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(18年間で石油・天然ガスの消費が3.6倍に急増した中国、日本は15%減!)
(5)主要5カ国の消費量推移(2000年~2018年)
(図http://bpdatabase.maeda1.jp/3-3-G04.pdf 参照)
米国、日本、中国、ロシア及びインドの5カ国について2000年から2018年までの各国の石油と天然ガスの合計消費量を見ると、米国の消費量は他の国を圧倒しており2000年時点で3,053万B/Dとロシア(885万B/D)の3.4倍、日本(685万B/D)の4.5倍、中国(512万B/D)の6倍あり、インド(270万B/D)に対しては10倍以上の差があった。
2000年に3,053万B/Dであった米国の消費量は2012年まで横ばい状態を続けたが、その後は増加傾向にあり、2018年は3,454万B/Dになっている。これに対して中国の消費量は爆発的に増加しており、2004年には日本を超え、さらに2009年にはロシアを追い抜き米国に次ぐ世界第2位の石油・天然ガス消費国となり、2018年の消費量は2000年比3.6倍の1,840万B/Dに達している。この結果かつて6倍であった米国と中国の差は2倍以下にまで縮まっている。
インドも中国程ではないが年々増加しており2000年に270万B/Dであった消費量は、2003年には300万B/D、そして2009年には400万B/Dを突破、2018年の消費量は2000年比2.3倍の616万B/Dに達しており日本を逆転している。
2000年に685万B/Dであった日本の石油・天然ガスの消費量はその後2009年まではほぼ一貫して減少し、2009年には600万B/Dを下回った。その後漸増し2016年までは600万B/D台を維持したが2017年には再び600万B/Dを割り込み2018年は585万B/Dとなり2000年を15%下回っている。比較した5か国の中で2000年の水準を下回っているのは日本だけであり際立った特徴を示している。これは景気低迷によりエネルギー消費が減少したこと及び省エネ政策によりエネルギー効率が向上したためと考えられる。
(続く)
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