ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ホリデーオート

2008年08月01日 | 雑記
やはり首都高速の距離別料金制度実施は延期になった。半年延期といっているが、この経済状況の中で本当に復活させることができるのだろうか。

それはさておいて。

先日、取引先の待合室で「ホリデーオート」を読んだ。
この雑誌がまだあることすら知らなかったが、30年前のホリデーオートといえば暴走族御用達雑誌で、名物コーナー「Oh!My街道レーサー」には自慢のシャコタン違法改造車が沢山掲載されていた。(Oh!My、って響きに70年代を感じるね。)
普通の青少年はあまり買ってはいけない雑誌だったが、いまや普通の自動車雑誌になっている。

それにしても,現代のホリデーオートに登場する自動車評論家や編集者はみな良いおじさんだ。
車好きは年寄りしかいない、という現在の日本の状況を良く表しているともいえる。

これじゃあ若者の車離れがどんどん加速するわけだ。


第9回 スマートウェイ推進会議 作業部会報告

2008年08月01日 | ITS
国交省のITSホームページに第9回 スマートウェイ推進会議 作業部会報告がアップされている。

PDFファイルでかったるいけど、「資料1 スマートウェイ2007実施結果報告」を読むと、まあなんだか都合のいいレポートになっているのが良くわかる。

これは昨年首都高速の複数個所で実施されたスマートウェイの実証実験の報告書で、ここで言うスマートウェイトとは道路に設置されたセンサー、発信機と車に搭載した車載器をつかって前方渋滞情報提供や合流支援を行うというもの。

まあ、詳細は読んでいただけばいいのだが、実験の結果は「役立つ」「まあ役立つ」あわせて6割だから受け入れられた、みたいなものばかりだ。

これらのシステムはプラスアルファの安全関連情報を提供している。対価の条件がなければ100%近くが肯定して当たり前の話なのだ。まあ、天邪鬼な人は否定的な意見を述べるとしても、90%が肯定しなければ合格とはいえない。
むしろ、6割ってのはかなり問題な結果なんじゃないのか?

これは聞いた話だが、このシステムに対していくらなら対価を支払うか、という調査があり、その結果は「1000円」程度だったという話もある。

こうした、決して有用性が証明されたとは言いがたいシステムに対して、2007年の実験は成功だったと言い張り、2009年にかけて大規模実験を行うというのだ。
大規模というほどの規模でもないようにも見えるが、それでもお金はかかる。

交通事故死減少のためには、もっと先にやるべきことがたくさんあるはずだと思うんだけどね。