続き
清水平を経て到着した三本槍岳は私達が歩いて来た稜線、そして茶臼岳、ドッシリトした流石山、巣立山、その奥に旭岳、甲子山、遠く日光、会津の山々と申し分ない展望の頂だ。しかし風当たりも凄く一通りの三座の同定をすると南側に少し下った草の上に移動。 前方に流石山から派生した金山の稜線が落ちる辺り会津方面の町が春霞に沈む。 地図を片手に双眼鏡を当てると下郷町、田島、大内宿辺りらしく会津鉄道が街を分断しているのが確認された。
隣りに休んでいた男性二人が三斗小屋で一風呂浴び茶臼に出て今日中に下ると言って立ち去った後、ふと気が付けば山頂には例の団体が到着していた。私達もそろそろ腰を上げる時が来た様だ。
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朝日岳の肩に戻る頃、嬉しい事に強風が納まり心地よい風に変わっていた。鞍部の風も不思議なほど穏やかだ。ベンチで一休みしていると数メートル先でウグイスが声を張り上げたので姿を追ったが、ついに見つけられなかった。次はいよいよ茶臼岳、気持ちが昂る。
続く
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