(注)本シリーズはブログ「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0355BpOilGas2015.pdf
(石油、天然ガスともに米国が生産量世界一!)
(2)国別生産量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/3-2-T01.pdf 参照)
生産量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計生産量が最も多い国は米国である。内訳は石油が1,164万B/D、天然ガスは7,283億㎥(石油換算1,255万B/D)、合計では2,419万B/Dで、同国は石油生産量、天然ガス生産量ともに世界トップである。
米国に次ぐ世界第二位の生産量を誇るのはロシアである。同国は石油は世界3位、天然ガスは世界第2位であり、石油生産量は1,084万B/D、天然ガス生産量は5,787億㎥(石油換算997万B/D)、石油と天然ガスの合計生産量は2,081万B/Dである。2013年の米国とロシアの生産量はそれぞれ2,185万B/D及び2,121万B/Dで殆ど差はなかったが、2014年は米国が石油、天然ガスともに生産量が大幅に増加したのに対して、ロシアは逆に両方とも減少している。その結果両国の差は340万B/Dに拡大している。
両国が世界全体の生産量1億4,831万B/Dに占める割合は米国16.3%、ロシア14.0%である。因みに埋蔵量については(前章参照)ロシアは世界4位に対して米国は世界11位である。
生産量第3位はサウジアラビアの1,337万B/Dである。内訳は石油1,151万B/D、天然ガス1,082億㎥(石油換算187万B/D)でありロシア或いは米国に比べて石油の比率が圧倒的に大きい。4位から10位までの生産国は、4位カナダ709万B/D(内訳:石油429万B/D、石油換算天然ガス279万B/D。以下同じ)、5位イラン659万B/D(石油361万B/D、天然ガス297万B/D)、6位中国656万B/D(石油425万B/D、天然ガス232万B/D)、7位カタール504万B/D(石油198万B/D、天然ガス305万B/D)、8位UAE471万B/D(石油371万B/D、天然ガス100万B/D)、9位メキシコ379万B/D(石油278万B/D、天然ガス100万B/D)、10位ノルウェー377万B/D(石油190万B/D、天然ガス188万B/D)となっている。
11位以下20位までの国を列挙すると、クウェイト、イラク、ベネズエラ、ナイジェリア、アルジェリア、ブラジル、インドネシア、カザフスタン、マレーシア、アンゴラの順である。
(続く)
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