(世界ランクシリーズ その10 2020年版)
(世界180か国中で日本は66位、上位は北欧諸国が独占!)
2.2020年の世界ランク及び2019年との比較
(表http://rank.maeda1.jp/10-T01.pdf参照)
2020年の報道の自由度世界1位はノルウェーである。これに続く世界5位までにはフィンランド、デンマーク、スウェーデン及びオランダが入っている。いずれも北欧諸国であり、ノルウェーとフィンランドの世界順位は昨年と変わらない。またデンマーク、スウェーデン及びオランダも昨年はそれぞれ世界5位、3位及び4位であり、トップ5にランク付けされている。
日本を含む主要な国々の世界ランクを見ると、米国はスコア23.85で世界45位である。日本は米国よりもランクが低くスコア28.86で世界66位である。両国のスコアと順位を昨年と比較すると、米国はスコアが1.84改善し、3ランクアップしている。日本はスコアが0.5改善され、順位は1ランク上がっている。日本以外のG7の国々はドイツ(11位)、カナダ(16位)、フランス(34位)、英国(35位)、イタリア(41位)、米国(45位)といずれも日本より報道の自由度が高いとされている。またBRICs諸国はいずれも世界100位以下にとどまっており、ブラジル(107位)、インド(142位)、ロシア(149位)、中国(177位)である。特に中国は調査対象国180カ国中でほぼ最低レベルに評価されている。
中東諸国を見ると、トップはイスラエルで同国の世界順位は88位と世界のほぼ中位である。しかし同国以外の中東各国はいずれも100位以下であり、その中で比較的高い国は世界102位のレバノン、及び同109位のクウェイトである。クウェイト以外のGCC諸国はカタールが129位、UAEが131位であり、サウジアラビアは世界180カ国中のほぼ最低ラインの170位にとどまっている。カタールはアラビア語圏ではもっとも人気の高いアル・ジャジーラ放送の拠点であり、欧米諸国からは国際報道姿勢を高く評価されているが、同国自身にかかわる取材は他のGCC諸国と同様強く規制されているようであり、報道の自由度としての同国の評価は必ずしも高くない。
中東の主要国であるトルコ、エジプト及びイランの世界ランクはそれぞれトルコ154位、エジプト166位、イラン173位でありいずれも自由度の評価は低い。3か国のスコアを前年の2019年と比較すると、トルコは52.81→50.02と3ポイント近く改善しているが、エジプトとイランはポイントが0.4程度悪化しており、世界順位も3ランクダウンしている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-Mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
(世界180か国中で日本は66位、上位は北欧諸国が独占!)
2.2020年の世界ランク及び2019年との比較
(表http://rank.maeda1.jp/10-T01.pdf参照)
2020年の報道の自由度世界1位はノルウェーである。これに続く世界5位までにはフィンランド、デンマーク、スウェーデン及びオランダが入っている。いずれも北欧諸国であり、ノルウェーとフィンランドの世界順位は昨年と変わらない。またデンマーク、スウェーデン及びオランダも昨年はそれぞれ世界5位、3位及び4位であり、トップ5にランク付けされている。
日本を含む主要な国々の世界ランクを見ると、米国はスコア23.85で世界45位である。日本は米国よりもランクが低くスコア28.86で世界66位である。両国のスコアと順位を昨年と比較すると、米国はスコアが1.84改善し、3ランクアップしている。日本はスコアが0.5改善され、順位は1ランク上がっている。日本以外のG7の国々はドイツ(11位)、カナダ(16位)、フランス(34位)、英国(35位)、イタリア(41位)、米国(45位)といずれも日本より報道の自由度が高いとされている。またBRICs諸国はいずれも世界100位以下にとどまっており、ブラジル(107位)、インド(142位)、ロシア(149位)、中国(177位)である。特に中国は調査対象国180カ国中でほぼ最低レベルに評価されている。
中東諸国を見ると、トップはイスラエルで同国の世界順位は88位と世界のほぼ中位である。しかし同国以外の中東各国はいずれも100位以下であり、その中で比較的高い国は世界102位のレバノン、及び同109位のクウェイトである。クウェイト以外のGCC諸国はカタールが129位、UAEが131位であり、サウジアラビアは世界180カ国中のほぼ最低ラインの170位にとどまっている。カタールはアラビア語圏ではもっとも人気の高いアル・ジャジーラ放送の拠点であり、欧米諸国からは国際報道姿勢を高く評価されているが、同国自身にかかわる取材は他のGCC諸国と同様強く規制されているようであり、報道の自由度としての同国の評価は必ずしも高くない。
中東の主要国であるトルコ、エジプト及びイランの世界ランクはそれぞれトルコ154位、エジプト166位、イラン173位でありいずれも自由度の評価は低い。3か国のスコアを前年の2019年と比較すると、トルコは52.81→50.02と3ポイント近く改善しているが、エジプトとイランはポイントが0.4程度悪化しており、世界順位も3ランクダウンしている。
(続く)
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