ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

次世代車載器と4Mbps

2006年02月09日 | ITS
さて、次世代のETC(DSRC)車載器は4Mbpsの通信速度をもつらしい。
車両のID情報をやり取りするようなアプリケーションや、簡単な画面を表示するようなアプリケーションなら、現行ETC専用機の1Mbpsで十分だ。

4Mbpsで何が出来るのか?

真っ先に上げられているのは、動画や音楽データ配信である。
たとえばコンビニの駐車場や高速道路のサービスエリアで動画や音楽をダウンロードし、ドライブ中に楽しむ、といった使い方だ。

ありえないことではないと思う。

しかし、おそらくこれ自身が多機能ETCのキラーコンテンツになることはないだろう。
レンタルDVDもあるし、多少手間をかければPCでダウンロードしDVDに焼いて車で観ることがすでにできる訳だからだ。
また、音楽に関してはHDDナビのサーバー機能のほうが安くあがり、都度有料のコンテンツは厳しいかもしれない。さらに携帯もコンペティターだ。

まあ「ETCに機能としてついていたら使うかな」という感じだろう。

しかし、これとて無線LANの動向如何でまったく不透明だ。
更に言えば、地デジでクリアな画像が走行中も提供されるとすれば、有料コンテンツの可能性は低くなる。