ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

名古屋でDSRC駐車場自動決済の実験

2005年07月04日 | ITS
JARI(日本自動車研究所)はITS自動決済システムの実証実験を実施する。

対象は名古屋周辺、期間は愛・地球博会期に同期し2005年6月30日(木)~9月25日(日)。但し、年末まで延長の可能性があるそうだ。

現在モニターを募集している。定員400人で、期間終了後に5000円のカー用品商品券がもらえる。興味ある方は是非。

これはDSRCによる駐車場自動決済の実験である。
このブログで一貫して「ありえねぇ」といってきているDSRCサービス利用という奴だ。

ありえないDSRCサービスの中でも、ドライブスルーやガソリンスタンドに比べ、駐車場は局地的には可能性が無いとは言えない。
有料駐車場を毎日のように利用するユーザーにとっては、間違いなく便利である。
しかし、月に数回しか利用しない大半のユーザーが、そのために機器を購入するとは考えにくい。

さらに大きな問題は事業者側のモチベーションだろう。既に駐車場は無人化されており、これによるコスト低減メリットは現金管理だけだ。一方で、おそらくクレジット手数料分、コストアップとなるのだろう。

この実験では、機器を無料で装着し、さらに5000円の謝礼がでて、また想像だが駐車場側も無料で設備を設置してもらっているのだろうが、今後市場経済の中でビジネスとして成立させようと思うと、相当ハードルが高い。