、ゆかりにちなんで祖師堂を建てたのが蓮着寺のはじまりという。
蓮着寺境内を過ぎ、奥の院手前から見ると、突端の下に海面から海上に突き出て見える岩が俎岩で日蓮上人が置き去りにされた岩と言われている。
これは、「石食いのモチの木」。幹をよく見てみると、樹皮の中からいくつもの石が嵌まり込んでいるのが見える。これが石喰いと呼ばれる由縁らしい。成長する際に周囲にあった石を取り込んだのか、それとも大昔の人が幹に石をハメ込んだのか、不思議なモチの木だ。
蓮着寺を過ぎると、城ケ崎ピクニカルコースの入り口となる。
樹林の隙間から、岩壁に波が打ち寄せる様子が見える。
「穴口」の看板にそって歩道を進むと縦穴がポッカリと口を開いていた。満潮時には海水の移動が見られ、溶岩トンネルの天井部分が崩落したものだという。
前方に門脇灯台が見えてきた。灯台の先には吊り橋があるはずだ。
後方を振り返って見ると、入り組んだ城ヶ崎海岸の景観が良く分かる。
「国立公園 城ケ崎」の石柱の奥が吊り橋入口だ。
釣り場として人気がある「かどかけ」。これこそ、まさしく溶岩流の流れた跡である。
門脇吊橋を渡る。ここは、海を渡る吊り橋として城ヶ崎の名所として知られる。長さが48m、高さは23mあり、断崖絶壁のスリルを味わうことができる。
幕末の頃、この地を管理していた沼津藩水野氏が黒船の来襲に備えて四門の大砲を備えつけたという砲台跡。
断崖絶壁で、たくましく育っている松の木。
城ケ崎ピクニカルコースが終わり、一般道にでる。距離はまだ30キロも来ていない。ゴールの伊東温泉には午後3時までに着かなければならないが、城ケ崎で予想以上に時間がかかってしまっていた。当初の予想通り、伊東までの40キロは時間内ゴールが無理という事で、伊豆急富戸駅から電車に乗ることにして駅まで走る。
午後2時50分に伊豆急富戸駅に到着。
カッコいい車両が入ってきたなと思ったが、これは下りで、我々が乗る電車は、ごくありきたりの通勤車両だった。
午後3時15分頃伊東駅に到着し、近くの銭湯に急いで向かう。先着組は、銭湯から出て近くの鮨店での打ち上げに向かうところだった。我々も急いで銭湯から鮨屋にむかい打ち上げに加わる。小一時間ほどの打ち上げをした後、再び伊東駅に戻り流れ解散となった。
このマラニックでは、二日間ともいい天気に恵まれ中伊豆と東海岸の名所を満喫できた。伊豆は、本当に見どころが多い。ただ、二日目のコースは前半車の通行が多い国道を通るので、この部分は電車で移動し、伊豆高原あたりから城ヶ崎海岸をメインに楽しく走ったほうがよさそうだ。今回は試走会という事なので、来年はコースを厳選して楽しく走るコースになるだろう。
参考:今回のコースマップ(約29キロ)
本来は、自然研究路コース入り口の八幡野漁港から入っていくのが良かったのだが、ランチをとった場所から離れていたので、桜並木のある道の途中から自然研究路に入っていく。普通の山とは趣が違う樹林帯となり、遠い南国の島を歩いているような感じがした。
しばらく進むと、溶岩がゴツゴツと飛び出ている海岸に出た。
標識を見ると、いがいが根と書いてある。根がいがいがと飛び出ているように見立てたネーミングだろうか。ちょっと面白いと思いながら、みんなで写真を撮る。後ろには伊豆大島が良く見えていた。
いがいが根の周辺には、野良猫が何匹も徘徊していた。痩せ猫と思いきや、どの猫も丸々と太っていた。住宅や別荘も近くにあり、結構食べ物には困っていないようだ。
城ヶ崎海岸の樹木は、葉の表面の照りが強い椿、山茶花、ヤマモモ、ユズリハなどで照葉樹林というそうだ。照葉樹林は酸性雨に強く山火事などに耐性があり、日本でこれだけの照葉樹林が残っているのは貴重らしい。
ところどころに、こんな切り立った絶壁がある。ひとたび身を乗り出せば、海の藻屑になりそうな場所ばかりだ。
伊豆大島をバックに、貴重なツーショット。
この先も、まだまだ続く城ヶ崎海岸だ。
自然探究路の終点は、日蓮上人ゆかりの蓮着寺だ。鎌倉幕府により伊豆に流された日蓮上人は、現在の日蓮岬の沖にある俎岩に置き去りにされたと伝えられ、後に当地を治めていた小田原北条氏の今村若狭守が、ゆかりにちなんで祖師堂を建てたのが蓮着寺のはじまりという。
蓮着寺境内を過ぎ、奥の院手前から見ると、突端の下に海面から海上に突き出て見える岩が俎岩で日蓮上人が置き去りにされた岩と言われている。
これは、「石食いのモチの木」。幹をよく見てみると、樹皮の中からいくつもの石が嵌まり込んでいるのが見える。これが石喰いと呼ばれる由縁らしい。成長する際に周囲にあった石を取り込んだのか、それとも大昔の人が幹に石をハメ込んだのか、不思議なモチの木だ。
蓮着寺を過ぎると、城ケ崎ピクニカルコースの入り口となる。
樹林の隙間から、岩壁に波が打ち寄せる様子が見える。
「穴口」の看板にそって歩道を進むと縦穴がポッカリと口を開いていた。満潮時には海水の移動が見られ、溶岩トンネルの天井部分が崩落したものだという。
前方に門脇灯台が見えてきた。灯台の先には吊り橋があるはずだ。
後方を振り返って見ると、入り組んだ城ヶ崎海岸の景観が良く分かる。
「国立公園 城ケ崎」の石柱の奥が吊り橋入口だ。
釣り場として人気がある「かどかけ」。これこそ、まさしく溶岩流の流れた跡である。
門脇吊橋を渡る。ここは、海を渡る吊り橋として城ヶ崎の名所として知られる。長さが48m、高さは23mあり、断崖絶壁のスリルを味わうことができる。
幕末の頃、この地を管理していた沼津藩水野氏が黒船の来襲に備えて四門の大砲を備えつけたという砲台跡。
断崖絶壁で、たくましく育っている松の木。
城ケ崎ピクニカルコースが終わり、一般道にでる。距離はまだ30キロも来ていない。ゴールの伊東温泉には午後3時までに着かなければならないが、城ケ崎で予想以上に時間がかかってしまっていた。当初の予想通り、伊東までの40キロは時間内ゴールが無理という事で、伊豆急富戸駅から電車に乗ることにして駅まで走る。
午後2時50分に伊豆急富戸駅に到着。
カッコいい車両が入ってきたなと思ったが、これは下りで、我々が乗る電車は、ごくありきたりの通勤車両だった。
午後3時15分頃伊東駅に到着し、近くの銭湯に急いで向かう。先着組は、銭湯から出て近くの鮨店での打ち上げに向かうところだった。我々も急いで銭湯から鮨屋にむかい打ち上げに加わる。小一時間ほどの打ち上げをした後、再び伊東駅に戻り流れ解散となった。
このマラニックでは、二日間ともいい天気に恵まれ中伊豆と東海岸の名所を満喫できた。伊豆は、本当に見どころが多い。ただ、二日目のコースは前半車の通行が多い国道を通るので、この部分は電車で移動し、伊豆高原あたりから城ヶ崎海岸をメインに楽しく走ったほうがよさそうだ。今回は試走会という事なので、来年はコースを厳選して楽しく走るコースになるだろう。
参考:今回のコースマップ(約29キロ)