石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(4月30日)

2021-04-30 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(石油関連ニュース)

・サウジアラムコ、石油メジャーに株式1%譲渡の予定:皇太子発言

(中東関連ニュース)

・イラン外相、オマーンでイエメンフーシ派リーダーと協議

・アッバスパレスチナ大統領:国会・大統領選挙はエルサレムの投票が保証されるまで延期を

・イスラエル戦闘機はイラン空爆可能:情報相が核交渉をけん制して警告

・米国務長官:トルコはロシアからの兵器購入を控えろ

・Incirlik軍用空港が緊張するトルコ・米関係の焦点に

・カタール首長、サウジのTurki国務相と会見、関係改善を協議。 *

*「地に堕ちたサウジ外交 Part1:無条件和解した GCC サミット」(2021.1月)参照。

・ドバイ民間企業、ポストコロナにらみスペース縮小、高級物件に引越し

・サウジSABIC,製品価格上昇で1-3月期利益計上

・サウジ:米Hyzon社と水素燃料電池車製造合弁事業を計画

・サウジビンラーデングループ、皇太子の介入で会社存続の危機。 *

*「姿を見せないサウジの財閥―ムハンマド皇太子との冷たい関係」(2019.11月)参照。

 

 

 

 

 

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LiveDoG物語 (22)

2021-04-30 | 今日のニュース

(英語版)

(アラビア語版)

(日英亜三国語版)

 

次の日、マドラサに推薦してくれた大富豪オサマがやってきた。

彼はアフマドの成長を称えてこう言った。

そろそろ外に出て仲間の闘争に加わるべき時だ。

オサマは獰猛な獅子の体、獲物を狙う鷹の目を備えていた。

 

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高い今年の成長率は昨年の反動:IMF世界経済見通し2021年4月版(3)

2021-04-29 | その他

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0531ImfWeoApr2021.pdf

 

(今年も来年も上方修正された全世界とG7!)

2.前回(202010)と今回(20214月)の比較

(表http://menadabase.maeda1.jp/1-B-2-08.pdf 参照)

  • 世界および主要経済圏の比較

 上述のとおり今回(WEO2021Apr)の全世界の成長率見通しは今年(2021年)が6.0%、来年(2022年)は4.4%である。これに対して前回(WEO2020Oct)の見通しでは両年の成長率はそれぞれ5.2%、4.2%であり、本年、来年ともに若干上方修正されている。昨年来のコロナ禍の影響が治まると予測しているようである。

 

 2021年の見通しについて主要経済圏を前回と比較すると、G7は前回の3.8%から今回は5.4%に上向いている。その他の経済圏についてはEU(5.0%→4.4%)、ASEAN-5(6.2%→4.9%)は下方修正され、中東・中央アジア(3.0%→3.7%)は上方修正されている。

 

 また来年(2022年)のGDP成長率の見通しについて前回と今回を比較すると、全世界の成長率は前回の4.2%から4.4%に上方修正されている。主要経済圏ではG7(2.8%→3.6%)、EU(3.3%→3.9%)、ASEAN-5(5.7%→6.1%)の各経済圏はいずれも上方修正されているが、逆に中東・中央アジアは4.0%→3.8%と成長率が▲0.2%とわずかではあるが鈍化すると推測している。

 

()主要国の比較

今年の成長率については米国が前回(2020Oct)の3.1%から今回(2021Apr)は6.4%、インドは8.8%から12.5%にそれぞれ3%以上大幅に上方修正されている。その他多くの国も中国(8.2%→8.4%)、日本(2.3%→3.3%)、ロシア(2.8%→3.8%)、韓国(2.9%→3.6%)など成長率が上向きに修正された国が多い。このような中でドイツ(4.2%→3.6%)及び英国(5.9%→5.3%)のヨーロッパ2カ国は成長率が鈍化すると予測されている。

 

また中東の主要国の今年の成長率の見直しは以下のとおりであるが、上方修正と下方修正が混在している。

 

サウジアラビア(3.1%→2.9%)、トルコ(5.0%→6.0%)、UAE(1.3%→3.1%)、イラン(3.2%→2.5%)、イスラエル(4.9%→5.0%)、エジプト(2.8%→2.5%)、イラク(2.5%→1.1%)

 

2022年の成長率予測も硬軟入り乱れており、強気に上方修正されたのは英国(3.2%→5.1%)、ロシア(2.3%→3.8%)、日本(1.7%→2.5%)などであり、下方修正されているのはインド(8.0%→6.9%)、韓国(3.1%→2.8%)などである。

 

中東諸国についても同様であり、サウジアラビア(3.4%→4.0%)、UAE(2.2%→2.6%)、イラン(1.5%→2.1%)、エジプト(5.0%→5.7%)、イラク(3.1%→4.4%)の各国は上向きに修正され、イスラエル(4.6%→4.3%)及びトルコ(4.0%→3.5%)は下向きに見直されている。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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石油と中東のニュース(4月28日)

2021-04-28 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(コロナウィルス関連ニュース)

・トルコ、4/29から5/17まで全土ロックダウン

(石油関連ニュース)

・原油価格$66に戻る。Brent $66.23, WTI $62.70

・OPEC+閣僚オンライン会合、減産緩和当初計画通り実行。 *

*参考 OPEC Press Release

    「本年 1-7 月の OPEC+(プラス)協調減産を検証する

(中東関連ニュース)

・イラン外相、イラク訪問。フセイン外相と会談

・サウジ国王、カタール首長に来訪歓迎の書簡。  *

・米との意見の相違はわずか:サウジ皇太子TVインタビュー。 *

*参考「地に堕ちたサウジ外交 Part3:取り残されたサウジアラビア」(2021年3月)

・クウェイト、国会の閣僚の椅子を野党議員が占拠、政府は審議ボイコット

・UAE Mubadala、11億ドルでイスラエルのガス田権益を買収

 

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高い今年の成長率は昨年の反動:IMF世界経済見通し2021年4月版(2)

2021-04-27 | 今日のニュース

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0531ImfWeoApr2021.pdf

 

1.2021/22年の経済成長率(続き)

(高成長が際立つ中国とインド!)

(2)主要国のGDP成長率

(図http://menadabase.maeda1.jp/2-B-2-02.pdf 参照)

世界及び中東主要国の昨年から来年まで3年間の成長率を見ると、まず目につくのはほとんどの国はこの3年間の成長率に著しい変動が見られることである。即ち、昨年のマイナス成長の反動で今年は高い成長率が見込まれ、来年はそれが通常のペースに戻ると予測している。

 

日本は昨年の▲4.8%のマイナス成長から今年はプラス3.3%に変わり、来年はプラス2.5%に落ち着くとIMFは予測している。後述する通り2018及び19年の日本の成長率は0.6%及び0.3%といずれも1%以下であり先進国の中でも比較的低い伸びにとどまっている。今年は昨年の反動で成長率が高めになると見込んでいるが、新型コロナウィルスは終息の兆しが見えず昨年のマイナス成長を跳ね返して3%台の成長が確保できるのか、さらに来年についても経済が常態を戻り2.5%の成長が期待できるのかは予断を許さないであろう。

 

米国の場合、昨年実績は▲3.5%であったが、今年は一気に6.4%の成長を達成し2年間で10%近い大きな変動が見込まれている。また来年も3.5%の成長が予測されている。米国はバイデン新政権が総額1.9兆ドルの巨額の景気刺激策を発動しており、景気がV字回復して今年と来年はかなりの経済成長が見込まれる。

 

一昨年まで高度成長を続けてきた中国は、コロナウィルス禍を早期に押さえ込み、昨年の成長率もGDP大国の中で唯一2.3%のプラス成長を達成している。そして今年及び来年の成長率はそれぞれ+8.4%、+5.6%と予測されている。今年1-3月は昨年同期比18.3%の高い成長率を達成していることを勘案するとIMFが見込む成長率を実現することは難しくなさそうである。

 

インドはここで取り上げた国の中では3年間の経済成長率の振幅が最も激しく、昨年は▲8.0%のマイナス、今年は12.5%の高度成長、そして来年も6.9%の成長が予測されており、昨年と今年のプラス・マイナスの差は20%を超えている。但し最近のインドはコロナ禍が拡大する様相を見せており、今年二桁成長を達成できるか多少問題含みである。

 

MENAの主要国の3か年の成長率は、サウジアラビアが▲4.1%(昨年)→2.9%(今年)→4.0%(来年)であり、トルコは1.8%(昨年)→6.0%→3.5%、イラン1.5%(昨年)→2.5%→2.1%である。サウジアラビアを除きトルコ及びイランは共に3か年を通じてプラス成長が続くと予測されている。イランの場合、今年から来年にかけては米国の経済制裁がどの程度解除されるかが経済成長のカギを握るものと思われる。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                              E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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LiveDoG物語 (21)

2021-04-27 | その他

(英語版)

(アラビア語版)

(日英亜三国語版)

 

ある夜、夢にLiveDoGが現れ吠えたてた。

そのうなり声は彼の耳に人間の声となって反響した。

LiveDoGは言った。悪魔の共産主義と闘う時が来た。

外に出てコーランの教えを広めよ。

 

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石油と中東のニュース(4月26日)

2021-04-26 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(石油関連ニュース)

・パリ協定のゼロエミッション取り組みでサウジ、米、カナダ、ノルウェー、カタールが連合結成

(中東関連ニュース)

・イラン籍タンカー、シリア沖合でドローン攻撃被弾。損害軽微

・イエメン:反政府フーシ派、北部油田地帯のMarib近郊まで進軍

・トルコ、米のアルメニア虐殺事件認定に強い拒否反応

・エジプト、戒厳令を3か月延長。2017年4月以来16度目

・アブダビ皇太子、エジプト大統領と会談、地域情勢について意見交換

・エジプト、今年の観光収入60-70億ドルめざす

・イラン外相、カタール訪問

・仏司法当局、ゴーン元日産会長の現地尋問を5/31日に延期

・ドバイ:テーマパーク運営会社1-3月決算で9,800万ドル損失

 

 

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高い今年の成長率は昨年の反動:IMF世界経済見通し2021年4月版(1)

2021-04-25 | その他

(注)本レポートは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0531ImfWeoApr2021.pdf

 

IMF(国際通貨基金)では毎年4月および10月に世界各国の経済見通し「World Economic Outlook Database (WEO)」を発表しており、今年4月版(以下WEO2021Aptr)がインターネット上に公開された。

*URL: https://www.imf.org/en/Publications/WEO/Issues/2021/03/23/world-economic-outlook-april-2021

 

 ここでは2018年から2022年(予測)までのGDP(current price, ドル建て)を取り上げ、成長率については前回2021年10月版(以下WEO2021Oct)[1]と比較して世界とMENA主要国の経済状況の変化を検証する。

 

(昨年の反動で軒並み高い成長率、来年は通常の成長ペースに!)

1.2021/22年のGDP成長率

(表http://menadabase.maeda1.jp/1-B-2-08.pdf 参照)

 

(1)全世界及び主要経済圏のGDP成長率

(図http://menadabase.maeda1.jp/2-B-2-01.pdf 参照)

 IMFは今年(2021年)の世界のGDP成長率を6.0%と見込んでいる。次項に述べる通り昨年10月版では今年の成長率は+5.2%と予測していた。昨年は新型コロナウィルスにより世界経済がマヒ状態に陥ったが、今年は昨年のマイナス成長を克服して回復軌道に入ると見られる。

 

経済圏毎に見ると主要先進7カ国(G7)が5.4%、EUは4.4%とされ、開発途上国のASEAN5カ国は4.9%、中東・中央アジアは3.7%とされている。これらの経済圏はいずれも世界平均の6.0%を下回っている。これは先進国、ASEAN5あるいは中東・中央アジア以外のアフリカ、南米などの開発途上国の昨年の成長率の落ち込みが特に激しく、今年はその反動としてかなり高い成長率を達成すると見込んだ結果であろう。

 

来年(2022年)は全世界の成長率は4.4%のプラスになると予測している。この数値は今年の6.0%を▲1.6%下回っているが、昨年10月の2022年推定値4.2%とほぼ同じであり、IMFは来年は通常の成長軌道に戻ると見ているようである。

 

G7及びEUの来年の成長率はそれぞれ3.6%及び3.9%であり、またASEAN5は6.1%と見込んでいる。G7及びEUは全世界平均(4.4%)より低く、ASEAN5が高いのはこれまでの傾向と同じであり、アジアが世界の成長センターとして再び世界経済をけん引すると予測している。

 

(続く)

 

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                              E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

 

[1] 2020年10月版については下記参照。

http://mylibrary.maeda1.jp/0516ImfWeoOct2020.pdf

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石油と中東のニュース(4月24日)

2021-04-24 | 今日のニュース

(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil

(石油関連ニュース)

・経済回復の期待で油価上昇。Brent $65.77, WTI $61.88

(中東関連ニュース)

・ローマ法王、レバノンのハリリ暫定首相と会見。近く訪問を約束

・エジプト-ロシア間の空路、5年ぶりに再開

・米、ステルス戦闘機F-35の共同事業からトルコを排除

・トルコ、バイデン米大統領のアルメニア人虐殺認定必至に神経とがらす

・トルコで仮想通貨詐欺事件。被害者40万人、被害額20億ドル。犯人はアルバニアに逃亡

・ドバイ、ホテルのカジノ許可のうわさを否定

・エジプト、11月からホテル室料に最低価格設定。五つ星で40ドル以上

・サウジアラビア、レバノンからの果物・野菜の輸入禁止。ザクロに麻薬

 

 

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今週の各社プレスリリースから(4/18-4/24)

2021-04-24 | 今週のエネルギー関連新聞発表

4/19 石油連盟

杉森 石油連盟会長定例記者会見配布資料

https://www.paj.gr.jp/from_chairman/data/2021/index.html#id1932

 

4/21 Chevron

Chevron, Toyota Pursue Strategic Alliance on Hydrogen

https://www.chevron.com/stories/chevron-toyota-pursue-strategic-alliance-on-hydrogen

 

4/22 ExxonMobil

ExxonMobil expands renewable fuels agreement with Global Clean Energy Holdings

https://corporate.exxonmobil.com/News/Newsroom/News-releases/2021/0422_ExxonMobil-expands-renewable-fuels-agreement-with-Global-Clean-Energy-Holdings

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