ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

給油所でのオイル交換

2007年11月20日 | 雑記
ここ数年、給油所(以下SS)でのオイル交換が激減しているらしい。

モータリゼーションの勃興期にはSSがオイル交換市場をほぼ席巻していた。
今、SSのオイル交換マーケットに占めるシェアは10%を割った、というデータもある。その分がカーショップ、ディーラー、ホームセンターへと流れている。

その最大の理由はSSのセルフ化だ。
セルフSSは自動販売機のようなもので、対面販売ではない。付加価値商品の売り込みは期待出来ない。
というか、人件費を抑えていかに燃料を低コストで効率よく販売するかにSSの経営はフォーカスしつつあるのだ。

SS自身、付加価値販売を否定しているわけではないが、人件費を抑制するためには人手のかからないものが良い。だから、最近のSSはセルフ洗車に積極的になっている。人手がかかるオイル交換にはむしろ消極的になる。

厳しい価格競争のなかで生き残りをかけているSSにとって、これは自然の流れだろう。

そうした中、DSRC(ETC)をSSの決済に使うというアイデアがあるが、それはこんな状況のSSにとっては机上論でしかない。

そもそもセルフ化が進んでおり、代金授受に関する人件費抑制にはならない。

ユーザーにとっても、DSRC決済はわざわざ来店するようなセールスポイントではない。既にクレジットカードでキャッシュレスが普通だろう。給油機の前でなんらか操作をしなければいけない以上、DSRC決済なんてたいしたメリットではない。

車両情報を受け取って点検整備などの提案販売ができるというメリットを言う人もいるが、もはやSSに対面販売の余裕はない。