アナログ停波により空く周波数の割り当てに「ITS」という項目が入っている。
市場創出とか、交通事故死者削減という謳い文句もあり、また大手カーメーカーの後押しもあって割り当てに入ってきたのだとは思うが、はたして貴重な電波の割り当てをもらうほどのことが出来るのだろうか?
今言われているのは、いわゆるスマートウェイ系の路車間通信や車車間通信などだ。
先日富士通がユビキタス特区での実証実験を発表したが、その内容は
「ITS用に割り当てられた720MHz帯を利用し、道路状況を画像として捉えるインフラセンサーや、画像データを送信する無線システムなどを組み合わせ、自動車のドライバーには直接見えない交差点の状況や自動車の周辺環境を、無線システムを通じてドライバーへ知らせる。」
ということだ。
「自動車のドライバーには直接見えない交差点の状況や自動車の周辺環境を、無線システムを通じてドライバーへ知らせる」って、本当に安全に寄与するのだろうか?
少なくともプラスには働くのだろうが、費用対効果がつりあっているとはとても思えない。
ここで言う費用には、貴重な空き周波数を割り当てるという社会コストも含む。また、すべての車をこれに対応させるコストとそれが完了するまでの時間も、膨大なものだろう。
私は、交差点は信号制御を見直し混交をなくすのが先、近接車両情報は路側表示のほうが車載器表示よりも優れる、と思っている。
たとえば、右左折時に車も人も「どちらも青」、という状況が左折巻き込み事故などを起こしている。
これを防ぐためには信号を見直すのが普通だろう。そうしたまず第一に採るべき対策を無視して、「人がいるかどうかをセンサーで察知し、通信で車のディスプレーに表示する」なんてソリューションはどう考えてもジョークとしか思えない。
「安全に寄与し、交通事故死者を削減するハイテク技術」といわれれば、誰も反対する人はいないだろう。でも、誰も真剣にその実現性の中身まで見ていないように感じる。
市場創出とか、交通事故死者削減という謳い文句もあり、また大手カーメーカーの後押しもあって割り当てに入ってきたのだとは思うが、はたして貴重な電波の割り当てをもらうほどのことが出来るのだろうか?
今言われているのは、いわゆるスマートウェイ系の路車間通信や車車間通信などだ。
先日富士通がユビキタス特区での実証実験を発表したが、その内容は
「ITS用に割り当てられた720MHz帯を利用し、道路状況を画像として捉えるインフラセンサーや、画像データを送信する無線システムなどを組み合わせ、自動車のドライバーには直接見えない交差点の状況や自動車の周辺環境を、無線システムを通じてドライバーへ知らせる。」
ということだ。
「自動車のドライバーには直接見えない交差点の状況や自動車の周辺環境を、無線システムを通じてドライバーへ知らせる」って、本当に安全に寄与するのだろうか?
少なくともプラスには働くのだろうが、費用対効果がつりあっているとはとても思えない。
ここで言う費用には、貴重な空き周波数を割り当てるという社会コストも含む。また、すべての車をこれに対応させるコストとそれが完了するまでの時間も、膨大なものだろう。
私は、交差点は信号制御を見直し混交をなくすのが先、近接車両情報は路側表示のほうが車載器表示よりも優れる、と思っている。
たとえば、右左折時に車も人も「どちらも青」、という状況が左折巻き込み事故などを起こしている。
これを防ぐためには信号を見直すのが普通だろう。そうしたまず第一に採るべき対策を無視して、「人がいるかどうかをセンサーで察知し、通信で車のディスプレーに表示する」なんてソリューションはどう考えてもジョークとしか思えない。
「安全に寄与し、交通事故死者を削減するハイテク技術」といわれれば、誰も反対する人はいないだろう。でも、誰も真剣にその実現性の中身まで見ていないように感じる。