石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油・ガスの生産と消費で米国が四冠:BPエネルギー統計2019年版石油+天然ガス篇 (11)

2019-09-27 | BP統計

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

mylibrary.maeda1.jp/0479BpOilGas2019.pdf

 

(石油から天然ガスへシフト!)

(3)石油と天然ガスの消費量の推移(1990年~2017年)

(図http://bpdatabase.maeda1.jp/3-3-G02.pdf 参照)

 1970年から2018年までの石油と天然ガスの合計消費量の推移を追ってみると、1970年の石油と天然ガスの消費量は石油が4,808万B/D、天然ガスは9,615億㎥(石油換算1,657万B/D)であった。合計すると石油換算で6,464万B/Dとなり、両者の比率は石油74%、天然ガス26%で石油の消費量は天然ガスの3倍であった。

 

 その後消費量は1980年代前半に石油の消費が停滞し、その後は1999年及び2009年に減少したものの毎年増加している。一方天然ガスの消費量は半世紀近くの間右肩上がりに増加しており、2018年の消費量は石油換算で1億6,105万B/D(内訳:石油9,472万B/D、天然ガス3.8兆㎥)であり1970年の2.5倍に達している。石油と天然ガスそれぞれについて見ると、石油は2倍、天然ガスは4倍と天然ガスの伸び率は石油より高い。この結果、2018年の消費量に占める石油と天然ガスの比率は59%対41%であり、天然ガスの比率は過去48年の間に15ポイント上昇している。地球環境問題の高まりにより石油に比べてCO2発生量が少ない天然ガスの利用が進んでいることがわかる。

 

(続く)

 

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