続き
編笠山で早目の昼食をとり帰路は下方に見える青年小屋周りとし編笠山から青年小屋までの標高差144メートルを一気に下った。
編笠山と権現岳の鞍部。青年小屋は此処に建っている。近くに乙女の水と言う美味しい湧水が有るらしい。展望も素晴らしいのでテント泊で朝を迎えたらさぞや気持よい事だろう。
ここから仰ぐ編笠山はとても穏やかだ。権現岳はもう目と鼻の先。日にちに余裕が有ったらこのまま登ってしまいたいところだが。
この建物が青年小屋、別名「遠い飲み屋」 食事が美味しくお酒の品揃えも豊富と言う事から登山者の間で広まった愛称との事。そうなると雄さんはテント泊で無く小屋泊まりを希望するだろう! 約30分程休憩し押手川へのエスケープルートを辿る。
岩の下にビッシリ生えるヒカリゴケを見て14時44分、観音平駐車場に無事下山。
今夜は八ヶ岳山荘泊。伊香保荘の村川所長にいい所だからと急かされての利用である。広大な敷地にこれまた大きな建物。そうした中に宿泊者は私達二人だけだった。わざわざ今日の為に街から来て下さったシェフの心籠った料理は見ただけでお腹が満杯になってしまう程、残すのは申し訳ないと頑張ったが、とても完食は無理だった。区民の税金を使って建てられた八ヶ岳山荘も来年度は民間に委託される様だ。
翌日は近くの乙事諏訪神社(おっことすわじんじゃ)に足を向けた
この社殿は元は諏訪大社本宮の社殿でしたが本宮の再建に伴いここに移築された物で中央の屋根が拝殿・幣殿 左右の屋根は片拝殿。この様に3棟を横に並べた社殿配置を諏訪造りと言うそうで今は国指定重要文化財になっている。
神社参拝後、天女山へ行き権現岳登山口を確認しヒツジがのんびり草を喰む牧牧公園で一服。人慣れしているせいか雄さんが草を手にすると、そろそろと寄って来る。可愛いものである。
その牧場を見下ろす一角でイーゼルを立て絵画愛好会の面々が伸びやかな風景を写し撮っている。そんな光景をチョッピリ羨ましく思いながら私達は牧場を後にした。