まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

笑いの未来

2004年08月09日 22時36分00秒 | 日々雑感
NHKなんか見ないから受信料を払うのは嫌だという人がいるが

わたしは子供の頃からNHKをよく見ていたので驚いてしまう。

民放のドラマやマンガもそれなりに見たが、

朝と夜の7時には必ずNHKのニュースがかかっていた。

だから今でもニュースといえばNHKだ。

自分の意見を押し付けるキャスターもいないし

偏った報道や確認できない情報は流さないし。

とかく野暮ったく固く真面目でつまらないというのがNHKの評価だが

ドラマとか、なかなかいいもの作るんだけどな。

スポンサーを気にしないからこその番組もあるしね。

ただそんなNHKも妙に面白いことをしようとすることがあって

だけどどこか垢抜けないのがまたNHKのいいところ。

NHKって、目の付けどころはいいんである。

ただ、もっと面白いやり方をすぐ民放に真似される。

昨今のお笑いブームも元はといえばNHKの「オンエアバトル」が火つけ役なんだと思う。

それがすぐに民放に似たような番組を作られてしまったが出来は今ひとつだ。

オンエアバトルが10組中、高得点の5組しか放映しないのに対し

民放はちょっと人気が出るとやたらに露出させる。

番組を埋めるために今ひとつのネタや今ひとつの芸人さんも出させる。

こうしてあっという間にレベルは下がり人々は興味を失ってブームは終わるのだろう。

ハイエナのような消費ぶりだ。

わたしくらいの年代だと「漫才ブーム」なんてのも経験しているんだけど

消費されつくしたあとに残るのはほんの一握りの芸人さんだけだ。

もっとも、どんな消費のされ方をしても残る人は残るのだから

それが実力世界の淘汰というものなんだろう。

テレビのつまらないバラエティー番組で内輪話で盛り上がるのが

芸人さんの幸せな姿というわけでもないかもしれないしね。

案外、表舞台(テレビ)から去って本来の舞台に戻ってからが芸人としての本領発揮だったりしてね。

それにしても。

漫才やコントを頭ひねって考えるより、弱い者いじめで卑しい笑いを取るほうが楽なんだろうなあ。

それで本人は楽しいんだろうか。

見てるこっちはちっとも面白くないんだけど。
コメント
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