続き
枯山水の庭を後に大聖護国寺本堂に足を向けます
5年前に修復作業を終え童子を従えて厳めしく立つ仁王像
像の内部壁面に「綱吉公儀母桂昌院寄進之」「息災の願い文」が確認されたとの事です。桂昌院の思いを秘めた仏像が350年前の時を経て蘇りました。
護国寺が火災に見舞われた際、放り出された仏像は手足がバラバラになった状態(その数2000パーツ)で納戸の奥に保管されていたそうです。それを現住職が関侊雲仏所に修復を依頼した事により作者・由来共に不明だった護国寺の仏像全てが桂昌院の寄贈である事が明らかとなった訳です。
修復作業は今も仏所スタッフにより懸命な作業が進行中。三十六童子が全て揃うのは後十数年、待たなければならないと言う事でした。
曼荼羅
初めて訪れた大聖護国寺でしたが素晴らしい仏像の数々に時を忘れる程でした。灯台下暗し、探れば未だまだ心を震わす様な隠れ名所は在るものなのですね。