まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

冒険

2003年09月19日 20時59分00秒 | 日々雑感
頭皮の湿疹がひどく、7月末に30㎝近く髪を切ったわたしだが

あれから二ヶ月、状態は一進一退である。

漢方の塗り薬のおかげで、一番ひどかった状態からはなんとか脱しているが

完治には程遠い現状。

昔からわたしは髪が伸びるのが早く、一般に髪はひと月に1cm弱伸びると言われているが

わたしの場合、1.5cm以上伸びていると思う。

切って一週間もするとぼさぼさしてくるくらいだから。

そんなわけで、すでに二ヶ月も経った今なんて、もう伸び放題である。

しかし、来月のおよばれの前に一度美容院に行かねばならないから、

今行ってしまうのはなんだか勿体ない。

それに、全体ではなくえり足をほんのちょっと整えさえすれば、来月までは

さほどみっともなくならないでもちそうな気もする。

そこでわたしは、近所の「1000円カットの店」に行ってみることにした。

全体のカットを任せる気にはなれないが、えり足ならひどい失敗もないだろう。

ちょっとドキドキしながらドアを開けると、思ったより中は広い。

以前、友達が別の1000円カットの店に行ったとき、信じられないくらい狭くて

入ったことを後悔したと言っていたが、その点はましである。

ただ、店の雰囲気はなんだか暗い。

先客は中年男性で、男の人にカットされていた。

椅子は三脚あるな、と見ていると女の人が二人出てきた。

出てきたきり何も言ってくれないので、どうしたものかと思っていると

「そこの機械でカットのカードを買ってください」と言う。

横を見れば、バスの回数券が出てくるような機械があり

「両替お断り。つり銭のないようご用意ください」と貼り紙がしてある。

困ったな、一万円しか持ってないや。

その旨、女の人に告げるとポケットからしわっぽい千円札を出して

「今度から千円持ってきてくださいね」と叱られてしまった。

機械から出てきた黄色いカードを、椅子で待つ別のおばさんに渡す。

うわ、思いっきりおばさんだな。こんな人に切ってもらうの、子供の頃以来だわ。

えり足だけ切ってもらうのと、湿疹があるから、くしで強く梳かさないでと頼む。

剃刀でじょりじょり大胆にそいでいく音はわりといい音だったが

ハサミを使い始めたら、いかにも切れ味の悪そうな音がする。

実際、髪の毛が引っかかって切れにくそう。

前にある鏡の下には「シャンプー、髭剃りは致しません。スタイルは初めにお申し付け下さい。

刈り直しは致しません。カットは10分が目安です」と書かれた貼り紙。

始まった時間を見ておけばよかったな。

で、掃除機のノズル部分だけのようなものでガーッと散った髪の毛を吸い取っておしまい。

「いかがですか」と合わせ鏡で見せられたものの、

目が悪いのと鏡が小さいのとでまったく見えない。

「あ、いいです」と言って店を出て、飛んで帰った。

早くどうなってるか見たい。

結果は、案外いい出来であった。

う~ん、これなら二週間にいっぺん通ってもいいかも。







刻まれるもの

2003年09月19日 19時25分00秒 | 日々雑感
わたしは普段、アクセサリーをつけない。

結婚式とかちょっとした飲み会などにはつけていくときもあるが、基本的につけない。

金属アレルギーではないのだが、気になって仕方ないのだ。

指輪は指が気になりネックレスは首が気になりイヤリングは耳が気になる。

ずっと、つけているという感じが抜けないのだ。

嫌いじゃないんだよ、アクセサリーは。

でも、つけないから滅多に買わない。

そんなわたしが、つけないにも関わらず買ってしまうもの・・・

それは時計。

なんていうのかな、実用的でありながら遊び心もお洒落心も満足させてくれる。

わたしにとってはそんな存在。

「時計が好きだ」って言いふらしているとプレゼントしてくれる人もいたりして

結構、数が増えてゆくものである。

好きな人と、一日だけ交換してつけていたりとか。

まだつき合わない頃に、賭けで勝ったらその時計を頂戴、と言ってまんまとゲット。

で、つき合い始めて車に乗っていたら「座席の下を見て」と言われて

なにかと思ってのぞいてみたら、ブレス型の素敵な時計が。

「俺の時計じゃ、ごつすぎるから」

きゃあ、キザだわ。

時計はいつも、甘酸っぱい思い出も刻んでくれるのね。

これから先、誰かと楽しい時間を刻むときがくるのかしら・・・。




進展せず

2003年09月19日 19時15分00秒 | 日々雑感
行きつけの本屋は、飲食店を併設するビルの中に入っている。

本屋のすぐ隣にはレストランとパン屋があるのだが、

滅多に買い物をしないのに、パン屋の店主と懇意になった。

あまりにも頻繁に本屋に行くために顔見知りになり、挨拶を交わすようになったのだ。

挨拶のほかに会話をすることもあるが、天気の話くらいで

それ以上に立ち入った仲にはならない。

たぶん、これから先もこの関係は変わらないだろう。

昨日、子供服のバイヤーが店まわりでやってきた。

わたしより少し年下で、愛想も調子も良いので、わりとみんなに好かれている。

店がオープンした頃からの知り合いだから、かれこれ五年近くか。

知り合ってすぐの頃に「今度めしを食いに行こうよ」と言われ

「行こうよ、行こうよ」と調子よく返事をしていたが、それきりである。

つい最近まで、うちの店の若い娘にちょっかいを出したりしていたが、

その娘も他の男と結婚が決まった。

わたしは彼を好きというわけでも嫌いというわけでもなく、もはや恋愛の対象から外れている。

こういうことにも旬というか時期みたいなものがあって、

それを過ぎると宙ぶらりんになってしまうのだろう。

男の人との出会い自体が少ないわたしであるが

そのこと以上に「進展しない」ことが問題なのかも。

しかし、ドラマのように都合よくとんとん拍子にはいかないのである。