たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

閑話休題 前橋・花火と盆の虫

2018年08月12日 | 年中行事

昨夜、打ち上げられた前橋の花火です

家からおよそ20キロ

ズームを目いっぱい効かせて写してみました


15000発

当然、恒例の仕掛け花火「ナイアガラ」や低い花火は此処からは見られませんが

楽しむには十分です




花火も美しいですが前橋・高崎市街地の灯りも今夜は瞬きも無く

輝きを放っておりました

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網戸に蝉がとまっています

「お盆が近づくとご先祖様が虫になって逢いに来るのよ

だから苛めたりしては駄目」

母が良く私に話してきかせた言葉でした

エアコンも網戸も無かった昔は開け放った窓から入って来た蝉やトンボ・カナブンが

部屋の中を飛び回ります

それを目にするのは決まってお盆の頃でした

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思い出に残る山(27)白山

2018年08月10日 | 心に残る思い出の山
H7年7月20日

9時出発、湯沢辺りから雲行きが怪しくなり、とうとう雨が降り出した

天気予報によると台風前線が再び活発になり上越方面は局地的に30~50ミリの

雷を伴った雨が降ると言う事だった


目まぐるしく変わる天候の中、栃尾ICを降り中江の冷水で旅の始まりを清め

五箇山に着いたのは14時だった  この日は白川郷に一泊

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7月21日

当初の予定では本日が白山登山の一日目となるはずだったが天候が今一ハッキリせず

郡上の観光に切り替える事に。 

石で築いた御母衣ダムの脇を通り素掘りのトンネルを抜け太平洋側と日本海側に流れる

分水点が有る、ひるがの高原を通って郡上へは10時45分に着いた

自転車屋のお兄ちゃんの親切過ぎるほど親切な説明を受けたり

駐車場のオバサンは、わざわざ追いかけてきて「いがわ小道から回るといいですよと

教えてくれたり、郡上の人達の観光地を鼻にかけない優しさに触れての始まりだった

   


今でも生活用水として使用されている川べりの“いがわ小道”

湧水口から、こんこんと澄んだ水が湧き出ている宗祇水

城下町らしい町名の残る職人の町並み  飛び込み大会で有名な吉田橋

悲しい伝説(17歳の、およしと言う娘が人柱となって眠っている)のある八幡城

水琴窟のある斎藤美術館、折紙が楽しい造童館

鮎の画家・柳人の作品が残る おもだか民芸館と見て回ったが狭い路地は

遠い昔が蘇って来る様な、ほのぼのとしたものが在ったし街中を流れる

郡上踊りの唄にも離れがたいものがあった

何にもまして羨ましかったのは郡上は水の街であると言う事だった

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今朝、雨のため通行止めの札が掛かっていた白水小屋への道路状況を聴くため雄さんが

電話を入れると「全面、通行不能です、それで泊まるんですか、キャンセルですか」と

ちぐはぐな事を言っていたと言う  白水小屋から登れないので有れば石川県側から

登るより外に無く九頭竜湖を通り白峯村に向った


計画が大きく変更してしまったため明日、予約していた奈良井宿へキャンセルの電話を入れ

運よく取れた白峯村の民宿「かわおく」に落ち着く事が出来た

しかし天気の方は余り芳しく無かった

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7月22日

雨は夜半になっても治まらず、かえって強まった気配さえして

私は何度も眠りの中で雨や雷鳴を聞いた

出発時になっても雨は止まず一日、予備日を取っていた私達は躊躇う事無く

今日の登山を見送る事にしたが無為に日を送るのも勿体ないので

琵琶湖まで足を延ばす事にした   ー(略)ー

   

先ずは彦根城に寄る事にした  天守閣は現在、修復作業中で二階の一部を外から

見学するだけだった  西の丸三重櫓から黒門を抜け井伊直弼の生家・楽々園から鵬翔台

そして江戸実感劇場(彦根御城下展) 再現された夢京橋キャッスルロードに建つ

古い町並みを見、琵琶湖を廻って帰りは高速を使わずノンビリ帰った

   

(左の写真は琵琶湖、右は余呉の海)

余呉の海は水上勉の「悲恋物語」に登場する湖であり賤ヶ岳合戦跡地でもあるが

今は激戦が繰り広げられた片鱗も無い静かな湖だ  -(略)-

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7月23日

空は嘘の様に晴れ上がった 二日間お世話になった宿を7時出発

一之瀬からバスに乗り降り立った別当出合は標高1260m 目指す室道迄は6kの道程だ

ー(略)-

   

登山口から写真を撮り撮り40分、中飯場に到着

ここには水道が設置されていて捻ると冷たい水が勢いよく流れ出る

正面にはバスの中から、そして登山口から見えた不動滝が二段になって落ちていた

ここから僅かな登りで第二休憩所に着く  何よりも嬉しかったのはトイレが清潔で

用を足すと水と共に青い消毒液が流れるので臭いが全くしなかった事だ

第二休憩所の別当覗きから甚之助小屋までは苦しい登りが続く(右の写真)


ー(略)-

疲れもそろそろ限界かと思われる頃、甚之助小屋に着いた(30分の休憩)





   



再び木立の中をジグザグに登りあげて行く  南竜ヶ馬場の分岐点に着く頃には

木々の丈も低くなり遮られていた視界が漸く開けた

私達は水平動とお花畑の文字に魅かれ東への道を取る事にした

水平動は長くは続かなかったが疲れ切った足を揉みほぐしてくれる道で有ったし

晴れ渡る空の下に広がる別山から続くなだらかな高原は心にゆとりが生まれた

紅い屋根の南竜山荘等が点在する南竜ヶ馬場の日本離れした風景もまた素晴らしい

エコーラインに入ると花の盛りには少し早かったが足元には白山フーロ、白山チドリ

(書ききれないので省略)等々が咲き、その都度足を止めては花を愛でていたので

急登にも関わらず知らず知らず上へ上へと・・・(略)  前方に雪渓が見えて来ると

景色も雄大となり、いよいよ核心部に迫った感が深まって来た

先が見えたので本日最後の休憩・弥陀ヶ原でザックを投げ出しドカッと腰を下ろした

空の青と雪の白、そしてハイマツの緑  日差しは強いが標高2500mを吹き渡る

風の冷澄さ ツマミなんかいらない 真夏の日をイッパイに浴び眺望を欲しいままに

雄さんはグイーッと一気に、私はチビリチビリとアルコールを体内に流した

ー(略)-


室堂直下、最後のうんざりする様な急登を熟し14時10分、私達は

本日の目的地に着いたのでした

私達は広場のベンチに腰を下ろすと先ずは登頂を祝って乾杯の儀式を行った

今日の内に御前峰を登ってしまおうという登山者の列が見える・・・が私達にその余力は

無かったし明朝に予定していたので取り敢えず宿泊手続きを済ませる事にした

みな布団干しに大わらわ

連日の雨で寝具は湿っぽく廊下を挟んだ北側の部屋は気の毒に床まで濡れていた

再びベンチでコーヒーを沸かし同席した金沢市から見えたご夫婦にコーヒーを薦めながら

雨で足止めを食わされた事を話すと「白山の神様は女性なので女の人が登ろうとすると

邪魔をするんだそうですよ」・・・そうだったのかぁ

成る程と思いながら立派な神社に目を向けると其処には老若男女入り乱れて参拝する姿が

疲れ切って面倒臭いが本音の私達、触らぬ神に・・・と言い訳をして

ついに神社へは足を向けなかった


金沢の人と入れ替わりに「またお会いしましたね~」

民宿で一緒だった九州からやって来たグループだった

(泊まった宿が縁でこの人達とは未だに行き来しています)


夕食後、センター西のハイマツ帯を散策し私は山麓の緑と上部岩峰に見せられて

川の畔でスケッチブックを広げ雄さんはカメラアングルを見つけて徘徊

室堂に戻る頃には西の空は薄っすらと紅く染まり明日の好天を暗示していた


最後にもう一度、室堂前のベンチに腰掛け静かに暮れなずむ白山の山々を眺め

おもむろに腰を上げたのだった


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昭和村と言う所

2018年08月08日 | アウトドア
棚下地区を後に日本で最も美しい村連合に登録されている昭和村へと車を向けました

群馬北部へ行く時には、どうしてもR17を利用してしまうため(今はICが出来てます)

昭和村へと言う目的が無ければ行く事も先ず無いだろうと言える川向こうの集落です






車の速度を落とさなければ車のすり替えも危ない様な狭い道を進みますと

形の異なる二本の陸橋(上越線・手前が下り 奥が上り)が見えて来ました

下は綾戸渓谷が青い水を湛えております




私は助手席から降りて徒歩で隧道を抜けてみました

途中、コンクリート壁面に穿たれた場所が有り、もし今、列車が通過したら

さぞ迫力ある写真になるだろうと思いながら一枚カメラに納めました

雄さんは隧道を潜り撮鉄さんの為の駐車場なのか山側に5~6台駐車可能な場所に

車を停め待っていてくれました


棚下地区で下り電車を見たのが40分ほど前、運が良ければ

こうしている間にも上りの電車がやって来るかもしれません

幸い此処は風も通り空気も冷んやりしています




「電車は何時に通過しますか?」

「さぁ・・・・・・・・・・・・どうなんでしょう」

私のハッキリしない返事に再びアクセルを踏んだ車を見送りながら

スマホで敷島駅の時刻表を検索し始めた時

ガタゴト・ガタゴト・・・・・・・・・・・来た~!

カメラを構えるのも忙しい程・・・アッと言う間の出来事でした

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昭和村に入って参りました

合併に合併を重ねて今は渋川市の一部になった昭和村です

では以前は何処と合併したのでしょう、調べてみましたら

● 久呂保村(万葉歌に久呂保の嶺呂と詠まれていた事に由来)

● 糸乃瀬村(流水が浅く流れている所)

この二つの村が合併して昭和村が誕生したのですが私達は地名で、その地の

地形、文化、由来を知る事が出来る訳ですよね

私の住むお隣の榛東村は平成の大合併でもガンとして国の方針を拒否しました

見ての通り「榛名山の東の村」・・・解りやすいでしょう

話が逸れてしまって申し訳ございません










説明が有りますので省きますが一枚目の空洞が焼けた部分です

私が立てるほど大きな空洞でした

持参した麦茶も少なくなってしまいましたのでコンビニが無いかと探しましたが

この村の人は日常の買い物はどうしているのだろうと思うほど

店らしきが見当たりません

それでも執念で一軒の雑貨屋さんを見つけました

買い物を済ませキャベツ畑が広がる高原を聞きますと200m先を右折して

道なりに行けば出ますよとの事、 さっそく目指します


(この写真は前回、使用した写真ですが、この木々の上が広大な高原です)



   



今、キャベツは収穫しおえた野菜ですので何処にも見当たりませんが

その代わりにコンニャクとレタスが見渡す限り植わっていたのでした

(コンニャク畑の後ろの山は子持山 レタス畑の向こうの三角の山は通称おにぎり山)




近くには道の駅「あぐりーむ」が在り、この中にある「旬采館」の野菜は

新鮮で有る事は勿論、驚くほど安価でした

今、一躍有名になった道の駅がありますが行くなら私は昭和IC近くの此処をお奨めしますね

一角には足湯も併設されており写真の様なお風呂が幾つか見られました

また来てみたい道の駅でした


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棚下不動の滝(渋川市)

2018年08月06日 | アウトドア
クーラー頼りの生活では運動不足になってしまう

これではいけないと予てから気になっていた滝行で有名な棚下不動の滝を訪れました

この滝は日本の滝100選に選定されております

しかし、東日本震災の時に岩が崩れ以来「立ち入り禁止」となっていましたが

調べますと7年振りに解消の文字

ところが・・・行ってみて解った事ですが工事着工と言う事だったのです

またまた私の早合点だったのかと思いましたが・・・いや、早合点だったのでしょうね






駐車場には製作途上の不動様がシートを被っておりました

製作者は分かりませんでしたが地震で不動堂の後ろに在る岩尾根が崩壊し

そこから落ちてきた岩の一つが駐車場まで転がり落ちて来たのですが、その石を

不動様の形に変える事で、これ以上、難が来ない様という試みなのでしょうか

(大岩の写真は渋川市のホームページよりお借りしました)




落石防止の鉄柵がある道からは棚下地区の集落が・・・長閑ですねぇ





   

坂道を登る事10分弱(?)前方に大岩不動尊を祀る神社が見えて来ました

御社の奥には雄滝(落差40m)が見えておりましたが

立入禁止の看板とガッチリ固められた鎖が行く手を遮っており何だか嫌な予感

滝への70段の石段は今は埋まってしまい、その片鱗さえも有りませんでした

(下の2枚の写真もお借りしました)

素晴らしい滝ですね、この滝は上でも記しましたが滝行で有名なため

カメラマンも殺到する場所   滝の奥は洞窟になっている為

裏からも見られると言う事で別名「裏見の滝」とも呼ばれております


直接、行く道が駄目なら廻り込む道は無いだろうかと「鳥山隧道」と書かれた看板が

指し示す方向に行ってみました、勿論 自己責任で・・・



   

草に覆われた微かな踏み跡を追って10分ほど歩きますと前方にポッカリ空いて

居るのが隧道、その先は滑りそうなザレの坂となり

滝とは逆方向に踏み跡が伸びておりました


雄滝は諦めて戻りますと気になる石段が・・・雄さんが偵察に行きます

滝の近くまで行った雄さん言うに踏み跡は微かに有ったが石が滑り反対側は崖なので

とてもじゃないが滝下まで行く事は出来ない・・と言う事でした

この滝を家に帰ってから調べてみましたら、これが落差37mの雌滝で

「近づくルートは整備されていない」との事

しかも年間を通して水量が少ないため大雨のあと忽然と姿を現す幻の滝なのだそうです




待っている間、何げなく河岸段丘に目を向けていますと

もしかして・・・




目いっぱいズームを効かせてシャッターを押しましたら

何と・・・・・・

危ない想いをする事無く眺める事が出来る雌滝を捉える事が出来たのでした


丁度その時、上越線に電車が走り抜けて行くところでした


足元にはミスジチョウです


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とうとう熱中症に掛かってしまった庭の草木

2018年08月04日 | 
今年の暑さで「参った!」と根を挙げて居るのは人間ばかりではなさそうです

連日の様に熱中症に対する警告が流れている中

人間は塩分・水分補給、クーラーと言う文明の利器で凌げますが

容赦なく降り注ぐ太陽を、まともに受ける草木は逃げ場が有りません

と言って日中に水を与えたら根腐れを起こしますし

葉に着いた水滴はレンズの役目をして焼けてしまいます




シュウカイドウは葉が焼け

「何で?この時期に紅葉?」と思っていたモミジは終に立ち枯れしてしまいました


もっと私を驚かせたのは藤でした

花穂はこれ以上延びる事は有りませんでしたが一本の木に何と8個の花を咲かせたのです

余談ですが彼の文豪・芥川龍之介が二度咲きした藤の花を見て

「天変地異の起こる前触れ」と言って嘲笑されたと言うエピソードが有りましたよね

しかし、その同月、本当に関東大震災が起きたと言うのですから

我が家で季節外れに咲いた藤をどう捉えたら良いものか・・・

(大丈夫! 藤の二度咲きは当たり前に有る事ですよね)




上の写真は見ての通りミニトマトですが、今年は暑さに青くなってしまって

なかなか紅くなってくれません

下の写真はヒベリカムの実です

どうした事か花期が異常に短く直ぐに実を付けてしまいました


夜のプリマ、カラスウリの花も優雅な舞いを見せてくれません

どこか萎縮しています

こう蒸し暑くてはリズムに乗りきれないのかもしれませんね

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そうした中で矢でも鉄砲でも持ってこいと言っているかの様な元気な花も有ります

ズッと3株を維持してきたマリーゴールドは畑のアチコチに種を飛ばし

今年は他の花を駆逐してしまわないかと想うほど咲き乱れております

キツネノカミソリも第二段が咲き始めました

暑さも何のその、二番花の方が勢いが有る様です


青色フジバカマも漸く咲き始め、此処だけ清涼な空気を漂わせておりました

全部の花が開花するには、もう少し掛かりそうです


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